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2010年3月4日(木)

戦国ファンのための一大イベント“戦国武将祭”プロデューサーにインタビュー

文:電撃オンライン

 3月6日・7日にさいたまスーパーアリーナで開催されるイベント“戦国武将祭”のプロデューサー、坂本毅さんにインタビューを行ったので掲載する。

“戦国武将祭”

 “戦国武将祭”は、戦国コンテンツに関係する声優陣や音楽アーティスト、タレント、武将ファイターらが一堂に会する戦国時代ファン向けのイベント。コミュニティアリーナでは、戦国時代関連の展示、アトラクション、物販、イベントステージなどさまざまな催しの盛り込まれた“戦国楽市楽座”も併催される。

 イベントが開催される経緯や見どころなど、坂本プロデューサーに伺った話を以下に掲載する。イベントに足を運ぶ予定の人や、戦国時代に興味のある人は読んでみてほしい。

■コーエーのお家芸“戦国”で“武将”にフィーチャーしたイベントを

“戦国武将祭”
▲坂本毅さん

――まずは、“戦国武将祭”の企画を立ち上げた経緯についてお聞かせください。

 当社のイベント事業でいうと、女性向けゲームのイベントがおかげさまで2月27日に丸10年を迎えて大変好評をいただいております。ただ、「コーエーといえば歴史ゲーム」という印象がもともと強かったと思います。ですので今回、世の中で戦国が盛り上がっていることもあり、今年度は『信長の野望』も新作が4年ぶりに出て、『戦国無双3』も出たので、メインである歴史ゲームでもイベントをしたいということで動き出しました。

 女性向けゲームのイベントであれば、お客さんに“主人公”として参加してもらい、キャストの方々にドラマを披露していただき、登場キャラクターに愛を語ってもらうという形が盛り上がると思います。「では戦国の場合はどうなのか?」と考えた時、最近だと特に『戦国無双』などのアクションゲームが好評をいただいているので、戦った時のカタルシスを表現しなければと思いました。それならば、普段から戦っているファイター系のアスリートの方々に実際に戦ってもらうのが、一番の表現法だと考えたんですね。

――では戦国武将祭を立ち上げた時から、プロのファイターの方が参加する企画だったのですか?

 そうですね。武将祭という名前なので、武将をぐっとフィーチャーしようと。ですからドラマ部分は役者さん、戦闘部分はアスリートさんにと考えていました。演技は声優さんの演技がグッとくるので、『戦国無双』のキャストさんたちにお願いしています。

――今回出演されるファイターの方々は、皆さんプロレスラーですよね?

 プロレスに限ったわけではないのですが、プロのアスリートで企画に賛同していただいた方が集まったら、こういった出演陣になりました。逆にいうと、プロレスリング的な楽しみ方もできるのではないかと思います。皆さん所属団体もバラバラで、格闘技が好きな方でも「この選手いいね」と言っていただける方々が集まっています。ある意味、ゲームメーカーがお祭りとしてやるからこそ実現できた対戦カードですね。

――1日に4試合が組まれていますが、イベントはどのように進行していくのでしょうか?

 イメージとしては、川中島の戦いから始まって、関ヶ原の戦いまで、戦国の流れを1日で見ていただこうと。その中で、まず各試合の頭で『戦国無双』の声優さんの演じるドラマがあります。川中島の戦いであれば、そこから「いざ戦いが始まるぞ」というシーンで足軽役の方たちが40人くらい出てきて、前哨戦のようなパフォーマンスを行います。その後にいよいよ大将が登場となり、武藤さんたちと小島さんたちに出ていただいて激突、という流れです。キャラクターの見栄えも気にしていて、衣装も作ってあるのですが、皆さんにはゲームキャラクターに扮装(ふんそう)して入ってきていただくことになっています。

――戦いは、ある程度シナリオに沿って行われるのか、ファイターたちがガチンコで戦うのか、どちらなのでしょうか?

 後者ですね。というのは、うまい具合にコーエーが「プレイヤーによって歴史はこう変わるかもしれない」という“歴史if”を掲げているので、演出部分は思い切り演出させていただいて、実際の激突の部分はファイターさんたちにおまかせしています。だからシナリオもどっちが勝ってもいいように用意していて、戦いはガチンコでいきましょう! ということで話し合っていますよ。

“戦国武将祭”
▲1月7日に開催された発表会の時の写真。

――ステージのセットは、いわゆるリングの形になっているのですか?

 そうですね。我々はリングと言わず決闘場と呼んでいるのですが、それがアリーナの真ん中にあります。メインステージから決闘場へと続く花道があって、ドラマの部分も役者さんがセンターに出てきて演技をすることもあり、本当に全体を使って演出をするイベントになりますよ。

――姫武将を演じられる方々もいますが、彼女たちはイベントにどう絡むのでしょうか?

