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2009年10月17日(土)

世界の『RO』からコンニチワ! 『RWC2009』各国の動向調査

文:電撃オンライン

『世界のRWC2009』

 2004年に第1回が、そして2007年からは毎年行われている『ラグナロクオンライン(RO)』のPvP世界大会、『Ragnarok World Championship(RWC)』が今年も開催される。各国の国内予選を勝ち抜いた強豪ギルドが一同に集い、世界最強の名誉と賞金を手にするこのお祭り、過去3回の大会は韓国とフィリピンで実施されたが、なんと今年は日本が開催国になっている! きたる11月1日のパシフィコ・横浜には韓国、アメリカ、ロシア、フランス、日本、中国、タイ、台湾、ブラジル、インドネシア、フィリピン、ドイツ、ベトナム、シンガポール&マレーシアと、日本を含む14カ国からの代表選手が参加する予定だ。

 過去の大会で日本代表ギルドは残念ながら良い結果を出せていないだけに、ホームとなる日本大会ではいやがうえにも期待が高まる。しかし、いまやRWC2009出場国以外の国でもサービスされている『RO』は、国ごとにPvPの活気やRWCそのものへの注目度がだいぶ違う。各国のRWC2009への取り組みや国内予選の結果などを、時間の許す限り調査してみたのでお伝えしよう。

 ただし、多くの国は当然ながら英語以外の言語でサービスをしているため、筆者の乏しい語学力にはいろいろと限界がある。中には現地公用語→英語→日本語と翻訳サイトをいくつも通した上で意訳したもの、また最新情報ではないものも含まれているので、ご了承いただきたい。

■韓国

『世界のRWC2009』

公式サイト
RWC2009特設サイト

 RWC2007/2008では優勝候補であり、実際に圧倒的な実力を見せつけながらも決勝戦でタイに連敗している韓国は、RWC2009韓国代表選抜戦を8月16日より開始。9月6日にインテル e-スタジアムにて決勝戦が行われた。優勝ギルドの名前はRWC2008で韓国代表と同じだが、メンバーや試合の詳しい内容については確かな情報を得られなかった。

 

■ロシア

『世界のRWC2009』

公式サイト
イベントページ

 ロシアではファイナリストとして13ギルドが選ばれ、8月22日にモスクワにてチームDysphoria(所属ギルドはSapere Aude)とチームRepublic (ギルドはDeja Vu and Sadame)による、RWC最終決戦を実施。3-1でチームRepublicが勝利した。

 しかしその後の最新情報によれば、チーム“Republic”はメンバーの一部の個人的な事情や、あるいはパスポート絡みの問題で日本で行われる世界大会に参加できなくなったとのお知らせが……。問題を解決すべくできる限りの手を打ったらしいが難しいようだ。また、渡航できない“Republic”のメンバーを別のメンバーと入れ替えるという提案も出たが、運営側としてそれは受け入れがたいとのこと。RWC2009のルールに準拠すれば、2位となったチームDysphoriaがロシア代表ギルドとして来日するはずだが、最終的に参加するか否かのニュースを見つけることはできなかった。

 なお、イベントページでは優勝ギルドの写真とともに、両ギルドによる戦いの動画ファイルへのリンクが掲載されている。かなり重たいファイルなので直接開かず一旦PCにダウンロードしてから見ることをオススメしたい。

 

■フランス

『世界のRWC2009』

公式サイト
RWC2009特設サイト

 RWC2009特設サイトの最新ニュースが6月30日で止まっているフランス。しかしTableau Francaisと名づけられたトーナメント表が掲載されており、優勝ギルドはThe Cute Spiritとなっていた。果たしてこのギルドがフランス代表に決定したのかどうかは分からないのだが、動画投稿サイトのYoutubeにはRWC2009の試合動画が見つかったので、そちらを探してみてほしい。

 

■タイ

『世界のRWC2009』

公式サイト
イベントページ

 タイは国内予選RTC209を開催。RTC関連のニュースページを見たところ、RWC2007/2008を連覇したギルド[D]estraCtiOnが今年も優勝したようだ。スピーディかつアグレッシブな戦術と、状況に合わせて素早くメンバー構成を変えてくる戦略性の両方を備えたギルドだ。メンバーの顔ぶれも写真を見る限り去年とあまり変わっていないようなので、現時点ではRWC2009優勝候補と言えるだろう。

 公式サイト上のRTC2009イベントページは試合の様子に加えて、全体をレポートした動画になっており、現地の空気もちょっぴり味わえる。

 

■台湾

『世界のRWC2009』

公式サイト
RWC2009特設サイト

 7月20日の時点では279チーム1900人参加申請を行い、すべてのギルドがRWC予選に参加し実力を示せるよう、ルールの変更を行うと記されていた。この279チームが9月27日には5つのギルドに絞り込まれ、例年、台湾代表として出場しているギルド“黒色契約”の名前も含まれていたが、今回は“KOF-名人堂”が台湾代表ギルドになったようだ。

