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2009年11月25日(水)

和気あいあいの『デュラララ!!』アフレコ現場から声優陣のメッセージをお届け!!

文:電撃オンライン

 2010年1月より放送開始予定のTVアニメ『デュラララ!!』。そのアフレコに参加した声優陣のコメントをお届けしていく。

 『デュラララ!!』は、『バッカーノ!』シリーズや『越佐大橋』シリーズなどを執筆する成田良悟先生の長編シリーズ(イラストはヤスダスズヒト先生が担当)。池袋を舞台に、非日常にあこがれる高校生、闇医者、取立て屋、情報屋、製薬会社の重役――そして噂になっている首なしライダー――など、さまざまな人物が入り乱れて繰り広げられる群像劇だ。小説はこれまでに6巻がリリースされており、その他に月刊コミック誌『Gファンタジー』(スクウェア・エニックス刊)で、茶鳥木明代先生によるコミカライズ版が連載されている。

 この日の取材でコメントをくれたのは、竜ヶ峰帝人役の豊永利行さん、紀田正臣役の宮野真守さん、園原杏里役の花澤香菜さん、折原臨也役の神谷浩史さん、平和島静雄役の小野大輔さん、岸谷新羅役の福山潤さん、門田京平役の中村悠一さん、遊馬崎ウォーカー役の梶裕貴さん、狩沢絵理華役の高垣彩陽さん。以下にそのコメントを掲載していくので、放送開始を待っているファンは、ぜひチェックしてもらいたい。

『』
▲こちらは、アフレコに参加した声優陣。

――それではまず、皆さんが演じているキャラクターの紹介をお願いします。

豊永さん:帝人君は非常におとなしい、池袋に上京してきたばかりの高校生です。正臣君と仲がよく、彼の前では割と心を開いたりもします。実は腹黒くて、ツッコミが激しい、そんな子です。

宮野さん:正臣は、飛び切り明るい性格で、明るく元気なんですが……ギャグがサムいです(笑)。今のところ普通の高校生です。

花澤さん:杏里ちゃんは帝人君と同級生の女の子で、おとなしい女の子です。男の子からの注目を集める、“モテるタイプ”なんですが……いろいろと隠しているところがありそうな雰囲気もあります。

神谷さん:『デュラララ!!』は池袋が舞台の物語なのですが、臨也はなぜか新宿にいて、それなのに物語に絡んでくる謎多き人物です。情報屋をやっていて、裏でいろいろ暗躍しているんじゃないかな? という部分が垣間見えたりしていますね。小野君が演じる静雄とは仲が悪いです(笑)。

小野さん:ひと言で言うと、“池袋最強(凶)の男”と呼ばれている危険な男です。いつもバーテンの格好をしていて、サングラスがトレードマークです。見た目や名前とは真逆の性格をしています。そのあたりがギャップ萌えなんじゃないでしょうか(一同笑)。神谷さんの臨也とは犬猿の仲らしいです。

中村さん:僕が演じている門田さんは、学生よりはちょっと上の年齢で、職人として働いています。なんの職人なのかはわからないんですが、「職人なんだな!」と思って演じています(一同笑)。学生のキャラクターより、大人な目線でものをしゃべっています。

高垣さん:狩沢さんは、オタクで腐女子です。原作の成田先生から「(狩沢は)“なんでもオタク”なので、何を言っても大丈夫ですよ」と言っていただいたこともあって、遊馬崎とオタクコンビとしてワイワイ楽しくやっています。

福山さん:池袋でヤミ医師として働いております。静雄や臨也とは同級生で……。

中村さん:僕も!! 僕も!!

福山さん:(笑)。門田とも同級生です。そんなわけで、おおっぴらにお医者さんに行けないかわいそうな人たちを治しています。大変ひょうひょうとしていて、誰とでも仲よくなれるタイプですね。世間一般から見ると、アブノーマルな性癖を持っていたりしますが、彼にとっては普通です。

梶さん:筋金入りの2次元オタク。聞いたところによると、ファッションには気を付かっているそうです(笑)。門田と狩沢の3人組で行動することが多いです。イラストを見てもわかるように……目元はニコニコ、いつもひょうひょうとしている人物なのですが、かなり恐ろしい一面も持ち合わせているキャラクターです。

――収録現場の雰囲気や、アフレコをやってみての感想をお願いします。

豊永さん:先輩方に囲まれてのアフレコなので「こういう芝居の仕方があるんだな」といったように毎週毎週勉強しながら演じさせていただいています。現場の雰囲気はとても明るいです。皆さん盛り上げてくれる人たちばかりで、「なんていい現場に恵まれたんだ」と心から思っています。ただ、ちょっと油断すると、男子校っぽい悪ノリした感じに……。

他の男性陣:そんな瞬間ありました?

