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2009年9月24日(木)

時代は変わっても伝説の樹は健在! 『ときめきメモリアル4』プレイレポ!!

文:電撃オンライン

 ども、カネキングです。12月3日発売のPSP用ソフト『ときめきメモリアル4』が体験プレイできると聞いて、入場と同時にKONAMIブースにすっ飛んで行きました。プレイレポートをお届けしますので、ぜひご覧ください。

『時代は変わっても伝説の樹は健在! 『ときめきメモリアル4』プレイレポ!!』

 本作の主人公は、『ときめきメモリアル』の舞台でもある私立きらめき高校に通うことになります。『ときめきメモリアル』から15年が経っているのですが、もちろん“伝説の樹”も、例の伝説も未だ健在。オープニングはこの伝説についてのナレーションから始まるのですが、昔『ときめきメモリアル』をプレイしたことがある人はこの時点できっと感動することでしょう。僕もあまりに懐かしくてつい2回見てしまいました。だって15年経ってもあの樹が同じ姿でそこにあるんですよ? きらめき高校すごいよホント……。いやすごいのは樹の方なのだろうか。とにかくきらめいているよ……。告白とかそういう話以前に、懐かしすぎて泣かされるわ。

 あとオープニングムービーも必見です。実は僕、最初にキャラクターを見た時は正直「ちょっと地味なデザインだな……」と思ったんです。でもこの映像の中で生き生きと動くヒロインたちを見て考えが変わりました。コミックがアニメ化された際にアニメのキャラクターデザインになって違和感を感じた経験はないでしょうか? あれは細部まで描き込まれたコミックの絵をそのまま動かせないから動かしやすいようにリデザインしているのですが、『ときめきメモリアル4』の場合はどうやらこれを見越してデザインされていたようで、止め絵とアニメ絵の違和感がまったくないんですよね。

 オープニングアニメだけでなく、本編でもヒロインたちはまばたきや口パクといった動きを見せてくれます。これももちろん違和感なし。今回は残念ながら辿りつけませんでしたが、PVなどで見られるように、手をつないで歩くイベントなどではもうちょっとアニメーションしてくれるようです。そんなわけで、キャラクターデザインについてネガティブイメージを持っている人については、“やってみると印象がガラリと変わるはず”というのが率直な感想です。

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▲ゲーム画面はこんな感じ。もちろんフルボイスです。

 前置きが長くなりましたが、ゲームの進行についてお話します。もはや説明不要かとは思いますが、このゲームの目的は“高校生活3年の間にお目当ての女の子と仲よくなり、卒業式の日に伝説の樹の下で告白される”ことです。そのために自分を磨き、女の子にアプローチしていくことになります。勉強や運動といったさまざまなコマンドから1つを選択し、その週の行動を決定することで、対応したパラメータが上昇するので、これを繰り返し成長させていきます。『パワプロ』のサクセスモードと言うと語弊があるかもしれませんが、調子が悪い時に無理をすると病気になってしまうなど、個人的にプレイ感覚は似ているなと思っています。

 今回はこのパラメータに、“特技”システムが加わりました。これは一定の経験値を使い習得後、“実践”コマンドを選択することでセットされ、“運動の上昇値がアップ”、“病気になりにくくなる”といった恩恵が受けられるというもの。藤崎詩織を彷彿とさせる攻略難易度の高いヒロイン・皐月優は、“特技”をしっかりそろえて挑まないと厳しいとのことでした。それくらい重要なシステムということですね。

 また肝心のアプローチについてですが、女の子のケータイに電話を掛け、デートの約束を取り付けるのが基本になるようです。こうしてデートを積み重ねて好感度をアップさせていきます。他にもパラメータアップ中に通り掛かる女の子に、LボタンorRボタンを押して声を掛けることで会話ができたりします。運動を選べば運動の得意な女の子、といった具合にコマンドによって登場する女の子にもバラつきがありそうなのですが……。このあたりはよくわかりませんでした。

