2009年9月5日(土)
コーエーより9月23日に発売されるバラエティCD『戦国無双 百花饗演(ひゃっかきょうえん)』のドラマパート収録が先日行われ、その現場に電撃オンラインがお邪魔した。
最新作の発売日も決定し、にわかに注目を集めているタクティカルACTシリーズ『戦国無双』。バラエティCDと銘打たれた『戦国無双 百花饗演』には、ファンに人気の高い真田幸村、石田三成、直江兼続の友情を描いたドラマをはじめ、彼ら3人のキャラクターソングと、明智光秀、伊達政宗、今川義元ら3人が天下をめぐって仁義なき戦いを繰り広げるコメディドラマ、浅井長政、長宗我部元親の語りが収録されている。さらに、サウンドトラック未収録のゲームBGMも収められた1枚だ。
今回お話を伺ったのは、『戦国無双』1作目の世界観をもとに展開した明智光秀、伊達政宗、今川義元の3人によるコメディドラマに出演した、緑川光さん(光秀役)、檜山修之さん(政宗役)、河内孝博さん(義元役)の3名と、ナレーションを務めた郷里大輔さん。作品の聴きどころや、戦国時代への思いを伺ってきたので、気になる人は以下を読み進めてほしい。また、この場では話を伺えなかった他の出演者の方や、キャラクターソングの感想についてもコメントいただいているので、インタビューの後に掲載する。
▲上段左から、郷里さん、河内さん、檜山さん、緑川さん。下段左から、竹本さん、草尾さん、高塚さん。 |
――ドラマCD収録を終えての感想と聴きどころをお聞かせください。
檜山修之さん(以下、檜山):正直言って、またチビ政宗(『戦国無双』1作目の政宗)をやることになるとは思っていませんでした! 聴いていただいている皆さんには、そんなに差が感じられないかもしれませんが、自分の中では一杯一杯やっているんで。『戦国無双2』で少し成長してくれて楽になったなあと思った後に、こんな感じ(義元、光秀、政宗の話は『戦国無双』の世界)でまたチビになっちゃったんで、ちょっと勘弁してよコーエーさんって(笑)。でも、やりきれたのではないかと思っています! 内容に関しては、僕らの話はコミカル編ということなので、聴いて笑っていただければと思います。コミカルキャラクターの義元が大活躍なので、皆さん、ぜひご期待ください。
緑川光さん(以下、緑川):『戦国無双』が世に出てからだいぶ経つんですけれども、とても登場人物の多い作品で、その中で今回のドラマCDに参加できたというだけでも、うれしく楽しくやらせていただきました。今回の光秀は、普段やっている光秀とそこまでキャラクターが違うわけではないのですが、はっきり言ってすごくおバカテイストで、やっていて楽しかったです(笑)。まさかそんなことになってしまうとは……! という展開なので、ぜひ楽しんでください。
郷里大輔さん(以下、郷里):ゲーム『戦国無双』では、武田信玄とナレーションをやらせていただきました。この作品は、ウチの子どもの塾の先生が大好きで、「まだ出ないのか、まだ出ないのか」と催促されるくらいです(笑)。武田信玄は、あの通り豪放磊(らい)落な男なんで、あくまでも大きく、動じないように、“明るいおとっつぁんキャラ”のように気持ちを大きく持ってやらせていただきました。
ナレーションの方は、読んでも読んでも終わらないくらい、ものすごく量があるんです。これほど長い、過酷なナレーションは……これは郷里大輔に対する修行だな、と思って一生懸命に務めさせていただきました。今回のバラエティCDではナレーションも少なく、楽しくやらせていただきました。
河内孝博さん(以下、河内):このメンバーの中に入って、一緒にできたというのがすごく楽しかったです。最初は自分でいいのかな? と思っていましたが、今は無事に収録が終わってホッとしているところです。こんなことを言ってしまったら怒られてしまうんですけど、今回の作品だからということで特に役作りはなく、もっと怒られるかもしれませんけど、何も考えずにスタジオに入って義元をやらせていただきました(笑)。相変わらずなので、安心して聴いてください。
――ご自分の役柄を演じる上で気をつけている点、重視している点はどこですか?
