『逆転裁判』の思い出話も飛び出した!? 『ゴースト トリック』イベントレポ

文：電撃オンライン

　東京ゲームショウ2009のカプコンブースで、2010年発売予定のDS用ソフト『ゴースト トリック』のスペシャルステージが本日9月26日に開催された。

　『ゴースト トリック』は、同社の人気AVG『逆転裁判』シリーズを手掛けた、巧舟氏がディレクションを担当する完全新作タイトル。プレイヤーは、命と記憶を奪われたゴースト探偵・シセルとなって、“死者のチカラ”を使って自分の死の真相を追うことになる。

▲イベントではまず、本作のトレーラームービーが上映された。どんなAVGになるのか、集まったファンも興味深々でムービーに見入っていた。

　本日のイベントでは、昨日の『ゴースト トリック』プレゼンステージにも参加した竹下博信プロデューサーが登場。さらに、昨日はビデオレターのみの出演だった巧舟ディレクターも登場した。巧氏は、集まったファンの多さに驚きを隠せないようだった。

▲竹下プロデューサー（写真右）は、「巧がやりたかった新しいAVGが、この作品です」と紹介し、「まだ体験していない人は、ステージのすぐ横で出展しているので、ぜひプレイしてくださいね」と観客に試遊を勧めていた。

▲『逆転裁判』シリーズの生みの親、巧ディレクター。集まったファンに笑顔で答えていた。

　そして、さらにスペシャルゲストとして、プラチナゲームズの神谷英樹氏が登場！　神谷氏も交えて、『逆転裁判』の思い出話や『ゴースト トリック』の情報など、内容盛りだくさんなトークイベントとなった。

▲2004年までカプコンで開発や企画として携わっていた神谷氏。代表作は『デビル メイ クライ』、『大神』、『ビューティフルジョー』など。着ているTシャツにも注目！

　神谷氏は「みんな『逆転裁判』のファンだから、このイベントを見に来たのだろうけど、僕のこと知ってる？」と観客に質問。多くの観客が手を上げてくれてホッとした様子だった。神谷氏は『逆転裁判3』に登場した、ゴドー検事の声も担当していた。スクリーンにゴドー検事が「異議あり！」と言っているイラストが映し出されると、「これはゴドーをやれってことですよね（笑）」と、生「異議あり！」を披露してくれた。

▲まさかの生「異議あり！」にファンも大興奮！　でも、巧氏は「当時はもっと声張っていたよね」と辛口評価？

　『逆転裁判』シリーズは、その他のキャラクターの声も制作スタッフが担当していて、オーディションなどはまったくしていなかったそう。『逆転裁判2』のころから、神谷氏が出演していたがっていたので、ゴドー検事の声を担当してもらったと巧氏。しかし、最初に声を入れてもらった時に、神谷氏が「異議ありだぜ、ベイビー」とアドリブでセリフを言ってきて、「すごくいいなと思ったんですけど、画面に文字がはいらなかったので使いませんでした（笑）」と笑顔で思い出話を語っていた。

　続いて、『ゴースト トリック』の話題に。すでに体験版をプレイしたという神谷氏は、「ギミックやセリフ、キャラクターなどが実にタクシューくさいんですよね」とコメント。また、キャラクターがよく動くのも印象的だったそう。キャラクターについて、「この作品はキャラクターがよく動くので、それを印象付けるために、人物のデザインや色使いはなるべくシンプルにしています」と巧氏。竹下プロデューサーも「キャラクターもよく動きますし、背景などの色使いも、DSではなかなか見られないほどキレイなグラフィックになっているので、ぜひ見てほしいです」とアピールしていた。

　イベントの最後には、「イベントに呼んでもらえてうれしいです。これからもカプコンとプラチナゲームズで交流して、何かできたらいいですね（神谷氏）」、「まだまだ『ゴースト トリック』は制作途中ですが、新しいAVGを完成させたいと思っています。みんなで遊んでほしいです（巧氏）」、「頑張って作っているので、ぜひ応援してください！（竹下氏）」とファンに向けてメッセージを贈り、大盛況のトークイベントは終了となった。

■東京ゲームショウ2009 開催概要
【開催期間】2009年9月24日～27日（ビジネスデイ：24～25日、一般公開：26～27日）
【開催時間】各日10：00～17：00（一般公開日は開場時間が前倒しになる可能性がある）
【会場】幕張メッセ（千葉県）
【入場料】前売1,000円/当日1,200円、小学生以下は無料
【主催】社団法人コンピュータエンターテインメント協会（CESA）

• 東京ゲームショウ2009公式サイト
• 電撃オンライン 東京ゲームショウ2009特設ページ