2010年4月21日(水)
さて、主要なキャラクターについてのご説明がまだでしたね。スタンダードなキャラ説明は、公式サイトを参照いただくとして、ここでは私の個人的なプレイ後の感想を交えながら、ご紹介したいと思います。
『ゲシュタルト』の英語音声も味があってステキなのですが、私は英語が達者ではないので、「やはり日本語音声のほうが耳になじむなぁ」というのが正直なところです。日本語であれば戦闘中の会話なども、字幕を目で追わずに聴くだけで理解できますし。
さてさて、両性具有のヒロインが下着姿だとか、あの『DOD』を作ったディレクターの作品なのだからきっととんでもないラスボスが待ってるに違いないとか、発売前からいろーんなウワサや評価が飛び交い続けた本作。いろんな情報を受け入れた上で、複数あるエンディングをすべて見た私の、率直な感想を言います。
……それ以上、私、言うことがありません。言えません。言いたいことが口の中を埋め尽くして、宝石になってばら撒かれそうなほどいっぱいあるんですけど……言えないです。人によって本当に感じ方が異なる作品だと思います。でも、私はおもしろくて、先が気になってとにかく夢中でプレイすることができました。
まずこれからプレイされる方には“2周目”を前提にプレイされることをおススメします。1度目のエンディングを見ただけでは、世界の“真相”がわかりづらい仕掛けになっているからです。やるとしたら、ぜひ2周目まで。そして、更なる希望を求めるのであれば、是が非でもその先へと進めてみてください。
周回プレイ時は、データが引き継がれますので、バトルもサクサク進められるはずです。また、物語的に区切りのよいところから再スタートするので「また最初から、これ全部見させられるの!?」的なストレスも軽減されています。
そして──。
最後のエンディングを見る前に、プレイヤーは“選択”を迫られることになります。
その選択は、大変に重要なものです。
覚悟をもって、臨んでください。あなたの愛を試されます。
用意された終わりの形をすべて心に刻もうと思うのなら、どうするべきなのか。
よく考えて、よく考えて、選択をしてください。
システムとしては荒削りな部分も感じられますし、こういったテイストのファンタジックな物語そのものがなじまない、なじめない人には正直おススメできません。ですが、この心を締め付けられるような切なさは、なかなか味わえない感覚だと思います。少なくとも私はプレイ中、泣いたり、どんよりしたり、放心したりして、わりと大変でした(笑)。特に音楽がヤバイです。大音量で聴いているだけで、違う世界へと引っ張られそうになる曲ばかり。サントラも本当にオススメです。
そんなわけで、私のハートをがっちりキャッチしたあげく、お空に放り投げて粉々にして、それを海に流して手を振って「さよなら~(超笑顔)」みたいな、お見事な後味を残してくれた『ニーア』。物語はとても王道的に見えて、救いのない部分も多々あるため、正直好き嫌いの分かれる作品になるとは思います。もし興味を引かれた方は、ぜひぜひ集中して、物語にどっぷり浸りながら遊んでみてください(崖の村の戦いが、何度やっても楽しいサガコ)。
▲プレイした人がエンディングを見て、ハッピーエンドととらえるのか否か(正直、どちらにとらえる人もいると思う……)。私もイチファンとして、非常に気になるところです。 |
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