【GNO 3座談会】前編 正式サービスから1カ月、気になることを語り合ってみた！

文：電撃オンライン

　バンダイナムコオンラインが運営するPC用オンラインゲーム『ガンダムネットワークオペレーション 3（以下、GNO3）』。現在電撃オンラインで特集中の本作の魅力やインプレッションを、『GNO 3』特集の担当ライター・トクワン和尚と電撃オンラインスタッフが座談会形式で紹介する。

　こんにちは、ライターのトクワン和尚です。遅まきながらOVA『機動戦士ガンダムUC（ユニコーン）』を見てみました。福井晴敏さんの小説を原作に、『機動戦士ガンダムZZ』の設定をも引き受ける形で作られた宇宙世紀モノの（年代設定的な）最先端というわけですが、ご存じのように『機動戦士ガンダムZZ』は現在、『機動戦士Zガンダム A New Translation』（劇場版）によって、歴史の闇に葬られた存在と見なされています。

　“ガンダム・サーガ”におけるこういった食い違いは、突っつきだすときりがありません。また、いまさら富野御大に向かって「あなたの作品は“セカイ系”を先取りしすぎて、社会そのもののダイナミズム、個体に分解されない“構造”への視線を軽視している。だからこうなったんだ」とかいう、いかにもサブカル評論で愛用されそうな言葉で高踏的批判を繰り広げてみても、別におもしろくもなんともないわけです。

　ファーストガンダム世代および、それに準じる世代たるもの、大人の余裕で「あー。ジオン側ベテラン士官の拳銃なら、ワルサーP38やPP、PPKじゃなくてルガーP08をベースにしたい気持ちはわかる」などと、周囲からヲタ呼ばわりされること必定のスタンスを選び、静かに応援するのが“作法”というものでしょう。いや、そんなトンチキ野郎が私だけだったら、ちょっと寂しい気もしますが。

　それに前回の記事で、本サイトの読者はジオン共和国に変わらぬ忠誠を捧げる野郎どもが最大多数と判明したわけですから、いまさら『機動戦士ガンダムUC』を無視するわけにも参りますまい。なにしろ、皆さん待望の“あの方”が、いきなり大活躍しちゃいますからね。

　そんな世間の話題はさておき、今回は正式サービスから1カ月が経過したタイミングで、PC用オンラインゲーム『GNO 3』をめぐる編集部内での座談会、その前編をお届けします。

●座談会メンバー紹介

・キャナ☆メン
　『GNO 3』はクローズドベータテストから参加。仕事の合間、手の空いたタイミングで“任務”をこなしつつ、休日だけまとまった時間を確保してプレイしている。

・ごえモン
　電撃オンラインのギャルゲー番長。製品版で初めて『GNO 3』に触れる。仕事の時間帯にはときどき部隊の状態をチェックする程度で、放置主体のプレイスタイル。

・トクワン和尚
　ファーストガンダム世代最後尾に属する30代後半で、『GNO 2』経験者。記事執筆中に『GNO 3』を立ち上げっぱなしにしているため、起きている時間帯はかなりの確率でオンライン。ただし、“任務”の頻度は締め切りの近さに反比例するらしい。

■自機をいっさい操作しないガンダムゲームの魅力とは？

トクワン和尚（以下、トクワン）：えーと、あらたまって座談会と言われると、とっかかりが難しいな。……皆さん、最近のガンダムライフはいかがですか（笑）？

キャナ☆メン（以下、キャナ）：いや、なにそれ（笑）。『機動戦士Zガンダム』の新釈劇場版を見たのが、最近では大きな出来事だったかなあ？　ときどきうっかりメガサイズのプラモデルとか買っちゃって、最近のはよくできてるなーと感心したりするけど、だいたい時間がなくて組み立てないままだし。

ごえモン（以下、ごえ）：あー、僕もそのタイミングで改めてTVシリーズ見返して、比べてみたりしてました。

トクワン：放映当時、なんだかものすごい女ったらしに見えたカミーユ君も、世の中にこれだけ萌えコンテンツがはびこったあとになると、それなりに純朴な青年に見えるから不思議ですよね。……時代が追いついたんだろうか？

