2010年4月27日(火)
5pb.は、音楽CD『祈りのヴィオレット』を明日4月28日にリリースする。価格は1,470円(税込)。
『祈りのヴィオレット』は、Xbox 360/PC用ソフト『CHAOS;HEAD』や『STEINS;GATE』の劇中に登場するバンドとしてCDをリリースし、渋谷のライブハウスでソロライブも行ったファンタズムの最新シングル。表題曲である『祈りのヴィオレット』はXbox 360用『CHOAS;HEAD らぶChu☆Chu!』のエンディングテーマで、カップリング曲の『イノセンス~殺戮の創世記詩編 最終章より~』は6月24日に発売されるPSP『CHAOS;HEAD NOAH』のエンディングテーマとなっている。
今回、ファンタズムのボーカル・FESの声を担当する声優の榊原ゆいさんからコメントが届いたので掲載する。
――収録時、苦労したことは?
だんだんとファンタズムの歌が難しくなっていってまして(笑)、まず頭にメロディを入れ込む作業が大変でした。自分の中でなかなか自然と出てこないメロディと音の箇所があると、いろいろと頭で考えてしまうので。FESとしては、考えて歌っちゃだめなんですよね。魂の声で歌っていますから!
――歌詞について、どのあたりがおすすめ、お気に入りですか?
2番の「あふれる使命は蝕(むしば)まれてゆく 魂を呼び起こす瞑想」というところですね。ファンタズムらしい言葉というか、なぜかFESとしてとても気持ちいい響きです。
――楽曲について感想を教えてください。
いつもの感じで、今回もいろいろと悩みながら魂を吹き込むことができました。速いテンポではありませんが、ファンタズムファンにはおなじみのリズムで好きになってくれる方は多いと思います。また新しいファンタズムの世界を楽しんでもらえたらうれしいです。
――この曲の聞きどころは?
いつもよりテンポの速い曲で、ライブ映えする感じですね。メロディがあちこちと速く飛ぶので、その分テクニカルに聴こえます。実はAメロでは後ろで薄くRAPっぽくセリフが入っています。そういうところでも、いつもと違う感じが効果的に入っていますね。
――歌詞について、どのあたりがおすすめ、お気に入りですか?
サビの「罪よ翼になれ 崩れゆく瓦礫(がれき)の中で」です。本当に作品の世界に合った、考えさせられる言葉で、サビの頭としてメロディにも心地よく乗っているのでおすすめです。
――楽曲について感想を教えてください。
展開がとても速いこの曲にFESとして気持ちを乗せるのがとても大変で、静かなキャラですが声質が低い分、内臓がえぐられるくらいアタックを入れて歌いました。いつかライブで歌えたらうれしいなと思います。
――この曲はどんな曲ですか?
前の2曲を聴いてからこの曲を聴くと……まだキャラが不安定だったなと(笑)。実は、あやせ(FES)のアテレコも何も始まっていなくて、自分の中でもスタッフさんの中でもまだ設定が定まっていない状態だったので。今のもう覚醒したFESとして、いつか歌いなおしたいですね(笑)。でも、原点となる曲なのでやっぱり一番体に入っている曲です。
――楽曲について感想を教えてください。
どんどん進化するファンタズムなので、今のファンタズムの音はこうなんだなって感じです。本当に音がダークで心地よい。ファンタズムならではの世界観が統一されていつつ、また少し違う気持ちでこの曲を聴くことができました。
――榊原さんにとって、ファンタズムとは?
妄想の世界で歌う、魂の叫びを伝える自分とはまったく逆の位置にいるもの……ですね。
――今後、やってみたいことはありますか?
またいつか、リアルブートしてライブをやりたいです。
――ファンへのメッセージをお願いします。
自分とは本当にまったく違う対称な位置にあるファンタズム。でもこの世界観が好きで、サウンドが好きという根強いファンタズムファンの方が結構いらっしゃって、とてもうれしく思います。これからどこまでいけるかわかりませんが、最後のその日までファンタズムをよろしくお願いします。
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