2010年1月15日（金）

はじめての人はココから！ PS2/PSP『萌え戦略2』プレイレポート前編!!

■簡単だけど突き詰めると奥が深いシミュレーション

　さて、それではゲームシステムのほうを見ていきましょう。ゲーム全体の流れは、前作の『デラックス』と一緒で、現在の状況と作戦内容を説明するアドベンチャーパートと、その作戦を実行するシミュレーションパート、この2つを繰り返しながら進行していきます。

　ただ、『デラックス』では、シミュレーションパートで勝利条件を満たしてクリアすればシナリオは進み、基本的に1本道でしたが、今作ではクリア時の状況によってシナリオが分岐するようになっています。つまり、大勝を続けることによって、第2次世界大戦の歴史を変えることができるというわけです。


▲シミュレーションパートの直前には、その作戦の目的と勝利条件、マップの状況などを示した作戦会議が表示されます。

　シミュレーションパートのシステムは、システムソフト・アルファーの『大戦略』シリーズでもおなじみのターン制。移動、攻撃、必殺技などの行動をそれぞれのキャラクターやユニットに与えながら、自分と相手のターンを繰り返してゆきます。シミュレーションパートでは、鋼の乙女だけでなく擬人化されていない通常の兵器ユニットも登場するので、それらをうまく操作して作戦目的（勝利条件）を達成すればクリアになります。

　操作は簡単で、指示を出したいユニットを指定すると、出せる指示の一覧が出るので、選択すればその指示が実行されるようになっています。指示が移動の場合は、移動後にさらに攻撃を行うこともできます。

　各ユニットは、それぞれHPとEPという2つのパラメータを持っていて、ダメージを受けるとHPが減少します。EPは攻撃時に使用するポイントで、攻撃手段（通常、特殊、必殺技）によって消費量が異なります。EPがなくなると攻撃できなくなるので注意が必要です。


▲鋼の乙女は必殺技で敵に大ダメージを与えられますが、EP消費も大きいです。使いすぎると行動不能になってしまうので、そこそこに。

　鋼の乙女たちは必殺技などの強力な攻撃を持っていますが、マップに登場するのは数人ずつなので、彼女たちだけでクリアしていくのはなかなか大変です。そのため、うまくクリアするためには、通常ユニットを上手に使うのがポイント。鋼の乙女は通常兵器ユニットを2つ配下にでき、それによって通常兵器ユニットの能力を少し向上させることが可能です。なので、特長を生かす配下ユニットを選んで、戦況を有利に運べるようにしましょう。

　こうやって見てくると結構複雑なシステムのようですが、シミュレーションパートのクリアだけが目的ならば、そんなにいろいろなことを考えなくても大丈夫です。鋼の乙女を中心に、いくつかのユニットをグループにして集中運用するようにすれば、比較的簡単にクリアできるでしょう。その上で、よりクリア時の評価スコアを上げようとする時は、いろいろと工夫すればよいということです。つまり、初心者からベテランまで、自分のスタイルに合わせてさまざまなレベルで楽しめるようになっているところがポイントでしょう。気楽に楽しむことも、より深く極めることもできるのです。このあたりのシステムのバランスは、『大戦略』シリーズに始まるシミュレーションゲームの実績を持つシステムソフト・アルファーならではといってよいでしょう。初心者でも、シミュレーションゲームに慣れたユーザーでも飽きずにプレイを続けられると思います。

　また、シミュレーションパート中やアドベンチャーパートでの会話には、史実に合わせた“小ネタ”があちらこちらに散りばめられているので、それらを探してみるのもおもしろいでしょう。


▲シミュレーションパート開始時や特定条件を満たすと、会話イベントが発生します。画像左のように完全なるフィクションの場合もあるし、画像右のようにある程度史実に基づいたもののときもあります（隼はシルエットが零戦に似ているので一時“ニューゼロ”と連合軍側に呼ばれたことがある）。

