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2010年2月24日(水)

プレイヤーはビッグダディ! 前作の10年後を描く『バイオショック2』プレイレポ

文:電撃オンライン

 ディースリー・パブリッシャーから3月4日に発売されるPS3/Xbox 360用ACT『バイオショック2』。本作のプレイレポートを、ライターのマッスル深澤がお届けします!

 おもしろいゲームをプレイすると、筋肉の躍動が止まらなくなるマッスル深澤です。この『バイオショック2』は、第2次大戦後に逃げ出した科学者や芸術家が建設した海底都市・ラプチャーを舞台とした1人称視点のACTです。前作『バイオショック』は、グラフィックのよさ、世界観の素晴らしさから日本国内でも好評価を得ている人気作。そんなソフトの続編を発売前にプレイできるなんて……自分の筋肉はすでにけいれんしっぱなしで、まるでエレクトロボルトを食らったスプライサーのようです!(ブルブルブル) そんな『バイオショック』ジョークはほどほどにして、早速プレイした模様をお届けしたいと思います! なお、今回はXbox 360版をプレイしています。

●世界観はやはり魅力的! 引きこまれる物語は健在

 今回もキーワードになるのは、“アダム”。遺伝子工学によってウミウシの一種から抽出したアダムという物質を人間に注入することで、潜在能力を開花させることができるのです。しかし、その代償として狂気に捕らわれてしまい、暴徒と化します。

『バイオショック2』 『バイオショック2』 『バイオショック2』

 本作でプレイヤーが操作するのは、前作でプレイヤーの前に立ちはだかったビッグダディです。ビッグダディはリトルシスターと呼ばれる少女を守るために存在しています。このリトルシスターも遺伝子工学から生まれ、死体から注射器で採取した血を飲むことで、体内でアダムを生成できるのです。しかし、この能力のために、プレイヤーだけでなく、怪物と化した住人・スプライサーにも狙われることになるので、それを守っていくのです。

 上記のように、プレイヤーはビッグダディとしてラプチャーを探索していきます。右手にはドリルや銃器を、左手では特殊能力のようなプラスミドを使うことができるので、前作と比べよりテクニカルに戦えるのが特徴です。プレスミドと武器を組み合わせた攻撃というのは前作でも可能でしたが、それがよりスピーディになったと考えてもらればいいかと。

『バイオショック2』 『バイオショック2』
『バイオショック2』 『バイオショック2』

 プラスミドには多数の種類があり、プレイしている間も電撃を発するエレクトロボルトや、炎を出すインフェルノ、物を操作するテレキネシスが登場しました。これらは戦闘中に自由に変更できるのですが、選択中は時間が止まるので、落ち着いて選べます。敵の攻撃を受けそうになったら、RBを押して考えてみるのも序盤はアリかもしれません。

『バイオショック2』 『バイオショック2』
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 そして、プレイヤーの前に立ちはだかるのはビッグダディ同様に潜水服に身を包んでいるビッグシスター。動きが俊敏で、トリッキーな動作が特徴的です。序盤でも対戦することがあったのですが、プラスミドを駆使した攻撃とその動きに翻弄され、回復アイテムのファーストエイドを使ってしまいました。自分と同様に力を持った相手との対戦というのは燃えるものです。

●操作性に問題なし! むしろ親切なところが目立つ!

 前作のプレイヤーからあがったポイントで、海外ゲームならではの不親切さがあったと思います。今作では、かなりユーザーフレンドリーになっていると感じました。ビッグダディの頭上には目的地の方向を示した矢印が表示されますし、メニュー内にはヒントやヘルプが表示されます。

『バイオショック2』 『バイオショック2』
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 また、マップ中に描写されている英語にも日本語訳が描写されます。これは世界観を把握するにすごく便利だと感じました。スラム的な雰囲気を生み出すのに一役かっている落書きですが、英語を読めないという人は雰囲気を楽しむことができません。しかし、本作ではたとえば店の看板からポスターの文字まで、丁寧に日本語が描写されるので、すみずみまで満喫できるのです。世界観が魅力な作品なので、この配慮には頭が下がりました。

 そして、アクションゲームということで、気になるのが難易度。本作では、プレイ前に3段階から難易度を選ぶことができるので、アクションが得意でないという人も安心して楽しめます。さらにやられてしまった場合でも、近くのヴィタチャンバーから復活できます。このヴィタチェンバーは道中に設置されており、通るだけでその場所から再開できるので、とてもありがたかったです。

●オンライン対戦も搭載! 充実の7種類を楽しめる

『バイオショック2』 『バイオショック2』 『バイオショック2』

 オンラインに接続してのマルチプレイも本作の注目ポイント。マルチプレイでは前作『バイオショック』の前より過去のラプチャーが舞台となっており、ファンにはたまりません。ここでは、プラスミドを初めて扱った業者“シンクレア・ソリューションズ”の商品テスターとして、スプライサーとなり互いに競いあうことになります。操作するキャラは何種類か用意されており、経験値を得ていくことで、武器やプラスミドを強化できます。見た目も変更できるので、自分なりの見た目を追求してみてはどうでしょうか?

『バイオショック2』 『バイオショック2』 『バイオショック2』

 モードには、6~10人が参加するフリーバトルの“適者生存”、チームメイトと協力して戦い合う“市民戦争”、リトルシスターを奪取し合うチームバトルの“キャプチャー・ザ・シスター”、ラプチャーの縄張りをめぐって競い合う“縄張り争い”などがあります。すべてを体験したわけではないのですが、武器とプラスミドを使った対戦は燃えます! 2種類の攻撃方法があることによって、ガンガン攻撃していく形の対戦になっていると感じました。きっと発売後には、血で血を洗う対戦が繰り広げられるのでしょう。

●完成度は本当に高い! 対応ハードを持っているなら買い!

『バイオショック2』 『バイオショック2』

 世界観やシステム、ストーリーが魅力的なため、心からオススメできるソフトだと思います。1つ気になるのがグロテスクな描写や狂気に満ちた人々。そこがネックでプレイしていない人もいるかもしれませんが、そこだけが理由でプレイしていないというのであれば、「少し勇気を出して、遊んでみては?」と思います。きっとラプチャーを中心とした世界観に引きこまれていく……はずです! 個人的にすごくおもしろかったので、9点を付けたいと思います。

マッスル深澤(電撃オンライン) 『バイオショック2』 9点/10点

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※画面は開発中のもの。

データ

▼『バイオショック2』
■メーカー:ディースリー・パブリッシャー
■対応機種:PS3/Xbox 360
■ジャンル:ACT
■発売日:2010年3月4日
■価格:7,329円(税込)
 
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