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2010年6月15日(火)

【洋鯨亭 第15回】国内未発売の洋ゲー体験版とソフト購入について……の巻

文:電撃オンライン

【洋鯨亭 第15回】国内未発売の洋ゲー体験版とソフト購入について……の巻

 まいど! 洋鯨亭・亭主のRonです。今回も本文が長めなので、早速本題に参りましょう。

■海外版ゲームをわざわざ遊ぶ理由とは?

 ご存知かもしれませんが、今のところ日本で販売される洋ゲーは、すでに海外でヒットした作品のローカライズが多いですよね。

 ということは、日本での販売を担当するメーカーによってたくさんの洋ゲーがフィルタリングされ、おもしろいとされたタイトルだけが日本国内でも発売されていることになります。

 言い換えるなら、“日本で発売される時点で、ユーザーが買う際にハズレをつかみにくくなっている”ということであり、ユーザー側としては購入時の安心感につながるわけですね。しかし、そういったタイトルを遊ぶだけだと、ローカライズされていないタイトルにどんな洋ゲーがあるのかわかりませんよね。

 「え? 別にわからなくてもいいですヨ!?」と言われれば、まったくその通り。その通りですとも(笑)。すでに日本製のおもしろいゲームがたくさん発売されていますし、洋ゲーに関してもローカライズされた作品があるわけですから、翻訳されていない、日本ではほとんど存在が知られていない洋ゲーをわざわざ知る必要があるのでしょうか?

 答えは、条件付きで“あり”です。その条件とは“好奇心の有無”。ゲームが好きであるがゆえの過剰な好奇心ですね。ハードゲーマーであるならば貪欲に!

 たとえば、『ハリーポッター』シリーズの最新刊をいち早く読みたくて翻訳される前に洋書を買った方、洋画の人気シリーズ最新作を公開初日に観たくてアメリカに行った方、iPadの国内販売が待ちきれなくて海外で買った方。ジャンルは違えど、すべて好奇心のなせる業です。

 日本で発売されない(かもしれない)洋ゲーを外国で買ったり、通販で取り寄せたりするのは、そういった好奇心と同じと言っていいでしょう。リスクを冒して、たとえハズレをつかんでしまっても、それは勉強代ということです(……と思わないとやっていられないですヨ)。

 こういった試みは誰にでもオススメできることではないので、今回はこんな方法でローカライズされてないタイトルを遊んだり手に入れることができますよ、というお話をしましょう。

■ローカライズされていないゲームの体験版で遊ぶ

 洋ゲーを遊ぶのに適したコンシューマゲーム機というのは、特にありません。ただ、Xbox 360はマーケットプレースで国内未発売の体験版がいくつか配信されているので、ローカライズされていないタイトルにどんなものがあるのかを、少しだけ知ることができます。

そんな体験版がダウンロードできる理由は、日本での発売を考えて配信したものの、なんらかの理由により中止になったからではないかと考えられます。その考えでいくと、中止になったのなら消せばいいのに……と思うかもしれませんけれど、まぁせっかく残っているタイトルなので、遊んでみようじゃないですか。

 ということで早速調べてみると、この原稿を書いている5月末の時点では以下のようなタイトルがありました。

『Iron Man』、『Condemned2:Bloodshot』、『Superman Returns』、『Spider-man Friend or Foe』、『Sega Superstars Tennis』、『Turning Point:Fall of Liberty』、『Time Shift』、『Blacksite』、『Monster Madness Battle for Suburina』、『LEGO Indiana Jones』(すべて海外版タイトルのまま表記)。

 これらは海外で発売済みのタイトルで、中には3年近く前に発売されたものもあります。『Iron Man』や『Superman』あたりは知名度もありますし、国内で発売されてもよかった気もするんですけど、映画の公開などで話題になっていた時期を考慮すると、タイミング的には発売は難しかったのかもしれないですね(『Iron Man』は続編の映画が公開されていますが、この体験版はずっと前から配信されているので続編とは関係ないんですよ)。

 『Sega Superstars Tennis』は、セガの人気キャラクターが多数登場するPS3/Xbox 360/Wii/DS/PS2用テニスゲーム(現行ハードすべてで出てるんです!)。開発はイギリスのディベロッパー・SUMO Digitalが行っています。小ネタですが、おもしろいことに“SUMO”はそのまんま相撲の意味なんですって。本作はセガのおなじみのキャラクターが登場する、日本人には親しみやすいゲーム。なのですが、意外にも日本では発売されていないんですよね。

