2010年5月6日(木)
アトラスから4月22日に発売されたPSP用ソフト『東京鬼祓師 鴉乃杜學園奇譚(とうきょうものはらし からすのもりがくえんきたん)』の、開発者インタビュー第4回を掲載する。
『東京鬼祓師 鴉乃杜學園奇譚』は、『九龍妖魔學園紀』や『ペルソナ』シリーズなど数多くの學園ジュブナイルを生み出してきたアトラスが開発する、完全新作のAVG+RPG。鴉乃杜學園を舞台に、災厄を呼ぶといわれる“呪言花札”をめぐる物語が紡がれる。
『電撃PlayStation』(アスキー・メディアワークス刊)で紹介した本作の開発者インタビューの完全版を、電撃オンラインで全6回にわたって掲載。お話を伺ったのは、ディレクター・遠山博一氏、シナリオ担当・川嵜暁氏、キャラクターデザイン担当・齋藤晋氏の3名。第4回となる今回は“キャラクター編 壱”をお届けする。(インタビュー中は敬称略)
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| ▲ディレクター・遠山博一氏 |
――個性的なキャラクターも、本作の大きな魅力だと思うのですが、そんなキャラクター1人1人についてお話を伺っていきたいと思います。まず最初は主人公についてお願いします。
遠山:主人公は明確なビジュアルを出すかどうか迷ったんですけど、最終的にはプレイヤー=主人公という面を押し出そうということで顔などは見せない方向でまとまりました。
齋藤:イメージイラストなどでは、顔のパーツを描かなくてすむ配置にするようにしていますが、限定的になるので難しかったですね。目と口は当然ですが、鼻も本当なら描きたくないですね。個性が出てしまうので……。
川嵜:顔は伏せるとしても、性別はやはり男性であるべきかなということになりました。少年が少女と出会う、という構図もジュブナイルの大切な要素ですからね。とはいえ、ゲーム内に主人公像を限定する絵は出てきませんので、ユーザーの皆さんに自由に想像してもらえたらと思います。
――では、次にメインキャラの1人となる雉明零ですが、無口なキャラなのに、落語研究会なんですね。
川嵜:彼は笑いというものに興味があるんです。笑いとはなんなのか? 人が笑うとどうなるのか? ということから落語研究会という設定が生まれました。なぜそれに興味があるのか、その答えを得ることができるのかどうかは、ゲーム内で確かめてみてください。
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――雉明は、誰もいないところが苦手ということですが?
齋藤:零は基本的にしょんぼりした感じに描くことが多いです。実は寂しがり屋なんだろうと思います。
遠山:寂しがり屋だから、笑いを研究している?
川嵜:それもあるかもしれません。もしくは笑うという概念が理解できないから寂しいのかも? いろいろと不思議なところもあるキャラクターですので、興味を持ってもらえればうれしいですね。
――もう1人、序盤で主人公が出会う武藤いちるは、わかりやすい元気っ娘ですよね。
川嵜:そうですね。それと序盤に登場するキャラクターのなかでは、零があんな感じなので、ストーリー上、主人公の感情を代弁するという役割を持ったキャラクターでもあります。それに、“秘法眼”という力を持っている者の象徴的なキャラでもありまして、幼いころは秘法眼という不思議な力を持っているおかげで、周囲になじめずにいました。そんな中、主人公や零という同じ力を持った人と出会うことで救われたという一面を持っているキャラクターです。
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――ビジュアル的に、苦労された点などありますか?
齋藤:最初いちるはショートカットだったのですが、現在の髪型になってからも、前髪がモサッと落ちていた時期もあったりでいろいろ変わったキャラクターですね。最終的に、ちょっと髪をはねさせることで、元気のよさを表現しています。そのほうが動きがあってキャラクターとして生きてきたというのもありますね。
川嵜:いちるはイメージが固まるの早かったですよね。
齋藤:はい。当初から、やや釣り目で目元に二連ぼくろというのは決まってました。
遠山:なんで、二連ぼくろだったんですか?
齋藤:目元にほくろのある女性キャラが好きなんだと思います。
――次に壇燈治ですが、彼は主人公の親友的な立ち位置と考えてもいいのでしょうか?
遠山:燈治と弥紀は、転校してきた主人公の成長に必要な仲間なだけに、その重要さをしっかり表現しようというキャラクターでした。逆に、いちると零は主人公の幼なじみのようなもので、学園の仲間とは異なる存在として描いています。そのあたりの違いも注意して見てみるとおもしろいと思います。
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川嵜:燈治は印象に残っているキャラクターですね。というのも、燈治は最終段階までキャラクター設定的なものを決めかねていたんです。そのままアフレコまで進んだのですが、そこで燈治役の間島さんが声をあてられた瞬間に、一気に燈治というキャラクターが見えてきました。その後セリフなども修正して、いいキャラクターになってくれたと思います。その一件があって、声から受ける印象の強さを再認識したのも印象に残っています。また、濃い目のキャラが多い中、比較的落ち着いた雰囲気になったので、一緒にいて落ち着ける人物になったかもしれません。
遠山:当初はカレー好きという設定もありましたね。
川嵜:あれは初期に仮で書いていたのですが……気がついたら燈治だけじゃなくなっていたので(笑)
――お話にも出てきた穂坂弥紀は、どんなキャラクターですか?
遠山:燈治と弥紀は、ごく普通の一般生徒なのですが、弥紀は霊や不思議な現象が大好きな変わった子なんですよ。
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――好きなことにある“土いじり”とは?
川嵜:花などの植物を育てるといった趣味を持っています。どちらかというと観賞用の花よりは、家庭菜園的なものですね。
――で、一緒に連れているとジャンプ能力が下がると(笑)。
遠山:彼女は運動全般が苦手なので、ダンジョンに連れていくといろいろと苦労する面もあるかもしれません。逆に燈治は頭脳面のパラメータで苦労するかもしれませんが(笑)。
齋藤:デザインにもそういった雰囲気は盛り込んであります。全体的にフワッとした感じを表現したかったので、髪にスキマを多く作ったのですが、描くのが大変で大変で……。
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→インタビュー第5回【キャラクター編 弐】は5月13日に掲載します。
(C)ATLUS CO.,LTD. 2009
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