2010年3月29日(月)
3月28日に、東京ビッグサイトでゲーム大会・フットボールフロンティアの決勝大会が開催された。
フットボールフロンティアは、レベルファイブから2009年10月に発売されたDS『イナズマイレブン2 脅威の侵略者 ファイア/ブリザード(以下、イナズマイレブン2)』を使ったゲーム大会。参加できるカテゴリーには、“シングルバトル(小学生以下)”、“シングルバトル(中学生以上)”、“ダブルバトル(年齢制限なし)”の3種類が用意されている。これまで全国7カ所で地区予選が行われ、そこを勝ち抜いてきたメンバーと、厳しい当日予選を勝ち抜いてきたメンバーが熾烈(しれつ)なバトルを繰り広げた。
会場には、全国を回ってきたイナズマキャラバンが置かれ、周辺ではレアデータの配信が行われていた。物販コーナーやトレーディングカードゲームのティーチングコーナーもあり、長い列ができていた。 |
試合の展開を見ようと、大勢のファンがステージ近くに集った。小学生男子が一番多かったが、TVアニメの影響からか女性の姿も多く見ることができた。 |
決勝戦の前に、ゲームやTVアニメのテーマソングを担当するT-Pistonz+KMCのメンバーが登場し、応援ライブを開催。ファンに振り付けを指導して、一緒に踊るというパフォーマンスも飛び出し、大きな盛り上がりを見せた。 |
2人がタッグを組み、1チームを操作する“ダブルバトル”の決勝戦。“マンゾクドウメイ”の2人は、必殺技“ジ・アース”を使って得点を狙う。対する“イナズマイレブン”の2人は“ムゲン・ザ・ハンド”でゴールを死守する。前後半を通して2回ほど同じ展開となったが、“イナズマイレブン”ゴールを割ることはできなかった。
“ジ・アース”対“ムゲン・ザ・ハンド”の勝敗は、2回とも引き分け。ゴールがならなかったことに対して観客からは、安堵(あんど)の溜め息と悔しがる溜め息が上がった。 |
延長に入り、2チームともバーニングフェイズを発動。“イナズマイレブン”は“ウォーターベール”を3回連続で使い、ゴール前まで進む。しかし、渾身の“ファイヤブリザード”を持ってしても、“ビーストファング”でガッチリとキャッチされてしまい、1点が遠い。結局、延長戦を戦い終えても決着がつかなかったため、PK戦に突入した。ここで“イナズマイレブン”の読みが冴える。2度にわたってボールをしっかりとつかみ、小学生コンビが優勝を手にした。
“ウォーターベール”を使い、中央突破をしかける“イナズマイレブン”の2人。最終的には、PK戦を勝利したこのチームが“ダブルバトル”を制した。 |
続いて行われたのは、“シングルバトル(中学生以上)”。決勝戦に残った唯一の女性プレイヤーが操作する“ネッケツパンツ”チームは、“ブーストグライダー”を使い、“ラブリース”ゴールに襲い掛かる。アフロディの“ゴッドブレイク”が炸裂したが、げんおうの“ビーストファング”が鉄壁の守りを見せた。“ネッケツパンツ”チームは、遠くから“ほのおのかざみどり”を放ったり、アフロディが再び“ゴッドブレイク”を使ったりもしたが、ゴールすることはできなかった。
厳しい“シングルバトル(中学生以上)”で決勝まで残った“ネッケツパンツ”チーム。アクセサリをこまめに変えるなど、女性らしい細やかな操作が目立った。 |
1試合目に続いて、ゲームは延長戦に突入。しかし、試合は動かず「このまま再びPK戦になるのか?」と感じた後半12分ごろ。“ネッケツパンツ”チームの“ネオ・ギャラクシー”が発動。これまで何度も“ラブリース”のピンチを救ってきたげんおうの“ビーストファング”だったが、宇宙から放つこの攻撃は止められなかった。このまま1点を死守した“ネッケツパンツ”チームが、優勝を果たした。
試合展開が速く、実況する人のセリフが追いつかないようなシーンも見られた“シングルバトル(中学生以上)”決勝戦。勝負を決めたのは、三位一体の必殺技“ネオ・ギャラクシー”だった。 |
試合が始まるや、お互いにバーニングフェイズ発動という攻撃的なスタートとなった“シングルバトル(小学生以下)”。“ライトニング”チーム、“ミッキージャパン”チームともに、ファールやオフサイドでチャンスがつぶれ、シュートまで持ち込むことができない。延長に入っても、中盤で必殺技を駆使した激しい攻防が続き、ゴールが遠く緊迫した展開に。
“ブーストグライダー”や“トリプルダッシュ”で攻め込もうとする両チームだったが、互いに“ハリケーンアロー”や“シグマゾーン”を駆使して、シュートまで持ち込ませないという状況が続いた。 |
試合が動いたのは、延長の後半が始まった直後。“ライトニング”はすばやいパスから一気にゴールを狙う。ゴール前まで持ち込むと、ガゼルが“ファイヤブリザード”を発動させる。キーパーのピエローヌが“ムゲン・ザ・ハンド”を使い、チャッチしにいったのだが、ボールは無情にもゴールに吸い込まれてしまう。
まだ“ミッキージャパン”が同点に追いつけるだけの時間は残されていたが、相手のボールを奪った“ライトニング”はカウンターをしかける。そのまま、素早いパス回しでゴール前のガゼルにボールが渡ると、再び“ファイヤブリザード”が火を噴く。先ほどと同様に“ムゲン・ザ・ハンド”でゴールを守ろうとする“ミッキージャパン”だったが、やはりボールをキャッチすることはできず、2点目を与えてしまう。そして、ここで延長戦終了のホイッスルが鳴り響いた。
人気キャラであるバーンとガゼルの放つ必殺技“ファイヤブリザード”が2点をたたき出した。これには会場に集まった女性ファンから、黄色い声援が上がっていた。 |
優勝者には、優勝トロフィー、表彰状に加えて、『イナズマイレブン3 世界への挑戦!! スパーク/ボンバー(以下、イナズマイレブン3)』のゲーム中にキャラクターとして登場する権利と、発売日にソフトが送られる目録が渡された。ゲーム中のキャラクターとして登場できるまたとない機会に、誰もが喜びを隠せずにいた。 |
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