 『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』シリーズのソニックやエッグマンをはじめ、『スペースチャンネル5』シリーズのうららとか『ジェットセットラジオ』シリーズのビートなども登場しますし、それぞれのキャラクターに必殺技のようなショットが用意されていますので、製品版はかなりにぎやかな試合が展開されます。

【洋鯨亭 第15回】国内未発売の洋ゲー体験版とソフト購入について……の巻 【洋鯨亭 第15回】国内未発売の洋ゲー体験版とソフト購入について……の巻
▲『Sega Superstars Tennis』。体験版の“MATCH”では、シャドウ・ザ・ヘッジホッグとゲームキューブやWiiで発売された『スーパーモンキーボール』シリーズのアイアイを使って遊べます。写真はアイアイが必殺技を使ったところです。一緒に飛んで来るバナナでボールが見えにくくなるうえ、コートに落ちた皮で転んでしまうというお約束も。▲こちらはミニゲームの1つ“CURIEN MANSION”。“CURIEN”の名前からもわかるように、ドクター・キュリアン(『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド』シリーズ)の館の庭がステージになっています。このゲームは石像から打ち出されるボールを打ってゾンビを倒すのが目的。ゾンビがラケットを投げてきたり、ボールでまとめてゾンビを倒せたりとユニークな内容になっています。

 ちなみに、私は上記の『Time Shift』の海外版を買いました。だいぶ前に体験版をプレイして、その後日本では発売されないとわかったため、海外ソフトを扱っているお店で買ったんですよ(日本でも、少なからず海外版を取り扱っているゲーム屋さんがあるのです!)。

 このソフトは、“ベータスーツ”という時間を操れるスーツを着た主人公を操作し、科学者・Aiden kroneにより変えられてしまった未来の世界を元に戻すべく戦うFPSです。主人公はスーツの機能により、わずかな秒数だけ時間を停止したり、流れを遅くしたり、巻き戻すことができます。銃撃戦の激しい場面で時間の流れを遅くして一方的に攻撃したり、時間を止めて電流が流れる水たまりを突破したりと、時間の流れを戦略と謎解きに生かすことができるんです。

 時間を操れるゲームはこれまでにもいくつかありましたけど、FPSでは珍しいと思ったのと、体験版の先が知りたくなったこともあって購入してみました。

 製品版では時間をコントロールして突破する仕掛けのバリエーションが豊富で、謎解き部分は楽しかったものの、FPSとしては結構普通の作りだった印象です。今回この記事を書くにあたって久しぶりにソフトをひっぱり出してみたのですが、時間を止めて敵の側面から攻撃したりするのはやはり楽しいですね。まるで、『週刊少年ジャンプ』(集英社刊)で連載していた『ジョジョの奇妙な冒険』に登場するスタンド、スタープラチナとかザ・ワールドのよう(笑)。では、時間を使った謎解きの例を、写真で見てみましょう。

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▲空中の渡り廊下を歩いている最中に敵の砲撃を受け、崩れた壁で先に進めなくなってしまいました。▲すかさず時間を巻き戻すと、自分の位置はそのままに、壁を攻撃を受ける前の状態に戻せます。砲撃が来る前に素早く駆け抜ければ、突破できるというわけです。
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▲これは別のケース。ビルの階下から、助けを求める仲間の声がします。急いで向かうと……。▲あと一歩のところで敵の兵士に仲間が倒されてしまいました。
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▲声がしたところで、一旦時間を止めるか巻き戻しをします。その後仲間のもとへ向かえば、倒される前に助けることができます。助けた仲間は一緒に戦ってくれることに。

 こういった洋ゲーを買う場合は、直接海外のネットショップから購入するよりも、まずは洋ゲーを扱っている日本語に対応したネットショップか国内の洋ゲーを扱っている店舗で買うのがいいでしょう。Amazonにもそういったお店が出品していますし、香港のPlayasiaなどの有名なネットショップを利用するのがいいと思います(Playasiaもお店のメニューは日本語に対応していますので安心です)。

 為替レートや購入したい作品にもよりますが、海外のゲームソフトは比較的安いので、お店のカタログを見てなんとなくピーンときたものを買ってみるのも楽しいですよ。きっと、ゲームの世界が広がるはずです。

それではまた来週!

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