久々のアフレコの感触は？ 『のだめ』川澄＆関＆今監督を直撃

文：電撃オンライン

　2010年1月14日より、フジテレビ“ノイタミナ”他で放送スタートとなるTVアニメ『のだめカンタービレ フィナーレ』の、アフレコレポートをお届けする。

　2009年11月14日の、アフレコ収録の合間に行われたこの取材には、今千秋監督、“のだめ”こと野田恵役の川澄綾子さん、千秋真一役の関智一さんの3人が出席。冒頭のあいさつで、今監督は「私は『のだめ』は途中乗車で『巴里編』からの参加ですが、最後までご一緒させていただくことができてとてもうれしく思っています」と、続投を喜んだ。

　また、『のだめ』シリーズの第1弾から出演している川澄さんと関さんは、それぞれ「最初の『のだめ』から、もう何年たったかという感じですが、あのころはまさかフィナーレを迎えられるとは思ってもみませんでした。原作の最後まで追うことができるのは本当に幸せなことだと思うので、いい『フィナーレ』が迎えられるように、アフレコに臨んでいます（川澄さん）」、「3つのシーズンをあわせると50本近く、約1年分の分量に付き合うことができたので、とても幸運だなと思います。3度もアニメ化されることは滅多にないことで、みんなからとても愛されているこの作品に携われることは、本当に光栄に思います（関さん）」とコメント。

　『巴里編』から約1年ぶりとなるアフレコ収録にあたって、関さんは「毎回、「違う」「忘れてしまったんだね」と怒られるのではないかとドキドキしながらアフレコに臨んでいます。さすがに今回は、崩しすぎずに2枚目の千秋の加減がうまく出せたので、ホっとしました」と語りながらも「オーディションを受けた時、とても人気のある作品でしたから、僕のまわりにもこだわりを持っている人がたくさんいたんです。そんな中、運よく射止めることができた千秋役。毎回ちゃんと千秋を演じることができるのか、ドキドキしながら演じています。ちょっと崩して演じてしまいがちなので、「2枚目に、2枚目に」と自分を戒めながら収録に参加しています」と、演じる上での緊張感がうかがいしれるコメントをした。

　一方、川澄さんは「第1弾が始まった時は、原作もドラマもあって、のだめの流れができあがっていて、プレッシャーもすごく感じました。特に、のだめはどうやって演じるのが正解なのか誰もわからない中で、奇行や奇声の多いのだめを、見ている人たちをイラっとさせることなく、奇行すら愛らしく見せるためにはどうすればいいのか、など監督やみんなでいろいろ話しながら作っていきました。今回は、だいたいのパターンが完成されていて、のだめが色っぽくなる“妻バージョン”でも、「そこは妻で」と言われれば「はい妻ね」と反応できるようになっています。積み重ねてきたものが、しっかり自分の中に残っているんだな、と思いました。『フィナーレ』は、より崩してやりすぎれば修正してもらう、という感じでより自由に演じさせていただいており、それが快感です」と楽しみながらマイクに向かっている様子を話してくれた。

　今監督は「第3弾の初めは物語が少し難しい。ただ最後の最後は、のだめがよくやる“つながりそうでつながらない”ポーズじゃないけど、それがやっとつながった感じがしています。それに向けて転がってゆくことが、とても快感です」と、川澄さんの「快感です」を拝借した形で笑いを誘っていた。

　最後に、視聴者に向けて3人がそれぞれコメント。「最終回に向けて頑張りますので、素敵なラストシーンを演じられるように頑張ります。期待して待っていてください（関さん）」、「原作の最終回を読まずにアフレコに参加しています。才能のある2人がどうやって終わってゆくのか、アニメのポスターのようなステキな終わり方をするのか、自分も楽しみです。皆さんも最後まで見逃さずに、期待していてください（川澄さん）」、「原作がとても優しい終わり方をしている。自分ものだめに恋をしてしまいそうな、キュンとした感じがあって、そういうところがアニメにも出せるといいな、と思います（今監督）」。

(C)二ノ宮知子・講談社/のだめカンタービレ3 製作委員会

■TVアニメ『のだめカンタービレ フィナーレ』
【放送時期】2010年1月14日～
【放送局】フジテレビ、関西テレビ、東海テレビ、BSフジ

【スタッフ】（※敬称略）
　原作：二ノ宮知子（『Kiss』連載中/講談社刊）
　監督：今千秋
　シリーズ構成：中島かずき
　脚本：横谷昌宏、大野木寛、吉田玲子、丸尾みほ
　キャラクターデザイン：島村秀一
　アニメ－ション制作：J.C.STAFF
　製作：のだめカンタービレ フィナーレ製作委員会

【キャスト＆キャラクター】（※敬称略）
　野田恵：川澄綾子
　千秋真一：関智一

• 『のだめカンタービレ フィナーレ』公式サイト