2010年4月7日(水)
本日、4月7日に東京にある赤坂BLITZで、KONAMIから4月29日に発売されるPSP用ソフト『メタルギア ソリッド ピースウォーカー(以下、MGS PW)』の完成披露発表会が行われた。
完成披露発表会では、人気ACT『モンスターハンターポータブル 2nd G』や『アサシンクリード II』とのコラボレーションが明らかになった。この記事では、完成披露発表会についてレポートする。なお、グッズのコラボレーションに関してはこちらの記事を参照してほしい。
▲田中社長 |
最初に登場したのは、同社の代表取締役社長である田中富美明氏。20年の間、出るたびに世界中から評価されている『メタルギア』シリーズは、同社を代表する作品であると説明。現在、カジュアルゲームやケータイハードを遊ぶのがブームだが、「今回の『MGS PW』は時代にあわせた新しい挑戦をしている」と語った。
▲小島監督 |
田中社長に紹介されたのは、同社の専務執行役員 小島プロダクション監督・小島秀夫氏。「ようやくできました!」というあいさつに続いて、なぜPSPで発売するのかについて語り始める。1つ目の理由は“シリーズ未体験の若い世代に遊んでもらいたいこと”だという。これまで『メタルギア ソリッド(以下、MGS)』シリーズは、PS、PS2、PS3と最先端のテクノロジーを駆使して、支持するユーザーと歩んできたのだが、その結果として世代が固定されてしまった。それを打破したいという狙いがあるようだ。
2つめの理由は“PSPを使って、実験してみたい”のだという。小島氏は「今後は、プラットホームに依存しないゲームができると考えている」と切り出す。その時に、『MGS』を持ち歩いたらどうなるかを、PSPで実験してみたかったそうだ。ハイスペックハードでの続編ではないが、未来を見すえた“進化型の『MGS』”になっていることを明かした。
続いて姿を見せたのは、SCEプレジデントの河野弘氏。ソニーに入り25年になる河野氏は、最近7年間をアメリカで過ごしたことを語る。その時に、世界に挑戦し続ける小島監督の名を耳にすることが多かったという。本作『MGS PW』は、PSPで初となる小島監督プロデュースによる『MGS』ということで、SCEとしてもかなり盛り上がっているようだ。
ここで河田氏は1台のPSP本体を胸もとから取り出した。今回、SCEとKONAMIは共同で、1台1台デザインが異なるオリジナルPSPを作ったという。プレミアムパッケージに同梱されたこのPSPは、それぞれ迷彩が異なる仕様。河田氏は「PSPが発売されて5年経ちますが、最近も売れています。ソニーとしては、ぜひ弊社のプラットホームに依存してほしい!」と小島氏にラブコールを送り、会場の笑いを誘った。
▲SCEも一緒に発売まで盛り上げていくことを誓う河田氏。手には、オリジナルデザインのPSPが握られている。 |
▲会場には来ていなかったが、本人たっての要望で、SCE代表取締役社長兼グループCEOの平井一夫氏からのビデオレターが公開された。「新たな『MGS』がPSPで発売されることをうれしく思う。PSPの特徴であるアドホックを使い、全世界のユーザーに遊んでもらいたい」と熱いエールを送った。 |
▲ここまでのステージに登壇した3人でフォトセッションが行われた。オリジナルPSPの発売にとどまらず、ソフト発売までマーケットを盛り上げるべく、協力していくことが宣言された。 |
(C)2010 Konami Digital Entertainment