キャナ：“時代（とき）”もさぞ、涙が止まらないことだろうね。

ごえ：いやいや（笑）。それはともかく、『GNO 3』をプレイしてみましたよ。本当に、モビルスーツやらパイロットやらを配置するだけでゲームが進むんですね。最初、どこがおもしろいのかよくわからなかったんですけど、レベルアップ後にモビルスーツを入れ替えたり、それに合わせてパイロットを交代させたりして、期待通りの結果が出ていると、じわっとうれしかったりして。

トクワン：そこがシリーズ初代から受け継がれている、独特の魅力ですね。『GNO 3』はいろいろな面でVP（勝利得点ランキング）よりもMP（“任務”達成ランキング）寄りになったことですし、ゲーム側から即座に反応が返ってくるのが楽しいという人は、“任務”に精を出せばいい。そうじゃない人は勝率なり、好みのモビルースーツなりにこだわって、自分なりに一年戦争に関わればいいわけです。

ごえ：ただ、どのタイミングで1つ上のランクの戦場に移ったらいいのか、結構悩みますね。勝利ポイントを見ている限り、早めに上のランクに行くと勝率が下がるうえに、1勝あたりの得点も下がるじゃないですか？　かといって、低めのところにいると得られる勝利ポイントや経験値に天井があるみたいですし。

キャナ：野戦を見ている限り、パイロットのキャラクターレベルがかなり重要みたいなので、とりあえず“獲得経験値×勝率”で考えて、一番よさそうなところにいるなあ。ただ、敵もレベルアップするからね。

ごえ：木曜日20：00に敵がレベルアップするんですよね？　それと土曜の夜の大規模任務が終わった後に、敵の使用モビルスーツが変わるという感じですか。

トクワン：モビルスーツというか、編成そのものが変わりますね。単純に強くなるだけじゃなく、どの味方機が狙われやすくなるかも変わるので、そのつど壁役を強いモビルスーツに替えたり、逆に火力に重点を置いてみたり、試してみたほうがいい。その辺の微調整が地味に楽しみどころです。

キャナ：地球連邦軍でいうと、“初期型ジム”と“ジム”は搭載コストが同じなので、これはより新しい“ジム”を使ったほうが得だよね？　じゃあ搭載コストが1増える“ジム指揮官用”、2増える“ジム・コマンド地上用”、“ジム・コマンド宇宙用”を無条件で使ったほうがいいかというと、それは局面しだいってことか。壁役を強化したほうがいいなら素直に使うべきだけど、同じ搭載コストで射撃機を“ボール”から“ジム・キャノン”に替えたほうが、もっといいかもしれない、と。

ごえ：なるほど、そういうふうに考えるべきなんですね。

▲ジオンの“ザクII F型”と総合性能がほとんど変わらない“初期型ジム”。		▲“初期型ジム”と比べて、回避性能が大幅にアップした“ジム”。しかし搭載コストは同じ。

▲普通の“ジム”より装甲が厚く、武器の威力も高い“ジム指揮官用”。		▲“ジム”から派生した、宇宙戦専用MS“ジム・コマンド宇宙用”。

(C)創通・サンライズ

▼『ガンダムネットワークオペレーション 3』

■メーカー：バンダイナムコオンライン

■対応機種：PC（対応OS：Windows XP/Vista/7）

■ジャンル：SLG（オンライン専用）

■正式サービス開始日：2010年3月1日

■プレイ料金：クレジットカード決済　1カ月1,155円（税込）/コンビニ・WebMoney決済、ドコモ ケータイ払い　3カ月3,780円（税込）

▼『ガンダムネットワークオペレーション 3 USBメモリパッケージ』

■メーカー：バンダイナムコオンライン

■対応機種：PC（対応OS：Windows XP/Vista/7）

■ジャンル：SLG（オンライン専用）

■発売日：2010年3月1日

■価格：7,329円（税込）

　

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