2009年9月10日(木)
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荒廃した世界観や、決して主張しないもののプレイヤーの心に残る魅力あふれる登場キャラクター、そして悪魔絵師・金子一馬氏が描く悪魔たちがファンをつかんで離さない『真・女神転生(以下、メガテン)』シリーズ。その最新作となる『真・女神転生 ストレンジ・ジャーニー(以下、SJ)』がDSで発売される。そんな話を聞いちゃったら、『メガテン』が3度の飯より好きという“電撃メガテン伝道師”たちがだまっていられるはずもありません! ということで、4人の電撃メガテン伝道師が『メガテン』シリーズを振り返りつつ、最新作『SJ』の魅力を熱く語っちゃいます!
第1回のテーマは“世界観とストーリー”。『メガテン』シリーズは、『ペルソナ』シリーズや『デビルサマナー』シリーズなど、さまざまなタイトルに派生する人気作。その中でも純正シリーズには、世界が滅んでしまう、または滅んでしまったという世紀末な雰囲気が外せません。もちろん、その“真・女神転生”の名を受け継ぐ『SJ』も、南極に現れた異空間“シュバルツバース”による退廃した世界観を構築し、例にもれずといった感じ! そんな独特な雰囲気をかもし出す『メガテン』シリーズの世界観の魅力をお伝えしていきましょう。
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ゲームランナー押野(以下、押野):ということで“世界観とストーリー”なんですが、やっぱり『メガテン』の世界観は独特でしたよね。今でこそこういった退廃的な世界っていうものも珍しくはなくなりましたが、『真・女神転生』が発売されたころ(1992年)は、RPGと言えば剣と魔法のファンタジーで、勇者が魔王を倒す的なものが多かったじゃないですか?
まっつ:そうッスね。ファンタジーが多い中、『真・女神転生』は現実の東京が舞台なんだよな。
有部デルチ(以下、デルチ):武器に銃があるってのも、なかなか目新しかった気も。特に銃弾の要素があったのはおもしろかったな~。
押野:確かに! でも、やっぱり実在の地名が出てくるってのは斬新でしたよね。僕は地方出身だったので、まだその感動は小さいほうだったかなと思うのですが、東京出身のユーザーにはたまらないものがあったのでは?
KK@:僕は当時東京ではなかったけど、逆に『真・女神転生』をプレイして、吉祥寺とか、井の頭公園を知ったなぁ。初めて東京に来て電車に乗ってる時に、「ああ、ここがあの悪魔が出てきたとこか!」って考えてた記憶があるよ。地方ゲーマーにとっての東京案内みたいな感じになってた気も。
まっつ:『真・女神転生』のフィールド画面は、ポリゴン風の2Dマップで描かれていたんだけど、実は各地区の位置関係はしっかりしてたんだよね。
押野:そんな実在の場所って言う親近感をさらに盛り上げたのが、現実を舞台にしたストーリーだったと思うんですよ。あの日常から始まる感じは、当時はなかったので記憶に残りましたね。最初のイベントが、母親のお使いでコーヒーを買いに行くですからね!
デルチ:主人公が飼ってた犬のパスカルがケルベロスになっちゃったのは衝撃だったな。あれが、普通のファンタジーだったら、元から架空の世界の話なのであそこまで強い印象にはならなかったと思う。
KK@:ケルベロスってゲーム後半はさすがに戦力不足なんだけど、愛着もあるせいか最後まで外せないって人多かったよね。あとやっぱり、ルート分岐があったのは斬新だった。途中の行動で“ロウ”、“ニュートラル”、“カオス”とストーリーが変化するのが衝撃的でさ。当時、ニュートラルルートがあるって知らなくて、後で知ってまたプレイしたよー。普通にプレイしたら、たいていロウルートになるしね。
押野・デルチ:そうそう。
まっつ:え!? 普通はカオスルートじゃないッスか?
KK@:え~。ゴトウとトールマンだったら、トールマンを選ばないか?(※1)
まっつ:勧善懲悪なRPGに慣れてる普通な人は、先入観でトールマンを選んじゃうんスよ。
デルチ:まっつさんはアマノジャクだったってことか。
押野:でも、昔のゲームってそういう勧善懲悪的な選択肢を選ばないと、取り返しのつかないことになったりしたじゃないですか。それが怖くて、どうしても「善だろう」って言う選択肢を選んじゃうんですよね。
まっつ:正しくない選択肢を選んでも「もう1度聞くぞ」みたいなこと言われて、延々と繰り返したりして。確かに、そう考えるとカオスルートへ行くのは変わってたのかな。
※1 このゴトウとトールマンは、ルート選択に密接にかかわるキャラクター。トールマンに忠誠を誓うとロウルートに、ゴトウに忠誠を誓うとカオスルートに分岐した。ちなみに両方倒すとニュートラルルートになる。
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KK@:ストーリーといえば、実際の神話に登場する神様を倒すのって、「いいのか?」ってずっと思ってたな。
デルチ:とくに『真・女神転生II』なんかは、ラストがアレですからねえ。
押野:アレは、最初はアルファベットでなんだかわかんなかったんだけど、調べてみると「すごいヤツと戦ってたんだな」って思いましたね。
まっつ:まあ、ロウとカオスって直訳すると秩序と混沌だけど、別にカオスだから悪ってワケじゃないからなぁ。どうも“善と悪”って言うイメージでとらえちゃうところがあるけど、カオスにも共感できる部分はあるし、ロウでも正しくはないんじゃないかと思わせる部分が、物語のあちこちに散りばめてあるんだよね。
押野:そうそう。昔遊んだ時は気付かなかったけど、ある程度大人になってリメイク版を遊ぶと、「ああ、そういうことだったのか」って気付かされることはありますね。
まっつ:ストーリーの展開もすごいッス。『I』の始まりはごく普通の日常なんだけど、どんどん話がふくらんで、最後には世界の崩壊ってとこまで行き着いちゃう。そのあたりに惹かれた部分もあるんじゃない?
デルチ:『I』は時代設定が“199X年”だし。
押野:ノストラダムスの予言が生きてたころですもんね。
KK@:『II』と『III』では、最初から世界がおかなしなことになってるしね。『ペルソナ』シリーズとか『デビルサマナー』シリーズとかは、そこまで話が広がらない感じだし。そこまで壮大な物語になるのは、『メガテン』シリーズの醍醐味かもしれないな。
→まだまだ語る『メガテン』の世界観! 『SJ』はどんな感じ?
(C)ATLUS CO.,LTD. 1992,2009
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