■『萌え戦略』と言えば……もちろんダメージカットイン！

　さて、このゲームのシミュレーションパートでの“お楽しみ”といえば、鋼の乙女たちがダメージを受けた時に表示されるダメージカットインです。これは本作でも健在で、例によってダメージの度合いによって服の破れ具合の異なる3段階のグラフィックが表示されます。もちろん、ダメージが大きくなれば、より露出度が高くなるのは言うまでもありません。したがって、すべてのダメージカットインを見たい場合は、一気にダメージを与えて倒してしまうのでなく、少しずつダメージを与えていくのがオススメです。なお敵はもちろん、自陣営の鋼の乙女もダメージを受ければダメージカットインが表示されるようになっているので、自陣営でもある程度前線でダメージを受けるようにするのもアリ。でも、やり過ぎると倒されてしまうので、ほどほどにしましょうね。


▲ダメージカットインは3段階。ただ、自陣営のユニットの場合、ダメージカットインが見たいからといってあまりダメージを受けると倒されてしまうのでご注意を。

■シナリオは新規を中心に各機種3本ずつ。PS2版には外伝シナリオも

　アドベンチャーパートについては、シナリオごとに舞台にする戦線が異なっており、それによって登場する鋼の乙女たちも変わってきます。収録されているシナリオはすべて新規で、PSPとPS2で一部収録シナリオが異なります。両機種共通シナリオは新勢力の日本陸軍を中心にした“ビルマ戦線編”で、その他に各機種2つずつ、PSP版には“太平洋戦線日本海軍編”と“欧州東部戦線ソ連軍編”が、PS2版には“太平洋戦線連合海軍編”と“欧州東部戦線ドイツ軍編”が収録されています。また、PS2版には外伝シナリオとして“あかぎ編”が収録されていますが、これは前作人気No1だったあかぎの過去の話で、今回の太平洋戦線シナリオ開始前までのストーリーを描いたものです。


▲それぞれのシナリオで、いろいろな鋼の乙女が登場し、史実に基づいた会話を繰り広げます。興味を持ったら、史実にあたってみるのもよいでしょう。そうすれば、より深く楽しめることうけあいです。


▲PS2版では外伝シナリオのあかぎ編も収録されている。前作人気No1のあかぎを主役にしたあかぎファン必見の内容となっている。

　収録シナリオが異なるので、どちらを買うか悩みどころです。ここは自分の好きな陣営が入っている方を買うもよし、同じ戦線を両陣営でプレイできるので両方買うもよし、どちらでもよいでしょう。え、筆者はどうするのかですか？　筆者は日本軍とソ連軍＆ドイツ機甲師団好きなので、とりあえずはPSP版は買うでしょうし、PS2版もドイツ軍シナリオはプレイしたいところです……あれ、両方買うことになっちゃった。

■次回は新シナリオ“ビルマ戦線編”に挑戦

　と、ここまで『萌え戦略2』の概要を簡単に説明してきましたが、次回は実際のプレイの様子を、PS2/PSP共通で新規陣営が使用できる“ビルマ戦線編”で挑戦してみようと思います。萌え萌えなイベント盛りだくさんでお届けする予定なので、どうぞご期待ください。（田村眞治）

▼『萌え萌え2次大戦（略）2［chu～♪］』: ■メーカー：システムソフト・アルファー; ■対応機種：PS2/PSP; ■ジャンル：SLG; ■発売日：2010年2月4日予定; ■価格：PS2版 7,140円（税込）/PSP版 6,090円（税込）; 　; ■PS2『萌え萌え2次大戦（略）2［chu～♪］』の購入はこちら; 　; ■PSP『萌え萌え2次大戦（略）2［chu～♪］』の購入はこちら

▼『萌え萌え2次大戦（略）2［chu～♪］☆プレミアムエディション』: ■メーカー：システムソフト・アルファー; ■対応機種：PS2/PSP; ■ジャンル：SLG; ■発売日：2010年2月4日予定; ■価格：PS2版 9,240円（税込）/PSP版 8,190円（税込）; 　; ■PS2『萌え萌え2次大戦（略）2［chu～♪］☆プレミアムエディション』の購入はこちら; 　; ■PSP『萌え萌え2次大戦（略）2［chu～♪］☆プレミアムエディション』の購入はこちら

▼『萌え萌え2次大戦（略）2［chu～♪］☆ヤマトナデシコ』: ■メーカー：システムソフト・アルファー; ■対応機種：DS; ■ジャンル：SLG; ■発売日：2010年3月18日; ■価格：6,090円（税込）; 　; ■『萌え萌え2次大戦（略）2［chu～♪］☆ヤマトナデシコ』の購入はこちら