2009年12月14日(月)
11月26日に発売されたレベルファイブのDS用AVG『レイトン教授と魔神の笛』。本作に声優として出演する女優の相武紗季さんに、インタビューを行った。
『レイトン教授と魔神の笛』は、同社の人気ナゾトキアドベンチャーゲーム『レイトン教授』シリーズの、セカンドシーズン第1弾。今作でレイトン教授は、ルークや助手のレミ・アルタワととともに、不可思議な“魔神伝説”のナゾ解明に挑む。
相武さんは、セカンドシーズンのレギュラーヒロイン・レミの声を担当。12月19日に東宝系で公開される劇場アニメ『映画 レイトン教授と永遠の歌姫』にも出演している。今回、11月25日に開催された『レイトン教授と魔神の笛』完成披露会の開会前にお時間をいただき、相武さんにレミについて語っていただいた。『レイトン教授』シリーズのファンはもちろん、相武さんのファンもぜひチェックしてほしい。
▲相武さんが演じるのは、セカンドシーズンのレイトン教授の助手レミ・アルタワ。アグレッシブなアジア系の美女だ。 |
――『レイトン教授』シリーズ新3部作のヒロイン・レミを演じることになった感想をお聞かせください。
相武紗季さん(以下、相武):セカンドシーズンが決まる前に、唯一自分でクリアできたゲームが『レイトン教授』シリーズだったんですね。実家で、家族全員で楽しんでいたゲームだったので、素直に喜びました。本当にうれしかったです。
――もともと『レイトン教授』のようなゲームはお好きだったんですか?
相武:はい。
――では、ご自身も演じてみたいと思っていましたか?
相武:演じてみたいというか、自分も出演できるんだというので、すごく不思議な感じでしたね。きっと、実際にゲームをプレイして自分の声を聞いたら、飛び上がっちゃうかもしれない(笑)。
――レミを演じるにあたって気をつけた点はどんなところですか?
相武:そうですね、初めてルークとレイトン教授の関係性の中に入れていただくということで、どういう世界観の中で物語が進むのもわからなくて。前作は遊んでいたので、だいたい世界はつかめたんですけど、どういう役割になればいいのかなとか、どういうふうに2人と関係性を作っていけばいいのかとか、いろんな方に教えていただきながら、声のトーンなど気をつけて演じていきました。
――ゲームの収録は1人ですることが多いですよね。
相武:はい、1人だったのですごい不安で(笑)。
――人との会話のリアクションなどは、やはり想像して演じられたのですか?
相武:そうなんです。でも、大泉さんの声をガイド的に聞かせてもらうことができました。私も初めてだったので、スタッフの方にいろいろやり方を教えていただきながら演じていきました。
――レミの第一印象と、演じた後では印象が変わりましたか?
相武:初めは、レイトン教授たちと一緒にナゾを解くというよりは、ピンチになった2人を助けたり、別の角度から2人をサポートしたりする役と聞いていたので、知的なお姉さんっぽい感じかと思っていたんです。でも、実際に演技をしたら「そのままでいい」と言われたので、自分が思っていた女性像より、もっと自分に近いという感じですね。アクションもして、男勝りな部分もあって、サバサバもしていて。でもちょっと子どもっぽいところも持ち合わせている。レミにはそんな印象を受けました。
――子どもっぽいところというと、どんなどころでしょうか?
相武:ルークをちょっとからかったり(笑)。レイトン教授は冷静でいるんですけど、そのところどころでルークにちょっかいを出して怒らせてみたり、ちょっとビックリさせてみたり……。
――レイトン教授とルークをつなぐカンフル剤のような役割でしょうか?
相部:ちょっと違いますね。ルークとレイトン教授でナゾを解いていくので、本当にそのサポート役です。彼らと一緒に行動することもあれば、全然違うところで1人で行動していて、2人のピンチを助けることもあります。
――演じていて気を使ったシーンや、注目してほしいシーンはどこですか?
相武:気を使ったというか、すごく難しいなと思ったのが、格闘のシーンです。結構暴れて、いろいろな人をやっつけるっていうシーンがあって。もう絵ができ上がっていたんですけど、それにタイミングを合わせるのが大変でした。今は足で蹴っているからこんな感じとか、今のパンチは弱めな感じで、とか。ニュアンスをつかむのに時間がかかってしまって、すごく難しかったですね。逆に、こういった悪者をやっつけているところは、ぜひ見てもらいたいです。
――ちなみに、気に入ったセリフはありましたか? たとえば「ナゾ解明」とか。
相武:ゲームの中ではいろいろなセリフのパターンを録ったので、実際に何が使われているのかわからないんですけど、ナゾを解明した時のひと言は注目してほしいですね。
――では最後に、読者の皆さんにひと言お願いします。
相武:今回のセカンドシーズンからレミも加わって、登場人物が増えたぶん、物語に幅が出ていると思います。前作ももちろんおもしろかったんですけど、今回はいろいろな登場人物の角度から楽しめる物語にますますなっていると思うので、楽しんでもらいたいな、と思います。
なお、12月17日発売のゲーム総合誌『電撃ゲームス Vol.4』(アスキー・メ ディアワークス刊)に、ルーク役・堀北真希さんのインタビューが掲載される ので、そちらもぜひチェックしてほしい。
(C)LEVEL-5/Team Layton 2009
■劇場アニメ『映画 レイトン教授と永遠の歌姫』