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2010年4月26日(月)

ファンとキャバ嬢がカラオケ&ダーツを満喫!? 『龍が如く4』ファン感謝イベント

文:電撃オンライン

 “カラオケ館×ダーツライブ『龍が如く4 伝説を継ぐもの』発売記念スペシャルイベント”が、4月24日にカラオケ館 六本木本店で開催された。

『龍が如く4 伝説を継ぐもの』
▲前列左からシナリオ・演出を担当した横山昌義さん、ディレクターの折原純さん。後列左からそして歌手の水季可奈さん、キャバ嬢役の愛原エレナさん、一木千洋さん、水谷望愛さん。

 このファン感謝イベントは、セガのPS3『龍が如く4 伝説を継ぐもの(以下、龍が如く4)』の発売を記念して、タイアップを行っているカラオケ館、ダーツライブ、セガが共同で行ったもの。一般応募で当選した20名のファンが、開発スタッフやオーディションを勝ち抜いてゲーム中に登場したキャバ嬢とともに、イベントを楽しんだ。

 イベントは、水季可奈さんが『龍が如く4』のエンディング曲『Receive You The Ballad』を歌う生ライブからスタート。実は水季さんは、キャバ嬢オーディションの最終審査で落選。しかし、その後でエンディング曲の歌い手として声がかかったと秘話を公開した。曲は1作目『龍が如く』のオープニング曲だったもので、ロック調でかっこいい感じのものを、バラードにアレンジしているため、「ファンの方をがっかりさせないようにと思う一方で、自分らしさを出したいということで、プレッシャーでした」と当時の心境を明かした。

『龍が如く4 伝説を継ぐもの』
▲『Receive You The Ballad』を披露する水季さん。しっとりとした、それでいて力強い歌声に、集った人は聞きほれていた。

 イベント参加者は、桐生チーム、秋山チーム、冴島チーム、谷村チームという主人公4人になぞられたテーブルに分かれた。フリータイムには、シナリオ・演出を担当した横山昌義さんとディレクターの折原純さん、さらにキャバ嬢役の愛原エレナさん、一木千洋さん、水谷望愛さん、斉藤支靜加さん、そして歌手の水季さんが席に着き、会話やダーツを楽しんでいた。

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▲開発スタッフやキャバ嬢役の美女たちとの交流という、めったにない機会。集まったファンのテンションも急上昇で、ここぞとばかりに質問する姿や、一緒にダーツを楽しむ姿が見られた。

 イベント後半には、実機によるダーツ大会とゲーム中のカラオケ館で楽しめるカラオケを使ったゲーム大会が行われた。カラオケゲームは、キャバ嬢役の女性が隣で応援しながらのプレイということで、大いに盛り上がった。ゲーム大会の勝者には、特製バスタオルや『龍が如く4』麦焼酎などの賞品がプレゼントされた。

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▲実機によるダーツ大会とゲーム中のカラオケ館で楽しめるカラオケを使ったゲーム大会の様子。勝ったチームにだけでなく、盛り上げた人にも賞品が贈られた。

『龍が如く4 伝説を継ぐもの』

 イベントの最後に、横山さんが登壇し「たぶん『龍が如く4』のイベントはこれで最後ですが、名越(総合監督の名越稔洋さん)が総合プロデュースしている『PROJECT K(仮)』もあり、シリーズは今後も続いていくと思います。ぜひご期待ください」と語った。

 また、イベント終了後に横山さんと折原さんへの囲み取材が行われたので、その模様をお届けする。

――ソフトが発売されて1カ月が経ち、販売も50万本を超えていますが、今の心境は?

横山:僕らは作ったら終わりというわけではなくて、常に次に向かって歩み続けています。発売した時点で、次のチャレンジに向けて動き出しているので、発売日が1年前の出来事だったくらいに感じられますね。でも、今回こういうイベントがあって、振り返ることができたのでよかったです。「昨日クリアしました」と言ってくれる方もいて、うれしさをかみしめています。

折原:『龍が如く』シリーズの5作目ということで、集大成を感じられる1本だと思います。次のチャレンジという話もありましたが、「一区切りした」という感じがこの作品に対してはすごくあります。今は、ほっとした気持ちと、これからどうやって行こうという気持ちがあります。

――長いシリーズですすが、ユーザー参加型のイベントは初めてですよね?

