2009年9月14日(月)
小清水さん:私、『狼と香辛料』を読んでいると、ホロが食べているものをすごく食べたくなるんです(笑)。小梅先生って、ホロの食事シーンを描いている時とか、お腹が空きませんか? 私、コミック版を読んでいる時もそうなんですけど、アフレコでもホロの食事シーンになるとすいちゃうんですよね。蜂蜜パンとか、味はなんとなく想像つくんですけど、ホロが食べるとそれ以上においしく見えるというか(笑)。
小梅先生:そこはかなり気合いを入れて描いています(笑)。できればカラーで描きたいって思うこともありますよ。カラーならもっとおいしそうに見えるのにって。
小清水さん:ただ食べているだけのシーンのホロも、ちょっとエロいですよね(笑)。
小梅先生:読者サービスってことで(笑)。
小清水さん:男性の心をついているなーって(笑)。でも、女性の私から見てても、それが全然いやじゃないんですよね。
小梅先生:ああ、よかったです。ご飯を食べてる女の子はかわいいですよね、基本的に。
小清水さん:そうですよね。ホロは、とくに食べてる時間が幸せそうで大好きです。あと、カラーページでいうと、最初にホロの裸が出ましたけど(笑)、あれはエロいとかじゃなく、素直にキレイだなって思いました。あのシーンを見て思ったんですけど、ホロって、モデル体型でスタイルがいい女の子ってわけじゃないですよね。
小梅先生:そうですね。15、16歳くらいのまだ成長しきっていない感じですよね。
小清水さん:そういう体型ではあるんですけど、それでもどこかドキッとするような色気を感じつつも、ただとにかく、月明かりに照らされたホロがとてもキレイで、人とはちょっと違うような、どこか神々しい雰囲気がありました。ああいうカラーページを描く時って、とくに気をつけていたりすることってあるんですか?
小梅先生:カラーの場合は、周りの景色の色合いに気をつけています。コミック1巻のカラーページや表示は緑系でまとめているんですけど、じつは今まで緑をそういう形で使うというのはやったことがなかったんですよ。とくにカラーページの月明かりなんですけど、月明かりに緑っていうイメージは普通ないですよね。たいていは青白かったり黄色だったりするじゃないですか。そのおかげで今までのものとは違うイメージを出せたんじゃないかなと思います。ちなみに3巻では黄色でまとめています。
小清水さん:『狼と香辛料』って、アニメも含めて温かい色使いが多いなっていう印象なんですよね。見ていていやされる感じというか。
(C)支倉凍砂/アスキー・メディアワークス/「狼と香辛料II」製作委員会
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