花澤さん:ありますよ!(一同笑)

豊永さん:(笑)。こんな感じでとても楽しい現場なので、僕は常に笑顔でいさせてもらっています。

宮野さん:帝人と一緒にいることが多い役なのですが、アフレコでは、豊永君との何気ない会話をそのままお芝居にしているような感覚で演じています。ともすれば、普段の2人のような感じになってしまうんですが、そういう雰囲気で演じられる役というのも、とてもおもしろいですね。行き過ぎたところがあれば、もちろん監督が指示してくださるので、僕自身は迷いなく“学校生活を楽しんでいる2人”を見せられるようにと思いながら演じています。現場も学校のような雰囲気があって、休憩の時には皆でワイワイ騒いだりしていますね。

花澤さん:『デュラララ!!』は、1話1話で完結しているといいますか、どこから見ても楽しんでもらえる作品です。杏里は、帝人とつかず離れずの関係なので、そのあたりを楽しみながら演じています。アフレコ現場の雰囲気は……やっぱり下ネタが(一同笑)。

男性陣:そんなことないよ!!(笑)

花澤さん:最初は「なんだこの現場は!!」なんて思っていたんですが、最近はなんだかおもしろいです。次、神谷さんどうぞ!!

神谷さん:すごいバトンタッチですね(笑)。アフレコの感想ですが、皆さん達者な方ばかりなので、毎回のように「この人こんなお芝居するんだ!」ということがあって、非常に刺激になる現場ですね。その中で埋もれてしまわないよう、切磋琢磨しています。現場の雰囲気は、皆さんが話してくれた通り楽しいです。

小野さん:本当に個性的な面々が集まっていて、にぎやかにやっています。みんなの芝居を聞いていると、新しいことをやろうとしているような、そんな意気込みを感じます。僕も負けないように、これまでとは違う、画一的ではない演技をしていきたいなと思いながら、気を引き締めつつ望んでいます。いい現場です。

中村さん:1話1話完結しているようで、かつ物語がつながっているような構造なんです。「最終的に何人になるんだろう?」と思うくらい、1話ごとに新キャラクターが増えていくので、誰がレギュラーなのかわからないくらいです。それだけ大勢の役者さんと仕事ができるので、おもしろい現場だと思います。それでいて、1話出ていないだけでおいていかれてしまうような不安を感じてしまう、気が抜けない現場でもあります。

高垣さん:監督やスタッフの皆様が、とてもこだわりを持って作っていらっしゃることが、映像や台本から感じ取れる作品で、すばらしい先輩方とご一緒させていただきながらこういう作品にかかわることができて、すごく幸せを感じています。現場の雰囲気は、とても楽しく、メリハリのある現場です。ムードメーカーが多くて、1つの話題からどんどん話が広がっていくので、とにかく笑いをこらえるのが大変です。この作品にしかない、独特な空気感のせいかもしれません。

福山さん:僕は大体半分くらいの回に出演していますが、とても上品な雰囲気の中でお芝居させてもらっています(男性陣・笑)。……これまでのインタビューを読めば、どういう現場なのかは容易に想像できるのではないかと(笑)。

梶さん:遊馬崎の登場シーンのほとんどが、狩沢とのオタ話です! 毎回、収録日までに元ネタのを調査することが宿題のようになっています(笑)。なので、たま~にシリアスなカットがくると妙に緊張します。収録中は、高垣彩陽ちゃんと「オタクらしいアドリブ」についての熱い議論……違うな……熱いネタ合わせをしています!(笑)

――『デュラララ!!』の魅力と、ファンへのメッセージをお願いします。

福山さん:魅力はたくさんあります。群像劇ですので、いくつもの視点から物語をひも解いた時のおもしろさですとか、物語の中に仕込まれたギミックですとか、そうしたものがたくさんありますので、ぜひ1つ1つ読み取ってもらいたいですね。今、自分が演じているシーンも、皆さんにいいものが届けられるよう鋭意取り組んでおりますので、楽しみにお待ちください。

高垣さん:最高のエンターテイナーが集まって、最高の作品を作ろうと取り組んでいると感じています。オシャレな空気感があって、私自身も『デュラララ!!』の世界観にドップリつかっています。老若男女問わずおもしろいと感じてもらえる作品だと思いますので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。いろいろなネタが台本やアドリブの中に仕込んでありますので、クスッと笑っていただければ何よりです。