横山:東京ゲームショウやラジオの公開録音をしたことはありますが、直接ファンの方とこうやってお話するのは初めて。正直、会場に来るまで「ゲームの質問とかバシバシぶつけられたらどうしよう?」と不安もありましたが、あまりなかったです(笑)。まあ、僕の場合はラジオに出ていて素性を知られているので、知りあい感覚で接してくれるみたいでした。僕も『龍が如く』を挟んでの関係なので、初めて会うという感じではなくて、オフ会のような感覚でした。楽しかったです。

折原:僕のほうは、いろいろと質問をされて「しゃべっていいのかな?」ということもありましたね(笑)。でも、日ごろなかなかファンと直接話せないこともあり、貴重な体験でした。ありがたい時間を過ごさせていただきました。

――ファンの方からはどんな質問が?

折原:たとえば、「ヒートアクションはどうやって考えているの?」という質問です。ヒートアクションは、名越から「お前が、歩いている中で天啓を得てこい」と言われたというエピソードなどを話しました。

横山:今日来てくださった方々を見て、『龍が如く』ファンは幅が広いと感じましたね。今回来ていただいた20名がそうなのですから、これが全国規模だと、さらにすごいんだろうな、ということを改めて実感しました。

――シリーズを通して、『龍が如く4』のシナリオが横山さんにとってもっとも難産だったとのことですが、折原さんから見てどうですか?

折原:これまでのシリーズと比べて、いちばん遅かったのは確かです。ただ、その代わり、すごくいいものができました。結果論ですが、過去最高傑作だと言えるものができたので、そういう意味では結果オーライ……なのですが、当時は気をもみましたね(苦笑)。でも、本当にいいものを書いてもらいました。素直に「ありがとうございます」という気持ちがあります。

――ソフトが発売され、ユーザーさんの意見も耳にしていると思いますが、中でも印象深かったものは?

横山:ファンの方で、事件を時系列にして追いかけてくださる方がいるんですよ。「何時何分にこの人はいるのに、なんでここにこの人がいないんだ!?」っていう。そういうのを読むと、自分でも「なるほど」と思っています。

 言い方は悪いのですが、客観視なんですね。シナリオを自分で書いている時は感情移入しているのですが、仕上げてしまうとそれはもう人のものというか、嫁に出した娘のようになってしまう。ファンの方がどういう感想を書くのか注目して見ていたのですが、発売して1週間くらいで、「ツッコミどころ満載なんだけど、総合して今回はなんとなくおもしろかった。2周目をやって、もっとあらを見つけたい」と書いてあったので、「ああ、2周目もやるんだ」と思い、すごくよかったと思いました。

 『龍が如く3』の時は2周目をやっていただけないという人もいたので、今回はちょっと期待に応えることができたかと思うと、うれしかったです。

折原:彼は、毎回そうなのですが、シナリオを書き上げて完成間近になると、自分で書いた話に感動しているんですよ(笑)。

横山:シナリオは知っていますが、映像とかを一緒にあわせて見て、ですよ。効果音や演出とかが入ってきて「これ、おもしろいな」と。

折原:開発の末期とかになって叫び声があがると、だいたいバグなのでドキッとするのですよ。横山が大声を上げたのでドキッとしたら、「感動した!」って言うんですね(笑)。

横山:ワハハハハ。「この話おもしれえな!」とか「秋山、超いいなあ!」って。

折原:しかも、びっくりするくらいに毎作やるんですよ。だから客観視しているというのは間違いないです。

――たくさんのサブストーリーがありますが、一番印象深いのはどれですか?

横山:サブストーリーは、自分はまったく書いていないのですが、今回は新しい主人公のものに注目してほしいです。桐生以外の3人の主人公に関しては、メインストーリーで書ききれなかったそれぞれの生い立ちとか、こういう人物になったというエピソードを、サブストーリーの方で、連作という形で描いています。サブストーリーのコンセプトを決めたのはメインシナリオ側なのですが、実際のサブシナリオはメインシナリオの穴を埋める形になっていて、よくできているなと思うくらい。作るのが大変だったと思いますが、作ってくれたメンバーには「ありがとう」と思います。やっていておもしろかったです。

折原:桐生の場合はシリーズ主人公なので、彼の人格とかは決まっている。だから「桐生ならどうする?」という発想で考えられるのですが、今回新しく登場する3人の主人公は、それではできない。シナリオを書いた横山が、「彼らはどういう行動原理なのか?」ということを説明して、いちいちリテイクを出すという場面が多々あって、それでブレをなくしていきました。それで、キャラクターが固まっていったと思います。サブストーリーは、そういう(補完する)役回りという意味では、いちばん大きかったと思います。

(C)SEGA

データ

▼『龍が如く4 伝説を継ぐもの』
■メーカー:セガ
■対応機種:PS3
■ジャンル:A・AVG
■発売日:2010年3月18日
■価格:7,980円(税込)
 
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▼『PROJECT K(仮)』
■メーカー:セガ
■対応機種:PSP
■ジャンル:未定
■発売日:2010年秋予定
■価格:未定

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