2010年4月2日（金）

国内外から1,100人を超える魔法使いが集結！『MTG』グランプリ横浜参戦レポ

　3月20日から21日にかけて、パシフィコ横浜でトレーディングカードゲーム『マジック・ザ・ギャザリング（以下、MTG）』のプレミアイベント“グランプリ横浜”が開催された。

　『MTG』は1993年に発売され、現在では60カ国を超える国と地域で遊ばれているトレーディングカードゲームの元祖といえる作品だ。今回のグランプリにも1,100人を超える参加者が集まり、さらには各種サイドイベントや物販など、2日間を通して会場は大盛況となった。ここではそんな会場の様子とグランプリの参戦レポート、そしてベスト8に残った選手たちの熱戦の模様をお伝えしていく。

■ 会場は朝から大にぎわい！ ■

　グランプリの開始は10：00からにもかかわらず、8：00過ぎから会場は大にぎわいとなっていた。日本人プレイヤーのみならず、外国人プレイヤーの姿も多く見られ『MTG』の国際性の高さをうかがわせた。また、グランプリ本選の参加者には、現在は絶版となっている超強力カードで、現在も高い人気をほこる《梅澤の十手》の絵違いバージョンのプロモーションカードが配布された。


▲事前の予想をはるかに超える人数が集まった今回のグランプリ。併催されたイベントでは、急きょ別の会場を手配してトーナメントを行うことになるなど、運営スタッフは対応に大わらわだった。		▲こちらがプロモーションカードの《梅澤の十手》。ここでしか配られない人気カードだけに、さっそく会場のあちこちでトレードの対象となっていた。

　会場では『MTG』のカードイラストを手掛けるアーティストによるサイン会も開催されており、こちらにも多くの人が並んでいた。今回は最新セットの『ワールドウェイク』で登場した神話レアカード《精神を刻む者、ジェイス》を筆頭に《エメリアの盾、イオナ》や《吸血鬼の夜鷲》、《カルニの心臓の探検》など、トーナメント環境をにぎわせているカードを数多く担当しているJason Chan氏が来場した。その人気ぶりたるや、20日はサイン会の時間が2時間延長され、21日は整理券が配られるほど。


▲終日、人の列が途切れなかったJason Chan氏によるサイン会。サインだけでなく、簡単なイラストなどをお願いする人も多くいたようで、その1つ1つに丁寧に応対する姿が印象に残った。また、サイン会のスペースの周辺には氏が手掛けたイラストが展示され、中にはカードには使われていないジェイスのイラストも。ファンにはたまらない時間となったのではないだろうか。

　さらに体験コーナーとして、『MTG』とコラボレーションしているスクウェア・エニックスの業務用カードゲーム『ロードオブヴァーミリオン』の試遊台が設置されていた。さらにその隣では、『電撃マ王』（アスキー・メディアワークス刊）で連載中のコミック『マジック・ザ・ギャザリング燃え尽きぬ炎』のキャラクターが描かれたパネルが置かれ、『電撃マ王』の試し読みもできるようになっていた。

　また、会場の一角には『MTG』のカードを立体的に表現した“シャドーアート”と呼ばれる一風変わった作品の展示もされていた。


▲作品の中には『マジック・ザ・ギャザリング燃え尽きぬ炎』のチャンドラ・ナラーのシャドーアートも。こういったカードはシャドーボックスと呼ばれる技法とデコパージュという手芸を組み合わせて作るのだとか。立体化したことで、カードの持つ雰囲気がより一層リアルに感じられる。

　もちろんグランプリ会場では、こういった展示だけでなく、数多くのトーナメントが開催されていた。グランプリ期間中は常に8人単位でのミニトーナメントが行われていた他、カードショップの協賛による賞品争奪トーナメント、“エルダードラゴン・ハイランダー”と呼ばれる4人対戦のイベントなど、さまざまな種類の併催イベントが開かれ、数多くのプレイヤーが『MTG』を楽しんでいた。


▲サイドイベントは、最新のカードを使って行う“スタンダード”から『MTG』のほぼすべてのカードが使える“レガシー”、さらにデッキがなくてもその場でデッキを作って遊べる“ブースタードラフト”など複数の形式で開催されていた。

　→続いてグランプリ本選の参戦レポートをお届け（2ページ目へ）

国内外から1,100人を超える魔法使いが集結！ 『MTG』グランプリ横浜参戦レポ

■ 会場は朝から大にぎわい！ ■

国内外から1,100人を超える魔法使いが集結！『MTG』グランプリ横浜参戦レポ