 ただデートの約束日や月に1度の部活動の日などは、特に明確にアナウンスされるわけではないので、ぼっーっとしていると簡単にすっぽかしてしまいます。特に部活動はちゃんと意識しておかないとマズいです。2度忘れると退部なのですが、僕はほとんど活動することなく即退部になりました。ひ、ひどい……。日付確認は大事。ボタン連打はNG。ちなみにデートをすっぽかしたりして女の子の機嫌を損ねると、毎度おなじみの爆弾が大きくなっていきます。

 女の子の電話番号や好感度については、幼なじみの女の子・大倉都子に電話を掛けるといろいろ教えてくれます。とはいえこの子がかなりかわいくて、もういいじゃんこの子で! と思ってしまうことがしばしば。まぁそれを言ってしまったらゲームが成立しないのでぐっとこらえることにしますが……。だって多分一緒にいる時間が一番長いのがこの子なんですよ? そりゃーときめきますって。仕方ない。ちなみにこの主人公のサポート役といえば、早乙女好雄を思い浮かべる人が多いかと思います。今回はこの役を女の子がやってくれるとのことで、全国の好雄ファンには申し訳ないですが、はっきり言ってモチベーションがとっても上がりました。

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▲画像左が幼なじみの大倉郁子。画像右はヒロインに声を掛けて引き止めているシーンです。

 あとは細かい部分ですが、休日に“身支度”のコマンドを選ぶと購入できる主人公の服装アイテムなどに“アルカードの剣”や“月風魔の鎧”などKONAMIならではのネタが詰まっていて少し吹きました。他にもたくさん用意されているようなので、ネタ探しをするのも楽しいかも。

 他にシステム面では、“クラスメイト”を設定できるオプションがおもしろかったですね。これは直接ゲームの展開に影響するわけではないのですが、ここで名前や“運動”や“勉強”の得手不得手などを設定しておくと、たとえばゲーム中に張り出される期末考査の成績一覧などに名前が登場するそうです。卒業アルバムを引っ張り出し、自分のリアル同級生を片っ端から登録することで、過去の学校生活を擬似体験できるんです。そしてもちろんパラメータを上げれば、運動会で活躍していたアイツや、クラスで1番頭のよかったアイツをゲームでフルボッコできるのですよ! これは絶対気持ちいいよ! この発想はなかった。そしてそのクラスメイトの下には“ダウンロードコンテンツ”の項目が……。何が追加されるかはわかりませんが、これも楽しみなところですね。

 いやー、しかしやってみて、「ギャルゲーのKONAMIが戻ってきたなー」というのが素直な感想です。“女の子とお近づきになって仲を深めていく”といったごく単純にして王道の展開なのに、プレイ感がとても新鮮です。これはさすがといったところ。発売中のDS用ソフト『ラブプラス』でもそうですが、“女の子に認められるために自分自身が努力をする”過程が楽しいんですよね。苦労するからこそ、最後に告白された時の喜びもひとしおなのではないでしょうか。

 そしてNTTドコモブースで、『ときめきメモリアル4 mobile』もプレイしてきたので簡単に感想を書いておきます。こちらは、本編とは違う主人公になり、ヒロインを攻略するアドベンチャーゲームです。攻略対象はmobile版オリジナルのヒロインがメインになりますが、一部本編と同じヒロインも登場するそう。体験版では、歴史の授業中にヒロインの1人・井ノ倉葵歩とこっそりおしゃべりをするパートが遊べました。まぁ、先生に見つかって怒られて気まずい雰囲気のまま終わりましたけどね! うう……。こちらもぜひ本編とあわせてプレイしたいところですねー。

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▲この子が井ノ倉葵歩。個人的な好みの問題ですが、ビジュアル的にすっごくカワイイと思うんだ! しかも何このそっと傘を差し出す主人公……。ずるいわー。

(C)2009 Konami Digital Entertainment

■東京ゲームショウ2009 開催概要
【開催期間】2009年9月24日~27日(ビジネスデイ:24~25日、一般公開:26~27日)
【開催時間】各日10:00~17:00(一般公開日は開場時間が前倒しになる可能性がある)
【会場】幕張メッセ(千葉県)
【入場料】前売1,000円/当日1,200円、小学生以下は無料
【主催】社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)

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