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2010年3月9日(火)

【洋鯨亭 第2回】アラフォー限定!? なくらい昔の話になっちゃいましたよ

文:電撃オンライン

■日本でも続々とゲーム機が登場!

 その後、インテレビジョン(※1)ですとか(その後継機にはアルカディアというゲーム機もありました)、高速船(※2)といったゲーム機が発売されたりしましたが、これらも海外製でした。ゲーム黎明期には日本にもいろいろなゲーム機があったんですね。

高速船って名称がかっこいいですよね。ゲーム機なのに船。洋ゲーコーナーなのに鯨。

※1:玩具メーカーのマテルから販売されたゲーム機(日本の国内販売はバンダイ)。

※2:こちらも日本ではバンダイから発売されたベクタースキャン方式のゲーム機(したがってブラウン管一体型)。

 その頃は、そのゲームが海外製なのか国内製なのか、というのは関係なくて、すべて、ただ“ゲーム”と考えて遊んでいたわけです。当時のマシンスペックで作れる内容には限界がありますし、ゲームシステムが単純ですから“ジャンル”という考え方もなく、また、ゲームを伝えるメディアもなかったため、ゲームの呼び方はさまざまでした。単に「弾を撃つヤツ」「車のゲーム」とか、見たまんまの呼称だったように記憶しています。

 実におおらかですよね。他と比べてそのゲームがどのぐらい難しいのかとか、どれほどおもしろいのかといった基準があまり作れないほどゲームの数が少なかったわけで、海外ゲームかどうかなんていうのはむしろどうでもよかったのです。インタラクティブなゲームというおもちゃで遊ぶことが新鮮で楽しかったわけですね。

 とは言っても、(自慢ではないですが)いろいろなゲームをやって目が肥えてしまった自分が、あらためて当時のゲームをやったとしても、懐かしさは感じるでしょうが、たぶん満足はできないでしょう。プレイヤーの目が肥えたのはゲームが進化したからであり、その進化はこれからも続くわけです。

 さて、そこからしばらくするとパソコンブームがやってきます。当時のパソコンのCPUは8ビットや16ビットです。今と比べれば描画性能が低く、処理速度が遅いため、2Dの静止画が中心となるアドベンチャーゲームが全盛だった時代ですね。国内でアドベンチャーゲームを制作しているところは何社もありましたし、海外制のアドベンチャーゲームを移植して発売するケースも多々ありました。

 海外ゲームの日本向けローカライズで言うと、スタークラフト社や、シエラオンライン社(シエラエンターテインメント社)などが有名でした。『ミステリーハウス』『トランシルバニア』といったタイトル名を挙げれば 思い出す方もいらっしゃるかもしれませんね。

 ……と、このコラムの読者がいったい何歳なのかわからないまま、ちょっと突っ走りすぎている感じもしますので、減速しましょう。このころも、“いかにも”海外ゲーム、という色使い、タッチのゲームはありました。ただ、パソコンの描画性能もあって、日本製、海外製で絵柄にさほど大きな差はありません。むしろ物語の内容から文化的な違いを感じたものです。したがって当時子供だった筆者でも、絵に対する抵抗はなく、ちょっと異文化感が漂うシーンが現れると新鮮に映った程度でした。

 その何年か後、日本のアドベンチャーゲームにはアニメタッチのものが出始めており、ゲームの絵柄に対しては国内ゲーム、海外ゲームの間で好みが出始めていた頃かもしれません。ただ、それが何かをわけるほど重要なことではありませんでした。

 さて、話はまだまだ続くのですが、書き始めたら意外にも長くなりまして、しかも簡単に終わりそうにありません。きりがないので今週はこのへんにしましょう。では、話題を気になる最新洋ゲーに移したいと思います。

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