2010年5月14日(金)
そして、なん……といっても!!
なんといっても、本書の目玉は!!
ディレクター横尾太郎氏が書き下ろした小説『失ワレタ世界』。
ゲームでは見ることのできなかった、もうひとつのエンディングが読めるんです!!
▲これがその初校紙……のどアップだ! やだ、なんか見覚えのある脚がっ。 |
読んだ皆さんが、どのような反応をするのか。どんな答えを導き出すのか。満足するのかしないのか。ロッカーを蹴るのか蹴らないのか。Amazon.co.jpで、星は付くのか付かないのか。私にはもう何もわかりませんが、これだけは言えます。
え? そんなの当然だって? おまえ、売りたいだけだろって? いや、もうね、そういう次元の話じゃないんですよ。本当に。そりゃせっかく出すのに買ってもらえなきゃ困りますけど、ファンならこの物語は読んだほうが幸せになれます……あ、いや、不幸になる人もいるかな。いや、どうだろ。人によるな。うーん。
ダメだ、全然うまく紹介できない……!
なんとたとえれば伝わるのやら……。とりあえず、私は今後どれだけ引っ越ししても、年老いても、この本を売ったり捨てたりできないと思います。この豪華なショートストーリーズがあるだけでもう、後生大事に、本棚へ。そんな感じです。
この『失ワレタ世界』は、横尾氏の頭の中に存在する、紛れもなき“もうひとつのエンディング”です。公式に発表される、新たなる可能性の物語。ぜひ、あなた自身の目で確かめてみてください。『失ワレタ世界』を読みながら聞くのに、サントラからオススメの曲を自分で選んだりするのも楽しいと思います。私はお話が盛り上がるところで『カイネ/逃避』をかけて読んだら、目が潤んでしまいました。自分の心が単純すぎるのかな、とも思うのだけれど、そこには抗えない感動があるんです。カイネやエミール、シロたちとともに戦った大切な記憶と、彼らに対する愛情を再確認してしまうのです。
『ニーア』の世界がもたらしてくれる、ゲームでは味わえない、新たなる感情の波。ゲームをやりこんだ方も、そうでない方もどうぞ体感してみてください。ちなみに詳しいストーリーガイドも載っていますので、プレイしてない方でも読み物として楽しめると思います。データがアレしちゃってもう……という方も、振り返りに活用してくださいね。
お値段のほうも、千円札2枚でお釣りが来る価格となっております。お値段以上の満足度が得られる内容に仕上げるため、現在最後の追い込みをかけている真っ最中だったりします。興味がある方はぜひ、ご一読のほどをよろしくお願いいたします。
……さて。
ここまで熱く書いてきましたが、じつはまだまだ本書にしか収録されないコンテンツがたくさんあるんです!! その詳細は次回、後編の更新をお楽しみに。
▲カイネさん! カイネさぁぁん!! って叫びたくなった。私は読んでて、たぶん変な顔になったから、立ち読みはしないほうがいいと思う。そう思う。 |
ひとまず5月28日の発売が「待ちきれぬ!」という皆様は、5月21日発売の『電撃ゲームス』に掲載される、名取氏によるショートストーリーをぜひともご賞味ください。少年ニーアの過去に引き続き、一般ゲーム誌としてはかなり前代未聞テイストの読み物かと思います……フヒヒ。(そして再び校了の海に溺れるサガコ……ヨナ……)
(C)2010 SQUARE ENIX Co.,Ltd.All Rights Reserved.Developed by cavia Inc.