檜山:これはゲームの話ですけれど、登場人物がとても多いので、その中で埋没しないように個性を立たせるということですね。そのことは当然、制作スタッフさんも考えていらっしゃると思うので、それをより声の部分で際立たせていきたいなということです。演じる上で大事にしているのは「バカめ!」です(笑)。「バカめ!」が、うまく出るか出ないかで、その日の僕自身の調子がわかるんで大事にしています。
緑川:気をつけているのは、マジメでお堅いというところですかね。あと忘れないように意識しているのが、「何だかんだ言っても信長様が好きなんだな」ということです。
郷里:(信玄を演じる時に)明るく明るく、もっと明るくと言われたので、そこは気をつけています。でも、自分の体調がよくないと明るくは演じられないもので、体調に気をつけて明るい武田信玄を演じるように、オニギリをたくさん食べて元気よくやりました。
河内:僕は、基本的には天然な感じでやっていますが……。
(ここで一同からどっと笑いが起こる)
檜山:あれどう見ても不自然キャラに見えるよね(笑)。
郷里:あれ天然か! すごいな(笑)。
河内:家でセリフを練習していたら、家族から「その人と似てるね」と言われたので、じゃあ似てるのかもしれないなと思っています(笑)。まあ役作りは少ないとは言いましたけれど、「の」に関しては、いろんな「の」を使い分けておこうかなと。今回のドラマCDでも、疑問の「の」とか、よろこんでいる「の」とか、悲しい「の」とか、うれしい「の」とか、怒ってる「の」とか、かなりの「の」を使い分けたつもりなので、「の」を判別していただければと思います。
――戦国時代には魅力的な武将が多数いますが、ご自分の役柄以外で演じたい武将と、演じるならどんな風に演じるかを教えてください。
檜山:個人的に戦国時代が大好きなので、好きな武将というのも多々います。なので、機会があれば、どの役もおいしくいただきたいなと思うんですけれども(笑)。その中でも、地元が広島なので、毛利関係あたりが自分の中では楽しいかなと思っています。
緑川:そうですね……もしよろしければ檜山さんに、僕みたいなタイプに合うのはどういう武将なのかを聞いてみたいんですけれど、いいですか?
檜山:光君は、光秀じゃないけれど、どうしても知将タイプのイメージはあるよね。
緑川:じゃあ、どのへんがオススメですか? すごくワクワクしてますけど(笑)。
檜山:今言った毛利関係だと小早川隆景(毛利元就の三男)とかね。軍師の竹中半兵衛とか、そのへんがおもしろいんじゃないでしょうか。
緑川:ああ、それはうれしいです! ありがとうございます。
郷里:僕はね、戦国時代って男として生まれたらすごくおもしろい時代だと思っているんですね。それこそ後ろから斬ったり、だましたり(一同笑)。という理由で、武将というより、そんな感じで下から上へどんどんはいあがってみたいと思うんですよ。たぶん、途中で殺されるでしょうね、槍かなんかで刺されてね(笑)。なので、この時代は男として暴れまくってみたい時代だと思います。
河内:郷里さんは生まれてみたいとおっしゃったんですけれど、私の場合は生まれると秒殺だと思うので(笑)。武将ではないのですが、この時代はできるだけ国内にはいたくないので、呂宋助左衛門(るそんすけざえもん)とかやってみたいです。彼は堺の商人でどんどん海外へ出て行った人なんですけれども、のんびり船に乗って出かけられるようなキャラなら楽しいかなと。個人的には海外旅行がすごく苦手なので、キャラの上だけでも海外旅行ができたら楽しいかなと思います。
――最後にファンへのメッセージをお願いします。
檜山:ゲームで最初に『戦国無双』をやってから、ずいぶん長いことかかわらせていただいていますし、その流れで今回、ドラマCDという(『戦国無双』の)新しい媒体に携わることができました。これもひとえに、応援してくださってるユーザーの皆さんのおかげだと思っています。ありがとうございます。これからもどんどん、『戦国無双』がいろんな媒体に広がっていけるように、これまで以上の応援をいただければうれしいと思っています。まずはそのとっかかりの第1弾として、今回のドラマCDを聴いてください。
緑川:うすうす感づいているとは思いますが……ぜひ皆さん買ってください(一同笑)。たくさん売れれば、他の武将たちも出てくるし、今回出たメンツでも他のキャラクターとの組み合わせが生まれるし、いろいろ展開していけると思うので、そのためにもまず買ってください。それだけのデキになっていると思うので、よろしくお願いします。
郷里:先ほども話したように塾の先生も楽しみにしている内容の濃い作品です(一同笑)。大人の皆さんも楽しめるので、これで勉強して今の世を生き延びてほしいと思います。ぜひ買って、楽しんでください。
河内:今は、武将ブーム、戦国ブームで歴史がすごく注目されている時期にあります。歴史上の人物がああだった、こうだったと教科書に載っている部分ではないところも、ゲームやCDには出てきます。それはきっと、この作品を愛してくださる皆さんのキャラクターに対する思い入れがイマジネーションの中で広がりを生む部分だと思うので。(戦国武将も)書物や学問上で残っている部分以外で、すごく人間らしいところがあるはずです。『戦国無双』で、それを発見してもらえればなと思います。
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