2010年3月8日(月)
さいたまスーパーアリーナで3月6日、7日の2日間、コーエーの『戦国無双』と『信長の野望』シリーズを中心に、戦国コンテンツをテーマにした“戦国武将祭”が開催されました。アーティスト、タレント、声優さんなどが集まるこの超豪華イベントに、電撃乙女部からも、まり蔵先輩と新人部員の私おハナが取材にいってきました。
▲開場前から、楽市楽座に入るためだけの行列ができていました。うーん女性率の高さに驚きです |
全国の【電撃乙女部】ファン(マニア?)ならご存知でしょうが、電撃乙女部はりえぽん先輩、まり蔵先輩の2人が“乙女道の追求”をテーマに設立した、由緒正しい部です。何もしなくても普通に“森ガール”と評される、りえぽん先輩。カワイイ物大好き! 『リヴリーガーデン』ジャンキーな、まり蔵先輩。この2人に比べると乙女度合いがぐぐっと下がるおハナに、今回はまり蔵先輩から「同時開催される『戦国楽市楽座』で乙女修行をしてくるべし」との指令が下ったのです。どうしましょう……。
まずは『戦国楽市楽座』についてですが、戦国系ゆるキャラクターによるPRや『信長の野望・天道』プロデューサーによるトークショー、戦国ジャンル限定コスプレコンテストなどのステージイベントを実施。そのかたわらで、グッズや書籍などの物販ブースや飲食エリアが設置されていました。乙女部恒例の食べ物レポートはまり蔵先輩の記事にお任せするとして、おハナは乙女の琴線に触れるあれこれをチェック!
会場内は若い娘さんがあふれかえっており、前後左右からなんだかいいにおいがする人ごみの中、最初におハナの乙女レーダーに触れたのは丸武産業のブースでした。丸武産業といえば、映画や大河ドラマで必ずその名前を見る、有名な甲冑制作メーカーですよね。ブース前に陳列された鎧に注目が集まる中、おハナは見逃しませんでした。ブース奥にひっそりと飾られた“戦国ウェディング”の看板を……。
結婚式ですよケッコンシキ! いまだおハナが到達できない未踏エリア、それが結婚。女性が一番輝くと言われる結婚式を、こんなかっこいい甲冑姿で挙げられたら素敵すぎます。しかしレンタル料金はいくらなのかなど、超現実的な問題も気になるところ。そこで戦国ウェディングの詳しいお話を、同社工場長 平林正勝さんに聞いてきました。
戦国ウェディングのきっかけは、5、6年前に「どうしても伊達政宗の甲冑を着て、披露宴を行いたい」という新郎のお願いごとだったそうです。今でこそ“コスプレ”の認知度も高まりましたが、やはり一般の方からすれば甲冑姿で人前に出るなんて、披露宴ぐらいしかチャンスがないわけです。ところがこの披露宴が大成功。お友だちや親族はもちろん、司会の方にまで大ウケだったそうで、これが戦国ウェディングのスタートとなったそうです。
まずはネットのみで受付を開始したところ、一昨年は80件のレンタルがあり、去年はなんと年間250件。2010年はまだ3カ月しかたっていないのに、すでに82件のレンタル依頼があるとのこと。中には式場選びも、甲冑に合う建物にするご夫婦もいるそうですよ! 一番人気はやはり“愛”の前立(まえたて)が特徴の直江兼継。ちなみに披露宴会場では「身を固め、嫁を守り、愛を掲げる」という決めセリフがあるんだとか。あー、言われてみたいですネ。
▲女性向けの衣装として、“女武者”と“鎧直垂”もあります。披露宴以外にも家族の記念写真などにいかがでしょう? |
最後にお値段について尋ねてみましたが、主役クラスの甲冑(織田信長、武田信玄、伊達政宗クラス)の場合は、必ず丸武産業のスタッフが運搬、着付けを担当する契約になります。そのためレンタル料と輸送費の他、スタッフの交通費や日当が別途かかります。もし東京都内で挙式する場合は、全部含めてだいたい16万円前後とのお話でした。
実際に戦国ウェディングを利用した方のお写真を見ると、新郎は鎧姿で新婦は普通のドレスというバージョンもありみたいです。どなたかおハナの隣で上杉謙信の鎧を着てくれる方、絶賛募集中です。勇気ある読者の方がいらっしゃいましたら、電撃オンラインまでご連絡ください。
▲スワロスフキーが美しい丸武オリジナルデザインのTシャツは、本イベントに登場したアーティストのGacktさんも大のお気に入りで、着用しているんですよー。ニットキャップが14,500円、Tシャツが38,850円とややセレブ価格です。 |
会場内でもう1つ、乙女たちの列が途切れることない人気ブースを発見。アオトクリエイティブの“ほつま高蒔絵シール”をチェックしてきました。アオトクリエイティブはシールのデザインと販売を行うメーカーさんで、特に日本の伝統工芸である“蒔絵”を手軽な転写シールにした製品が主力。蝶や鳳凰をあしらった和柄風シールから、ずばり戦国武将兜シリーズ、家紋シリーズなど多彩なラインナップを打ち出しています。
この日は同社の職人さんが数名ブースに待機していて、シールを買うと無料で蒔絵シールをはってくれるサービスを実施していました。
▲左からマウス、ヘルメット、携帯電話を転写式の蒔絵シールでデコったサンプル品。ここまで行くともはや芸術作品です。 |
実はここだけの話、おハナはラインストーンやシールで飾り立てたデコケータイなどが大の苦手。持ち物は実用性第一主義なんですが……ほんとに後から後から女性のお客さんが押し寄せる人気っぷりを見て、乙女たるもの何かデコらねば! という気持ちが沸いてきちゃったんです。そこで、偶然持っていたピンクのニンテンドーDS(私物)を、デコってもらうことにしました。
蒔絵シールにはニシキゴイ、金魚、桜の3種をチョイス。デザインは指定もできますが、センスに自信がない場合は職人さんお任せコースもあります。おハナは当然お任せコースでした。作業中に色々取材してみたのですが(お邪魔とも言う)、ケータイの場合外側に時計がついているタイプは配置が難しいそうです。
▲作業前の私物DSと蒔絵シール。ニシキゴイ、金魚、桜の3種で合計1,600円でした。手の油やホコリ、指紋などをきれいに拭いてからシールをはっていきます。 | ▲頭の中で全体図をイメージしながらシールをはっていく。あと1歩で深爪になる爪の短さがいかにも職人ぽくて、手だけでちょっと惚れそうに。 |
▲時には対象物にあわせて、不要な部分はカットもします。やり直しがきかないのでドキドキしそうです。 | ▲完成しました! ものすごいかわいくておハナ大満足です。乙女度は間違いなく上がりましたね。地の色が黒だと、より蒔絵らしさが出るのでオススメです。 |
このDSを持っているだけで立派な乙女になれた気がしているおハナですが、まり蔵&りえぽん先輩、どうでしょう? 戦国武将祭、戦国楽市楽座は週末だけの特別イベントでしたが、戦国ウェディングとほつま高蒔絵シールは個人でオーダーできる商品なので、気になったかたは各オフィシャルサイトをのぞいてみてください。