 台湾の大手ゲームメディア巴哈姆特(バハムート)の記事などをチェックすると、これから日本で行われる世界大会に向けてチームの強化練習や研究会を行うようだ。イベントの様子はこちらで見ることができる。

 

■ブラジル

『世界のRWC2009』

公式サイト

 公式サイトのニュースによれば、6月23日の時点で全参加ギルドから最終的に以下の8ギルドに絞り込まれていることが判明。しかしRBCの覇者がどのギルドなのかまでは突き止められなかった。

・O Adriano, ta me ouvindo?
・I Like Turtles
・Adrenaline
・Seek and Destroy
・NoWay
・Brazil eh com ECI
・Anime Squad
・Pesadelo

 

■フィリピン

『世界のRWC2009』

公式サイト
イベントページ

ブラジルと同じ運営元Level UP!が管理するRagnarok Philippine。フィリピンの国内予選RPC情報によれば、チーム“Influenza”とチーム“El Cuerpo”がファイナルを戦い、チーム“Influenza”がRPC2009チャンピオンとなった。

 

■ヨーロッパ(イタリア、トルコ、ドイツ、オーストリア)

『世界のRWC2009』

公式サイト
euROトーナメント表

 不戦勝および敗者復活戦を含む全62試合が6月に行われ、ギルドJusticeが優勝したもよう。決勝戦のチーム構成はチャンピオン、ハイプリースト、チェイサー、プロフェッサー、クラウン、パラディンハイウィザード。各キャラ名も明かされているのだが、ハイプリーストの名前が“Yoshiko”というのが気になるところ……。また、公式サイト上では全試合の動画が公開されていた。ストームガストが吹き荒れるROの対人戦は、なれない人が見るとキャラクターの判別すら難しいが、erROの動画ではご丁寧にギルド名と構成メンバーが分かりやすく表示されている。かなりの本数が掲載されているので、対人戦好きの『RO』プレイヤーにはそれなりに見ごたえのある内容だろう。

・RWC 2009: congratulazioni ai vincitori di euRO!(erRO代表ギルド決定ニュース)
http://www.euro-ro.net/news/it/03233/

・RWC 2009: i video del torneo di euRO(ReD. vs .Justiceによる決勝戦が見られる)
http://www.euro-ro.net/news/it/03237/

・RWC 2009: i video del torneo di euRO (Parte II)
http://www.euro-ro.net/news/it/03247/

・RWC 2009: altri video (Parte III) e avversari per i .Justice.!
http://www.euro-ro.net/news/it/03270/

 

■ヴェトナム

『世界のRWC2009』

公式サイト

 国内予選RVCを開催。6月までに選び出されたトップ10のギルドで決勝ラウンドを争い、RVC優勝者は日本での世界大会に出場するとのこと。そしてそのトップ10のギルド名がコチラのページに掲載されていた。どうもハノイにある“Tiem Internet”なる場所でオフライン大会が行われたようなのだが……!?

 決勝戦の日時などをお知らせする特設ページが別途あるとアナウンスされているが、よく読むと「制限されたアカウントのみアクセス可能です」とのこと。残念ながらこれ以上の情報は得られなかった。

■シンガポール/マレーシア

『世界のRWC2009』

公式サイト
RWC2009特設サイト

公式情報によれば、シンガポール・マレーシアの予選RMC2009では、チームAvant Synergyが優勝。足元のポリン、ポポリン、ドロップスぬいぐるみに手が生えているのが、ちょっと微妙なところだ……が、それはさておき動画投稿サイトでは決勝戦の様子がアップされており、両チームとも前衛にパラディンではなくロードナイトを選択していた。ちなみに公式サイトにはRO SERVERとRO FREE SERVERの文字が。シンガポール・マレーシアでは公認無料サーバが開放されているのだろうか?

 

 各国のサイトを眺めていると日本の『RO』にはないお祭りイベントや、見たこともないグッズが販売されており、実に興味深い。しかし、それよりも注目したいのはRWC関連のページでは代表選手はもちろん、運営スタッフも笑顔で記念写真におさまり、心からイベントを楽しんでいる様子が伝わってくることだ。実は今回のRWC2009、各国の選手は世界大会への出場を喜んでいると同時に、「日本に行ける!」ということ自体がお楽しみになっているらしい。会場を訪れる予定の『RO』ファンは素敵な思い出を選手達に持ち帰ってもらえるよう、ぜひとも試合を盛り上げてほしい。

■RWC2009開催 概要
【開催日】2009年11月1日
【会場】パシフィコ横浜 Dホール
【入場料】無料(ガンホーフェスティバル2009と併催)

データ

▼『ラグナロクオンライン』
■メーカー:ガンホー・オンライン・エンターテイメント
■対応機種:PC(対応OS:Windows 2000/XP)
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■正式サービス開始日:2002年12月1日
■プレイ料金:1,500円(税込)/30日

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