2009年12月14日(月)
2010年2月4日に発売されるPSP用AVG『密室のサクリファイス』の登場キャラクターを演じる声優の喜多村英梨さんに、電撃オンラインでインタビューを行った。
▲アスナを演じた声優の喜多村さん。 |
『密室のサクリファイス』は、ディースリー・パブリッシャーが展開するSIMPLEシリーズで人気が高い『密室からの脱出』をベースにした、新しいタイプの脱出ゲーム。地底深くに建造された巨大な生活施設・ファウンデーションを舞台に、そこに閉じ込められてしまった5人の少女たちの脱出劇を描く。これまでの密室シリーズのおもしろさを生かしつつ、極限状態で発生する出会いや友情、裏切りなど、サスペンス色をより強めた作品となっている。
真堂さんに続いてインタビューを行った喜多村さんは、メインキャラクターのアスナを演じている。今回は、アスナを演じた感想や注目してほしいところ、そして喜多村さん自身について語ってもらった。ソフトを楽しみにしている人も、喜多村さんのファンもぜひご覧いただきたい。
――まずは、喜多村さんが演じたアスナというキャラクターについて教えてください。
キャラ設定表を見て、「王道のツンデレキャラだな」と感じて、突っかかってしまい損するタイプだと思っていました。案の定、根はいい子なんだけど誤解を生んでしまったり、強く出てしまうぶっきらぼうなところがストーリーには出ていましたね。それらは過去に抱えたトラウマが影響しているところもあるんですが、基本的にはプライドが高い、王道のツンデレキャラですね。なんだかんだ愚痴を言いながらも、皆と行動しますし。でも、面倒なことはしませんが(笑)。
――血まみれの画像もあってショッキングだったのでは?
作品自体にサスペンス、ミステリーの要素があるので、平気でした。カワイらしい女の子と世界観のギャップが、この作品の魅力なのではないかと思います。
――収録で印象深かったシーンはありますか?
一番最初にドキっとするようなセリフとシーンがあるんですね。私もそうだったんですが、プレイした人も解けない謎を渡されたような気持ちになると思います。そのシーンが、アスナを演じていく上で重要なところだと感じたので、改めて身を引き締めてアフレコに臨みました。そこをきちっと抑えておくことで、彼女のカワイさや明るいところ、天邪鬼の部分が際立つと思ったので、印象的です。
――アスナを演じた上で、苦労した点などあれば教えてください。
自分が学生時代に使っていたような言葉使いや、女子の輪の中で生まれる口論とか、「こういうのあったなあ」と感じられ、等身大の自分に近いキャラクターだったので、大きなつまづきはありませんでした。スムーズに役に入れましたね。アスナは他のキャラの中に入った時に慎重なところがあるので、その距離感を演じるところは多少悩みましたが、全体的にすごく演じやすかったです。
――個人的に注目してほしいところや、聴きどころは?
もちろん、すべてに注目はしてほしいんですが、ラストシーンですね。発売前にラストシーンというと、ちょっと気が早いんですが(笑)。深い心情や、事件を通して成長した彼女など、いろいろなものラストシーンに詰まっている。そういう意味では重要視してほしいですね。プレイが終わっても、彼女のセリフを思い出していただければと思います。
――他のキャラとの絡みのシーンはどうでしたか?
他のキャラクターの声は聴いていないので、自分のキャラとの掛け合いや、最終的な結末は楽しみですね。収録している間は、その場面を考えながら当てているので、どういうシーンで使われていて、どういう演出になっているかを、実際にプレイして確認したいです。あと音楽や効果音がどうなっているのかも気になりますね。
――アスナと喜多村さんと、通じる部分や共感できるところはありましたか?
自分が思ってもいないことを強がってしまい素直になれないところ、意図としないところでキズつけてしまい葛藤しているところは、この年代の女子なら誰でもあると思うんですよ。それについての共感はすごくありました。
――喜多村さん自身について質問します。個人的に頑張っていることはなんですか?
寝る前に好きな曲を聴いて、その曲にあったアニメーション映像を頭の中で作るというのにハマっているんです。それの発展系で、自分でキャラクターを作って、そのキャラのオープニング・エンディングの歌詞を作るのをやってみようかなと思っています。
――最近遊んだゲームはなんですか?
最近だと『無双OROCHI Z』を買ったので、コツコツ育てています。実は最近ゲームやるより、さっきのアニメを考えるか台本を読んでいる時間が多かったので、この『密室のサクリファイス』はすごく楽しみですね。でも好きすぎて、台本を読んでしまったのが残念です! それくらいにツボなソフトなんです。
――では、もし喜多村さんが“気が付いたら崩壊した都市にいた”としたらどうしますか?
一番頼りになって動けそうな人の側にいますね。ゲームだと、オルガとかですね。行動力や分析力があって、なおかつ落ち着いた人だといいですね。私が落ち着きがないので(笑)。最初に台本をいただいた時に感じたのは、まだプレイしていないのにゲームをやっているような感覚になるほど好きな世界観・設定だったので、もしそうなったらエンジョイしちゃうかもしれませんね。「やっべー、謎解きだ!」とか「次どうしよう!?」って。
――アスナが自分のそばにいたら、友だちになれますか?
全然嫌いじゃないですね、強がって損するタイプは一緒にいて飽きないですし。トラウマはあるんですが、その他はピュアでストレートな子なので、腹を割って話せるようないい親友になりたいと思います。
――最後に発売を楽しみにしている人へ、メッセージをお願いします。
たくさん女の子がいるんですが、私はいつも自分のキャラが人気が出るように演じています。今回のアスナというキャラクターは、いい意味でのクセはあるんですが、ユーザーの方にもストレートに入るキャラだと思います。彼女の成長を見守りつつ、結末を迎えてほしいです。私の本当に好みの設定で、オススメです。ゲーム好きな私がいうので、ゲーム好きには間違いないと思います!
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画像は開発中のもの。