2010年6月18日(金)
――ユーザーさんからはどんな要望や意見がありましたか?
椎野:『サカつく』は歴史のあるシリーズなので、大胆にシステムを変えたことに、もっと否定的な意見があると思っていました。選手集めに特化していて、しかも選手を決めるのがスクラッチじゃないですか? 肯定半分、批判半分くらいかなと思っていたんですが、すごく評価していただいた。よりゲームに寄せて、自分の理想に近いチームを作れるところが、かなり受け入れられたという実感ですね。正直、逆に開発サイドが驚きました。
――人気のエディットがなくなっているのはなぜですか?
鈴木:ドキッ(笑)。……ええっと、時間とコストの問題です。本音を言えば、今回は入れようと思っていました。ただ、時間がもう少しあれば……というところですね。
椎野:ちょっとぶっちゃけ話になるんですが、実は最初のアイデアでは、Jリーグを入れていなかったんです。
――えっ!? それは意外ですね。
椎野:本作のコンセプトは“世界”だったので、当初の企画は海外リーグだけだったんです。でも、前作を遊んでくれたユーザーさんから「Jリーグが入っていたので購入した、すごく楽しかった」という意見がかなりあったのと、日本代表チャレンジモードで、ユーザーさんが思い描く理想の日本代表を構成する上で、Jリーグの選手から選べないとまずいだろうという判断から、開発中盤でJリーグを急きょ入れることにしました。そこからデータ作業が始まったので、エディットを組み込む余裕がなかったですね(苦笑)。
――そんなことがあったのですね。本作を遊んでいたら、最近見ていなかったJリーグを見たくなっている自分に気が付きました。
椎野:それはうれしいですね。Jリーグを入れた甲斐がありました。
鈴木:サッカーファンとしては、Jリーグでもプレイできて、海外リーグも入っているのはうれしいと思います。僕としてはすごく満足していますね……作るのは、ちょっとしんどかったですけど(笑)。
椎野:本当に全部入りなんですよ。Jリーグもあって、海外リーグもあって、Wi-Fiもあって、すれ違いも搭載していて、インターナショナルモードも日本代表モードもある。ワールドカップの戦略商品として世に出ているサッカーゲームはいろいろあるのですが、これだけ入っているのは類を見ないと思います。その分、ちょっと無茶したとは思いますね(苦笑)。
――本作のポイントをお願いします。
椎野:1つは世界のサッカーが入っていることです。ワールドカップでひさびさにサッカーを楽しんで見ている人が、サッカー選手を自由に集めて、簡単に自分のチームを作れる。さらにヨーロッパサッカーも入っていて、各国代表を指揮して世界を舞台に戦う“インターナショナルモード”もある。それをプレイすることで、今の情勢もわかるし、楽しさを理解できるようなぎっしり感があります。
もう1つはテンポです。DSをちょっと立ち上げて、ちょっとプレイするというサクサク感には気を使いました。他にも通信要素やシステムなどもありますが、大きいポイントはその2つですね。
鈴木:『プロサッカークラブをつくろう! ヨーロッパチャンピオンシップ』では、たとえばフランスでチームを作ったら、他の国に行けなかった。それが、個人的にはすごくさみしかったんですよ。なので、ヨーロッパのサッカーをもう一度題材にするなら、いろいろな国に行けるようにしたかった。日本を含めていろいろなリーグに参加できるのは1つです。
あとは選手が増えたので、集めるのがより楽しくなっています。これによって、ベストイレブンを作る時にプレイヤーによって編成が異なると思いますね。より個性が出るクラブになり、お互いにチームを見せ合う楽しさは増したかと。さらにそこの土台となる試合ですが、ポジショニングやスキルによって、かなり結果が違ってきます。最強チームを作る過程も楽しんでもらえるようになったと自負していますね。
▲とにかくてんこ盛りだという、本作。さまざまなモードが、プレイヤーを待っている。 |
――フレンドリーマッチが毎年行われるようになったのは、なぜですか?
鈴木:前回は最初に行われるだけでしたが、「毎年やれてもいいのでは?」という意見をいただきました。確かにその通りだったので(笑)、今回から毎年やるようになりました。チームの戦力を補強するチャンスなので、活用してください。
――タッチ操作のみから十字ボタンでも操作可能になっていますが、これも要望が多かったのでしょうか?
鈴木:前作を出した後で、入れておけばよかったと思った要素の1つです。電車内でやる時に、タッチペンのみだと両手がふさがってしまうので、ちょっとつらかった。なので今回は十字ボタンを使ってもプレイできます。
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