2009年9月17日(木)
日本一ソフトウェアは、PSPダウンロード専用ソフト『ディスガイア インフィニット』を11月1日にPlayStation Storeで発売する。価格は2,500円(税込)。
『ディスガイア インフィニット』は、同社の看板タイトル『ディスガイア』シリーズと、2008年7月に発売されたAVG『インフィニットループ ~古城が見せた夢~(以下、インフィニットループ)』の2つのタイトルを題材にした、ループ型のテキストアドベンチャーゲーム。ラハール、フロン、エトナといった『ディスガイア』シリーズ1作目の主要キャラクターたちがフルボイスで活躍する作品で、プレイヤーはプリニーを操作して“ラハール暗殺(未遂)事件”の謎を解くことになる。システムには“憑依(ひょうい)して対象に干渉する”という『インフィニットループ』のメインシステムが採用されており、これを利用することで事件の真相に迫れるという。
▲『魔界戦記 ディスガイア』 | ▲『インフィニットループ ~古城が見せた夢~』 |
初報となる今回は、プロローグや主要登場人物について紹介。さらに、本作のキモとなる“憑依システム”についてもお届けする。
これは、とあるプリニーが過ごした、恐ろしく長い1日の物語――。
魔王ラハールが君臨する魔王城で働く1匹のプリニーは、ラハールからじきじきに「エトナが入手した、超限定で超人気の超うまいプリンを奪ってこい」と命令されます。しかし、そんな厄介なことにはかかわりたくないッスと、自分の本来の仕事“ラハールの寝室の掃除”をすることにしたプリニーは、掃除の途中でラハールの部屋には不似合いな“懐中時計”を発見。なんとなく針が止まったままの時計をいじり、ネジを回してみると……懐中時計が動き始め、それに連動するように突然プリニーの脳裏に声が響きました。「ユーザー情報を確認。魂のセーブを始めますから、動いてはダメですじゃ」。その声を聞いた矢先、プリニーの意識は急激に闇に吸い込まれてしまいました。
「……起きんか、こら!」。不思議な声を聞いてから、どれくらい経ったでしょうか。気絶していたらしいプリニーは、ラハールにたたき起こされます。エトナのプリンを強奪しに行かず、掃除もほったらかしにして寝ていたプリニーに、ラハールの怒声が飛びます。怒られたプリニーは、慌てた勢いで寝室の窓から城外のはるか下方の地面へと落下、再度意識を失うのでした。
本日2度目の気絶からなんとか目を覚ましたプリニーを、爆発音が襲います。魔王城を振り仰げば、ラハールの寝室付近からもうもうと黒煙が。「これは暗殺だ! オレ様が暗殺されたぞ!」と、間髪いれずにラハールの怒鳴り声が聞こえてきました。
“ラハール暗殺(未遂)事件”解決のために、城内の関係者が集められます。一同が固唾(かたず)をのむ中、被害者本人(ラハール)が超推理を発動! その推理によると、なんと犯人は城内に多量にいるプリニーのうちの誰からしいのです。犯人が名乗り出るならよし、名乗り出ないのならプリニー全体に対して“給料カットの刑”を科すと、ラハールは高らかに宣言。「それでも名乗り出ないなら、給料マイナスにするぞ」とさらに脅します。給料マイナスとは、すなわちラハールに金を支払うということ。今以上の過激な搾取を想像したプリニーの胸に、絶望感がよぎりました。すると、あの声がまた頭の中に響きました。「人生をやり直したい、という強い願いを感知。刻渡時計、発動ですじゃ」。その声とともに、プリニーは3度意識を失います。
目を覚ましたプリニーは、気絶している自分の体を幽体状態で見下ろしていました。どうやら懐中時計“刻渡時計(ときわたりのとけい)”の力によって、ラハールにたたき起こされる前の過去に、プリニーの魂だけが引き戻されたようです。刻渡時計が語るには、この状態のプリニーは城内の人物たちに憑依してその思考に介入することができる――つまり、今の能力を生かせば、“ラハール暗殺(未遂)事件”の犯人を突き止めることや、事件自体を未然に防ぐことが可能に。給料カットという最大の悲劇を回避するため、時をかけるプリニーの孤軍奮闘が始まります。が、なにせここは魔王城。ラハールが“エトナのプリン”を求めて動いているのをはじめ、城内の人物は自分の目的のために勝手気ままに動いています。プリニーの事件調査も一筋縄ではいかないようですが……?
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