 ファイターが入場する時にたくさん演出しますよ、という話をしましたが、そこの演出部分で登場していただきます。たとえば佐々木希さんはお市役なのですが、お市は蝶野正洋さん演じる信長の妹ですので、蝶野さんが、佐々木さんをエスコートして登場するようなシーンがあるかもしれません(笑)。

――ちなみに、それぞれの合戦を戦いのテーマとして選んだ理由はどこにあるのでしょう?

 今回は、大坂の陣は表現が難しいと考えたんです。ですから関ヶ原の戦いをゴールとして、それにいたる経緯として「ここにポイントがあると歴史が変わるのでは」という合戦を選んでいます。

 2日目の天正壬午の乱に関しては、『戦国無双』の中に出てくる服部半蔵と風魔小太郎が、設定として直接相まみえる戦いを考える上で、小田原勢と徳川勢が実際に争ったのはどこだ、ということで選びました。そういう意味では、歴史的にもこだわっています。エンターテイメントなので、難しいことは抜きに楽しんでほしいのですけれども、背景も考えてはいますよ。

■戦い以外の見どころについて

“戦国武将祭”
▲1月7日に開催された発表会の時の様子。

――公式サイトを拝見すると、ファイターの方だけでなく、アーティストさんの顔ぶれも豪華ですよね。

 そうですね。『戦国無双3』でテーマソングを担当していただいたGACKTさんをはじめ、ゲームとタイアップをしてくださったコーエーゆかりのアーティストさんたちが中心となって、集まってくれています。


――このイベントのためのユニットも結成されたのですよね。

 今回のイベントのテーマ曲を担当してくださる、Phoenix 2:00AM feat.Ami Suzukiですね。Phoenix 2:00AMのmotsuさんがm.o.v.eのメンバーなのですが、当社のゲームでm.o.v.eと一緒にやらせていただいたことがありまして、それがご縁で今回の運びになりました。Phoenix 2:00AMにボーカルがいないので、ボーカルは鈴木亜美さんということで、結成されたユニットです。

――スケジュールを拝見すると、1部と2部の間には声優さんのライブも予定されていますよね。

 そうですね。ここでは、『戦国無双』のキャストの方々にキャラクターソングも披露してもらおうと思っています。

――そこでは何曲くらい披露されるのでしょうか?

 うーん……3“組”ということしか今は(笑)。当日来ていただいてのお楽しみですね。

――ちなみに2部の始まりにある新作ゲーム紹介では、どんなタイトルが紹介されるのですか?

 ここでは『北斗無双』を紹介させていただいて、テーマソングを担当している谷村奈南さんにもライブを披露していただこうと思っています。

→併催の“戦国楽市楽座”について(2ページ目へ)

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■“戦国武将祭”概要
【開催日時】2010年3月6日、7日 開場14:00/開演16:00
 ※公演の時間は変更になる場合がある。
 ※戦国楽市楽座は各日11:00~17:30に開催
【会場】さいたまスーパーアリーナ
【出演者】(※敬称略)
●司会
 杏、大東俊介、フットボールアワー(3/6のみ)、麒麟(3/7のみ)
●声優
 真田幸村 役:草尾毅
 織田信長 役:小杉十郎太
 上杉謙信、徳川家康 役:中田譲治
 伊達政宗、風魔小太郎 役:檜山修之(3/7のみ)
 明智光秀 役:緑川光
 豊臣秀吉、毛利元就 役:石川英郎
 本多忠勝 役:大塚明夫
 石田三成、柴田勝家 役:竹本英史
 浅井長政 役:神谷浩史
 黒田官兵衛、直江兼続 役:高塚正也
 前田利家 役:小西克幸(3/6のみ)
 加藤清正 役:杉田智和(3/6のみ)
 お市 役:前田愛
 甲斐姫 役:鈴木真仁
●音楽アーティスト
 Phoenix 2:00AM feat.Ami Suzuki、Do As Infinity、
 alan、SHANADOO、谷村奈南、GACKT
●姫武将
 佐々木希(3月7日のみ)、水野裕子(3月6日のみ)、次原かな
●ファイター
 武藤敬司、蝶野正洋 他

※出演者は予告なく変更になる場合がある。

■“戦国楽市楽座”概要
【開催日時】2010年3月6日、7日 11:00~17:30
【会場】さいたまスーパーアリーナ コミュニティアリーナ
【内容】戦国時代関連の展示・アトラクション・物販、コーエーゲームが楽しめる体験エリア、声優トークショーといったイベントステージなど。

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