2010年3月13日(土)
そしていよいよ、ファイナルラウンドへ……と思ったが、何もわからない状態だと作戦の立てようがないため、能登さんとハルちゃんの2人がファイナルラウンドのミッションを実際にプレイしてみることに。ファイナリストの3組、そして会場に集まったファンが見守る中、ミッションがスタート。ステージはストーリーモードのラストに登場した城郭だ。まず最初にペル・パノン5体が登場。部屋は真っ暗だが、中央にあるスイッチを押せば、一時的に明るくなる仕掛けが見られた。
次の部屋では、自らの腕を発射して攻撃してくるダークベルラが待ち構えていた。回復アイテムを使いながら、必死で攻撃する2人。やっとの思いでダークベルラを倒して、ボスステージに……と思ったが、2人の前にイルギルが立ちはだかった。素早い動きと状態異常攻撃を使うのが特徴で、会場からは悲鳴にも似た声が上がった。ここで、ハルちゃんのキャラがやられてしまい、ボスモンスターの姿を見ないままミッション失敗となってしまう。
いやらしい攻撃を仕掛けてくる敵が次々と登場。能登さんとハルちゃんの健闘もむなしく、ミッション失敗となってしまう。しかし、これではファイナリストたちの参考にならない。 |
さすがにボスモンスターがわからなければ対策を立てられないということで、木村ディレクターと菅沼プランナーがプレイすることに。開発者ということで、難なくペル・パノン、ダークベルラを撃破。続いて登場したイルギルに凍結され、文字通りヒヤッとする場面もあったが、相方がソルアトマイザーで素早く回復し、イルギルを倒した。ボスステージに進むと、2人の前にはオルガ・アンゲルスの姿が! ところが寺田シニアディレクターは「この先は、ファイナリストたちにやってもらう!」と、プレイをここで中断させた。
プレイ前には「大勢の人に見られていると緊張しますね」と語っていた木村ディレクターと菅沼プランナーだったが、見事にボスステージまで到着。開発者としての面目を保った。 |
開発スタッフによれば、ファイナルラウンドのステージでポイントとなるのは“協力”。部屋のライトや状態異常のケアなど、協力が重要だという。またボスのオルガ・アンゲルスは、途中で攻撃パターンが変化するため、タイプの組み合わせも重要となりそうだ。
最初にザコを倒してボスステージに突入したのは、札幌大会を通過した“ちーむもふもふ”の2人。続いて、名古屋大会を通過した“チーム生主”と“クロノ・クライシス”がオルガ・アンゲルスに挑むという展開。このオルガ・アンゲルスは、ステージの外や下から攻撃してくるため、長期戦が予想された。が、オルガ・アンゲルスが攻撃パターンを変更してまもなく、“チーム生主”の2人が撃破に成功。グラールNo.1の称号を手にした。
さすが、選りすぐりのプレイヤーということで、ザコ敵をなんなく撃破。回復している時間があるなら、攻撃を加えるという力押しのチームも見られた。 |
チーム生主の2人は優勝した理由について、各地の予選大会に足を運び研究したことをあげた。また、ファイナルラウンドについては、第2ラウンドの時に戦った“屑鉄”の2人からアドバイスをもらったことが大きかったと説明。オルガ・アンゲルスは地面に潜り、下から攻撃してくるのだが、実はこの時にグレネードのチャージショットが当たるのだとか。これを聞いていたため、他のチームがハンター2人という構成の中、“チーム生主”はハンターとレンジャーで挑戦。敵のスキを見て武器を変更して、攻撃を加えていたことが時間短縮できた秘訣(ひけつ)であることを明かした。
チーム生主は、オルガ・アンゲルスに挑んだのは遅れていたが、グレネードを使い見事逆転。写真を見ると、レンジャーのキャスト女がセイバーとグレネード、ライフルを状況に応じて使い分けているのがわかるのでは? |
見事、グランプリに輝いた“チーム生主”には、クリスタルトロフィーとサイン色紙、そして武器アイテムを作成できる“オリジナルアイテムを作れる権”が贈られた。 |
木村ディレクターは「ファンへ感謝しているので、いいゲームを作って恩返ししたい」と語り、酒井プロデューサーは「今後もこういう大会をやっていきたいです。今年は『ファンタシースターオンライン』から10周年を迎えるので、これからもよろしくお願いします」とコメントし、4時間にわたるイベントを締めくくった。
ファイナルラウンドに進んだ参加者と開発スタッフ、そして能登さんとハルちゃん。なお、ファイナルラウンドで使用されたミッションは後日配信されるとのことなので、挑戦してみては? |
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