中村さん:アニメ用に仕立て直している部分もありますので、原作ファンの方は原作ファンならではの楽しみ方ができるかと思います。皆さんが読んでいた小説が絵になるとどうなっているのか、自分が読んでいたものと同じか、それを超えたものになるか、そういったところもアニメのおもしろさとして見ていただけるとうれしいですね。

小野さん:先日、仕事で池袋に行ったのですが、劇中に出てきた場所を通りがかり、「ここが臨也に自販機投げたとこだな」などと、リアルと『デュラララ!!』の世界がリンクするような体験をしました。それは、キャラクターの設定にフィクションらしい突拍子のなさがありつつも、人間くさいリアルさを感じさせる部分があるからこそだと思うんですよね。ですので、僕もそれぞれのキャラクターが“生きている”ような感覚を大事にしながら演技に臨みたいと思います。見ている人が池袋に行きたくなるよう、そして僕と同じように池袋に彼らがいるんじゃないかと思ってもらえるよう頑張りますので、よろしくお願いします。

神谷さん:『デュラララ!!』は、非常に謎多き作品です。そして、魅力的なキャラクターの多い作品でもあります。謎が謎のまま終わってしまうと「なんだったんだろう?」というモヤモヤ感が残るものですが、この作品はなぜかそのモヤモヤがおもしろさにつながるような、不思議なところがあります。1話を見るとその謎に面食らうかと思いますが、続けて見ていくと――特に1話と2話は連続で見てもらえると――この作品は何をやりたいのかがわかっていただけるかと思いますので、できれば、1話を見た方は2話も見てハマってもらえれば何よりです。

花澤さん:一見シリアスに進んでいきそうな雰囲気の作品ですが、ところどころにギャグがちりばめてあります。特に、正臣がヘンなんです(一同笑)。普通のセリフなんですが、正臣が言うとなぜかおもしろく聞こえるんですよね。

宮野さん:普通に演じているつもりなんですけどね(笑)。

花澤さん:(笑)。それと、セルティがどうやって登場するのか、しゃべるのか、チャットはどうなっているのかなど原作を読んでいる人は気になっている人も多いかと思いますので、その部分にも注目してください。個人的には、サイモンがグッとくるので、皆さんもサイモンを気にしてご覧になってください。

宮野さん:1月スタートですので、皆さんも新年を迎えて新たな気持ちで見てください。作品自体にも新たな試みが取り入れられていて、演出方法に僕自身も驚かされています。ですから見てくださる方にも僕と同じ驚きを味わってもらいたいです。他にも見る人の気を引くように作られている謎の残し方や、リアルに表現された池袋の街、そしてセルティなどのファンタジー要素など、見どころ満載ですので、新年早々ドップリとハマっていただければなと思います。

梶さん:数多くの登場人物が、現代らしい会話・テンポで繰り広げるストーリー。予想を裏切る展開に、きっとドキドキするはずです。どのキャラクターも声のイメージがピッタリだと思うので、楽しみにしていてください! ヤスダスズヒト先生のイラストにも注目です!

豊永さん:というわけで、言いたいことはほとんど他の皆に言われてしまったので(一同笑)、僕からはひと言。絶対絶対見てください!! よろしくお願いします。

(C)成田良悟/アスキー・メディアワークス/池袋ダラーズ・MBS

■TVアニメ『デュラララ!!』
【放送局】
 MBS……1月7日より毎週木曜 25:25~
 TBS……1月8日より毎週金曜 25:55~
※1月8日は26:25~
 CBC……1月13日より毎週水曜 26:00~

【スタッフ】(※敬称略)
 原作:成田良悟(『デュラララ!!』 電撃文庫/アスキー・メディアワークス刊)
 原作イラスト:ヤスダスズヒト
 監督:大森貴弘
 シリーズ構成:高木登
 キャラクターデザイン:岸田隆宏
 美術:伊藤聖
 音楽:吉森信
 アニメーション制作:ブレインズ・ベース
 製作:池袋ダラーズ

【キャラクター&キャスト】(※敬称略)
 竜ヶ峰帝人:豊永利行
 紀田正臣:宮野真守
 園原杏里:花澤香菜
 折原臨也:神谷浩史
 平和島静雄:小野大輔
 岸谷新羅:福山潤
 門田京平:中村悠一
 遊馬崎ウォーカー:梶 裕貴
 狩沢絵理華:高垣彩陽
 矢霧誠二:堀江一眞
 矢霧波江:小林沙苗
 サイモン:黒田崇矢

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