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2009年10月21日(水)

どこまで進化し続けるのか!! リアルサッカーゲーム『FIFA 10』X360版レビュー

文:電撃オンライン

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■新ライブシーズンがけしからん!

 『FIFA 09』で新搭載されたライブシーズン。現実のサッカー状況を随時、ゲーム内のデータに反映してくれる機能です。これだけでもすごいのに、『FIFA 10』ではプレイヤーが選択したチームの“シーズン自体を追いかけられる”ようになっています。ライブシーズンのデータは、基本的に毎週水曜日更新で、このときに、現実のサッカー界の分析データがゲーム中に適用されます。しかも、選択したチームがその週にリアルで戦うチームと、1戦に限り試合できる(再試合不可ってところがミソ)。

 さらに、現実のスタッツと、プレイヤーが戦ったスタッツを視覚的に追うことができます。インテルが現実では首位だけど、プレイヤーがヘタだと下位に沈む……といったことが起こりえますし、その逆も起こりえます。これこそが“シーズン自体を追いかけられる”ということです。これは、けしからん機能ですよ奥さん! よーしパパ、ナポリでスクデット獲得を目指しちゃうぞ! ……錯乱しましたすみません。

 対応リーグは、バークレイズ・プレミアリーグ、リーガ・エスパニョーラ、リーグ・アン、ブンデスリーガ、セリエA、プリメーラ・ディビシオンの6つ。いずれも有料の追加コンテンツ扱いです。『FIFA 09』のような“1リーグだけ無料で利用できる”特典はないものの、5試合だけ試せる“体験版”が付いているので、まずはそれで試してみては。


■マネージャーモードの精度は?

『FIFA 10 ワールドクラス サッカー』

 開発陣が「エンジンごと取り替えたよ! すごい改善だよ!」と宣言しているマネージャーモード。どれどれ、ちょっとやってみよう。自チームをインテルに設定して、1年間セリエAをシミュレートのみで進めてみました。結果は、上からインテル、ユーベ、ナポリ、ジェノア、ミラン、サンプドリア……。降格はパルマ、バーリ、ボローニャ。あ、パルマがBに落ちた。うーんうーん、どうなんだろう。確かに『FIFA 09』よりは精度が上がっているのだけれど。

 ただ、選手の移籍については“無茶な移籍”がなくなっていますね。自チームの運営資金をジャブジャブ投入できた『FIFA 09』とは違い、『FIFA 10』では資金繰りが多少キツくなっているからかもしれません。おかげでCPUが無茶をしないのかも。移籍のオファーを出したときに、どういった理由で断っているのかを教えてくれるようになったのも親切でいいですね。

 そうそう、『FIFA 09』のマネージャーモードで問題だった、“情報の見通しにくさ”は『FIFA 10』で大きく改善されています。必要な情報をすばやく見られる、欲しい情報にサクッとアクセスできるため、プレイ時のストレスがかなり減りました。あとは、移籍の処理時間がもう少しだけ早くなってくれれば言うことナシです。HDDにインストールしていても時間が掛かるんだよなあ。扱っている情報量が多すぎるから、処理に時間が掛かるのもわかるんですけどね。


■フリーキックを飽きるまで練習

『FIFA 10 ワールドクラス サッカー』

 個人的に一番うれしいアップデートが“アリーナ”の改善。メニューに入る前にシュート練習できる例のアレです。『FIFA 10』では、キーパーとの1対1だけでなく、複数人でのセットプレイや練習試合ができるんですよ。なぜ最初から付けていなかったのかと疑問に思ってしまうほど、有り難い追加要素です。指定した位置からのフリーキックやペナルティキックをひたすら練習できるのはうれしい。あとセットプレイでは、選手1人1人の位置をカスタマイズすることができます。

 アリーナの最大の問題点は、ついつい試合に入らず、アリーナでずーーーーーっと練習し続けてしまうこと(お前だけだというツッコミはナシでお願いします)。だって楽しいんだもんよ! 今度はフリーキックの練習だけで2~3時間ぶっ通しプレイしそうで、とても恐ろしいです……。

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『FIFA 10 ワールドクラス サッカー』

 実はもう1つの新要素として、クラブ機能をパワーアップした“プロクラブチャンピオンシップ”というのがあるんですけど、時間がなくてメンバーを集められず。1人だけのクラブを作るところまで行ったものの、そこで断念。日本でのソフト発売後に、いろいろと試してみる予定です。というか、ゲームモードが多すぎて遊びきれないよ!

 さて、細かい改善点を挙げるとキリがないので、ここらで筆を置こうと思います。とにかく、『FIFA 09』で「ん?」と首をひねっていた問題点(といっても小さな問題なんですよ?)が、ほとんどなくなっていることは大いに評価できます。どれだけフィードバックしてるんだよ! と諸手をあげてよろこびつつ。

 『FIFA 08』でBE A PROを見て「これが最終形ってやつか……」と感嘆し、『FIFA 09』で10人対10人のオンライン対戦を遊んで「もうこれ以上の進化はないか……」と感動したところに、この『FIFA 10』ですよ。次回作では、どこまでクオリティが上がるのか想像もつかないです(もう次回作の話かよとかいうツッコミはナシで)。

 冒頭でも書いたとおり、ワールドカップの開幕が近づいてきていますし、今年~来年にかけてサッカー熱が盛り上がることは間違いなし。そんな中でリリースされる『FIFA 10』が、大いに注目を集めることを祈りつつ。なんやかや書いてきましたが、現時点でイチオシのサッカーゲームは『FIFA 10』! 自信をもってお勧めします。(アクティ)

※ゲーム画面は英語版のもの。
(C)2009 Electronic Arts Inc. EA, EA SPORTS, and the EA SPORTS logo are trademarks or registered trademarks of Electronic Arts Inc. in the U.S. and/or other countries. All Rights Reserved. Official FIFA licensed product. "(C) The FIFA Brand OLP Logo is a copyright and trademark of FIFA. All rights reserved." Manufactured under license by Electronic Arts Inc. All other trademarks are the property of their respective owners.

データ

▼『FIFA 10 ワールドクラス サッカー』
■メーカー:エレクトロニック・アーツ
■対応機種:PS3/PS2/PSP/Wii/Xbox 360
■ジャンル:SPG
■発売日:2009年10月22日
■価格:PS3/Xbox 360 7,665円、PS2/Wii 6,090円、PSP 5,250円(各税込)
 
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