2010年6月16日(水)
続いては、昨年のE3 2009で発表された『黄金の太陽』の新作『Golden Sun:Dark Dawn』。発表以降、ほとんど謎に包まれていた本作だが、ステージではPVが公開された。北米での発売は、今年のホリデーシーズンとのこと。
そしてフィザメイ氏は、「多くのゲームファンにとって、“Golden”といえば別の意味を持ちます」と前振りをし、『Golden Eye 007』の新作を公開。ニンテンドウ64で発売され、中毒性の高い対戦モードが高く評価されている『Golden Eye 007』のまさかの新作に、会場からも大きな声があがる。開発はアクティビジョンが担当し、北米での発売はホリデーシーズン。「もちろん、多人数プレイにも注力している」という、フィザメイ氏の力強いコメントも聞けた。
続いては、ミッキーマウスが活躍するアクションゲーム『Disney EPIC MICKEY』。発売は今年のホリデーシーズンを予定している。本作のゼネラルマネージャー兼クリエイティブディレクターを務めるウォーレン・スペクター氏と、プロダクターのアダム・クレイトン氏がステージに登場し、プレゼンを行った。
本作の世界観は、1980年代のディズニーがモチーフになっており、過去のディズニー作品から懐かしいものが登場するとのこと。絵の具と薄め液を使って、キャラクターや建物など、あらゆるものを描いたり消したりできるのが特徴で、どう世界を変えるかによって物語の展開が変化する。通常は3Dのアクションゲームだが、世界と世界の間を移動する時は2Dスクロールの画面に変わる。紹介された映像では、懐かしの白黒アニメ『蒸気船ウイリー』をモチーフにしたステージが映し出されていた。この他にも、さまざまな作品が登場するとのことだ。
その後ステージに映し出されたのは、『星のカービィ』シリーズの主人公ことカービィ。久しぶりのシリーズ最新作となる『Kiaby’s Epic Yarn』が発表された。刺繍のようなタッチで描かれる今までにないビジュアルが特徴的で、フィザメイ氏は「今までのタイトルを踏襲するか、新しいものにするか非常に考えました」とコメントしていた。カンファレンスの後にE3 2010の会場で実際にプレイすることができたのだが、シリーズの顔ともいえるコピーやホバリングといったアクションがなくなっており、操作感も含めて新しい“カービィ”と言えるような作品に仕上がっていた。本作は、北米で今秋発売予定。
続いては、北米版『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』と『METROID Other M』を映像で紹介。『METROID Other M』は、北米で8月31日に発売される。
そして、長らく新作が出ていなかった『スーパードンキーコング』シリーズの最新作『Donkey Kong Country Returns』を発表。会場も大いに盛り上がり、ドンキー&ディディーがジャングルを駆け抜けたり、タル大砲から発射されたりするPVが公開された。北米での発売は、2010年のホリデーシーズン。
ここまで怒涛の新作ラッシュが続いた任天堂のカンファレンス。フィザメイ氏は、「『ゴールデンアイ』、『カービィ』、『メトロイド』、『ドンキーコング』といったタイトルに、昔を懐かしんだ方も多いでしょう。それでは次は、未来にお連れします」と話し、ニンテンドーDSの新型・ニンテンドー3DSの発表に移った。
ステージに、3DSの本体を持って登壇した岩田聡社長は、「15年前に3Dゲーム機械を出してから、ずっと3Dのゲーム機を模索してきました」と話した上で、3DSが裸眼の立体視に対応していることを強くアピール。「メガネがあると、メガネを買うお金もかかります」とジョークを交えたPVも上映された。3DSの特徴については、速報でお伝えした通り。要点をまとめると、
・3.5インチの上画面が立体視に対応
・グラフィックが向上
・モーションセンサーとジャイロセンサーを搭載
・スライドパット(アナログスティック)を搭載
・カメラが2つになり、立体写真を撮影可能に
・閉じたままで行える無線通信の機能をハード側に搭載し、ソフト側ですれ違い通信などを待機させていなくても通信が可能に
・3D映画を見られるようなサービスも行われる
といった具合だ。上画面のみが立体視に対応した経緯については、タッチパネルでは指紋などが3D表示を阻害し、相性が悪かったからとのことだ。気になる対応ソフトは、桜井政博氏が率いるプロジェクトソラの新作『新・光神話 パルテナの鏡(Kid Icarus Uprising)』や、『nintendogs+cats』などが発表された。『新・光神話 パルテナの鏡』の映像では、地上を、空を、自由に動き回るピットの姿を確認できた。
この他、サードパーティのソフトとして『レイトン教授』、『バイオハザード』、『キングダム ハーツ』、『メタルギア ソリッド』の新作なども登場する。ここでフィザメイ氏は、「これらの3DSのゲームの画面を、どう伝えればいいか考え、映像を制作しました」と話し、宮本氏と岩田氏が3DSの中に入り込んでしまい、クッパに追い掛けられるジョークPVを上映。「やはり、実物を見て確かめるのが一番ですね」と告げ、カンファレンスの最後に大量の3DSが用意された。カンファレンス終了後、多くの来場者たちが実機で立体映像を確認していた。
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