2009年11月28日(土)
新作旧作問わず、さまざまなミステリー・ホラー・サスペンス系のアドベンチャーゲームを紹介していく“まり蔵探偵事務所”。今回は、テクモから12月10日に発売されるDS用AVG『AGAIN FBI超心理捜査官(以下、AGAIN)』のプロデューサーインタビューをお届けします。
『AGAIN』は、『DS西村京太郎サスペンス 新探偵シリーズ「京都・熱海・絶海の孤島 殺意の罠」』をはじめとする『DSサスペンス』シリーズを生み出したテクモと、『アナザーコード 2つの記憶』や『ウィッシュルーム 天使の記憶』を制作したシングがタッグを組んで開発する、完全新作のサスペンスアドベンチャーゲーム。プレイヤーは主人公のFBI捜査官ジョナサン・ウェーバー(ジェイ)となり、過去の映像を見ることができる特殊能力“パストヴィジョン”を使いながら、19年前から続く連続殺人事件の解決を目指します。登場人物や背景は実写となっており、まるで海外ドラマを見るような臨場感で謎解きを楽しめる作品です。
本作のプロデューサー・山口浩一さんに、所長・まり蔵がお話を伺いました。シングと組むことになった経緯をはじめ、キャラクター、システム、コラボ企画についていろいろと語っていただいたので、アドベンチャーゲーム好きの方はぜひご覧くださいませ~。結構、無茶なこともやらかしたり……トップの画像とか……。
テクモ・プロデューサー 『ギャロップレーサー』シリーズなどの開発を経て、2008年にDS用SLG『モンスターファームDS2 甦る!マスターブリーダー伝説』でプロデューサーデビュー。現在は、『DSサスペンス』シリーズで好評を博したテクモの新ラインとして、シングとともに『AGAIN』を制作中。 |
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――まずは、本作を制作することになった経緯を教えてください。
『DS西村京太郎サスペンス』のヒットがきっかけですね。あの作品は、テクモとしては未知の領域だったアドベンチャーゲームに、2時間ドラマ風という切り口でチャレンジし、幅広い層に好評価をいただいた作品だったと思っています。その好評価の流れの中で、当然海外でも展開しようという話がありました。でもやはり日本の2時間ドラマという独特なカルチャーを海外展開するのは難しい。そこで、世界で勝負できるアドベンチャーゲームにチャレンジしようと立ち上がったのが、この『AGAIN』になります。
――今回、シングさんとタッグを組んで制作なさっていますよね。
“世界で勝負できるアドベンチャーゲーム”という高いハードルを目の前にして、最初に思いついたのが“シングさんと組むこと”でした。『アナザーコード』や『ウィッシュルーム』のクオリティ、日本だけではなく海外での販売実績、そういったことを考えれば、パートナーはシングさんしか考えられませんでしたね。
――シングさんとは今後も作品などでかかわっていかれるのでしょうか?
もちろん、『AGAIN』の続編はシングさんにしか作れないと思っていますし、それ以外でも、社長の宮川卓也さんや副社長・鈴木理香さんのクリエイティビティを生かしたタイトルをプロデュースできればいいですね。
――『AGAIN』に海外ドラマのテイストを取り入れた理由を教えてください。やはり海外展開を見込んでのことなのでしょうか?
アメリカから発信されているエンターテイメント作品って、すごく普遍的なものを持っていると思うんです。その最たるものがハリウッド映画であり、それはもう世界中で受け入れられていますよね。そのエンターテイメントの新しい形として、最近ではTVドラマが登場し、ハリウッド映画を追い抜く勢いで伸びていっている。そんな状況の中で、自然と“海外ドラマ風”というキーワードが生まれてきました。
▲『AGAIN』では、シングらしいタッチペンやタッチスクリーンを使った謎解きがふんだんに用意されています。 |
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