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2010年6月18日(金)

【体験レポ】新しい『メトロイド』は自由な見せ方が魅力! Team NINJAすごいっす

文:電撃オンライン

 現地時間の6月15日~17日に米国で開催中のElectronic Entertainment Expo 2010。その任天堂ブースにプレイアブル出展されていた、Wii用ソフト『METROID Other M(メトロイド アザーエム)』の体験レポを掲載します。

 今回の『メトロイド』は、最近シリーズの主流になっていた主観視点の『メトロイド プライム』とは異なり、3Dフィールドを走り回るアクションゲームになっています。操作はWiiリモコンの横持ちのノーマルビューと、縦持ちで画面をポイントするサーチビューを使い分けることになります。

 ノーマルビューは、通常の見下ろし視点、サーチビューは『プライム』のようなサムスの主観視点になります。サーチビューは、端末などを探してアクセスする時に使う他、狙いを定めて敵を狙えるメリットがあります。また、ミサイルなどの一部の武装は、サーチビュー時にしか使えないようです。なお、ビューの切り替えは、リモコンを持ち換えることで自動的に行われます。

『METROID Other M』 『METROID Other M』
『METROID Other M』 『METROID Other M』
▲ブースの様子。海外では非常に人気が高いようで、人が少なめのE3最終日でも、余裕の1時間待ちでした……。これでも他の日よりはかなり早い方です。

 と、ざっと操作を確認し、デモプレイで遊べるステージを一気に駆け抜けました。1ステージが20分ほどのボリュームになっていて、順番を待っている間に覚えちゃったんですよね……。ダー! と走って、敵を撃ちまくって、三角跳びで壁を昇って一気にボス戦に突入! 早いですか? でも、アクションゲームなんですから、これくらいサクサク動いてくれた方が気持ちがいいです。敵の方向さえ向いていれば、自動的に狙いを定めてくれるのがうれしいですね。

 ただ、敵が多いと狙いたいターゲットを思ったように攻撃できないじれったさはあります。こういう時はサーチビューの出番なのでしょう。あと、今回はほとんど出番がありませんでしたが、Aボタンを押すことでモーフボールにも変形できます。もちろんボムジャンプや、チャージショットをタメながら変形するとボムをバラまくいつもの技も可能でした。

 ボスは、ムチのような腕を伸ばしてくる敵で、十字ボタンの左右でその周囲を走り回り、サーチビューを使って画面の奥に狙いを付けるという作りになっていました。このゲームは、こんな具合に2Dと3Dの使い分けが非常にうまいんですよ。基本は見下ろし視点ですが、横スクロールのような場面もありますし、TPSのような視点で進むところもあります。カメラアングルにとらわれない、自由な映像表現が本作の魅力の1つでしょう。

 とかなんとか考えているうちに、ボスの目玉にミサイル(サーチビュー時にBボタンでロックオンしてAボタン)を叩き込み、ひるんだところを友軍がすかさずボスの身体を凍らせ、それをミサイルで撃破。という過程を数回繰り返して、あっさり倒してしまいました。

『METROID Other M』 『METROID Other M』 『METROID Other M』

 ドヤ顔で係のお姉さんにリモコンを返却しようとすると、なんともう1つ別のセーブデータを遊ばせてもらえるのだとか。え、何で? 僕がうまかったからですかね。でもアドリブに弱いのでイヤな予感がします……。はい、この記事のオチが見えてきましたよ。

 こちらは、なんといきなりボス直前の部屋からスタート。ゲートに生い茂った植物を、ミサイルで焼き払い、いざボス戦に――。とその前に、お姉さんがWiiリモコンを立ててAを押し続けると、ミサイルの残量が回復していくではありませんか! 何その便利な技! 説明が英語だったのではっきりとは理解できなかったのですが、普通に驚きました。まぁそれはそれとして、そんな便利な技よりですね、今の僕には目の前にいるボスの方が大事なのですよ!

 部屋の先で待っていた敵は、尻尾が長い四足の生き物。いきなり尻尾に捕まり、振り回された挙句に叩き付けられ、大ダメージを受けてしまいます。ちなみに、このシーンはアングルが切り替わり、ミニムービーのようになります。このあたりは、開発を手掛けるTeam NINJAの本領発揮といったところでしょうか。他にも、サムスが敵に乗って零距離射撃をしたり、尻尾をつかんで投げ返したりといった迫力のシーンも確認できたのですが、どういう操作をすれば出せるのかはわかりませんでした……。

 まぁ、尻尾は痛いしかわせないしキツいけど、なんとかなるんじゃね? と思った矢先に、なんと敵の姿が消えました。天井かなーと思ってサーチビューで見上げてみても、影も形もありません。すると、突然何もない空間から弾が! 痛い痛い痛い。でも敵の姿は見えず。待ってればいいのかな……と逃げ回っていても、時間と体力が削られるばかり。そして体力も残りわずかになったその時。ミサイルをぶつけると敵の姿が現れました! なるほどなあああああー!! あのお姉さんのアドバイスは、「ミサイルを大量に使うから、これで補充してね!」ってことだったんですね! あああああ! あと50エネルギーほど早く気が付いていれば……勝てたかもね。がくっ。力尽きました。

 プレイ後、別のスタッフの陽気なおっちゃんから、「惜しかったね!」と一言。英語だったので言葉はわかりませんでしたが、気持ちは伝わってきました。そんななぐさめはいらない! 全然無理だったよ! 続いて「どうだい今回のメトロイドは?」と聞かれた気がするので、「COOL!」とつたない英語で答えておきました。と、いうわけでこの『METROID Other M』、Team NINJAのセンスをビシビシと感じる、今までの『メトロイド』にはない非常にCOOLな作品に仕上がっていると思います。アクションゲームファンには強くオススメしたいです! あと、ゲーム中にはストーリーを描くムービーがずい所に挿入されたのですが、全編英語だったのでレポできなかったことをお詫びしておきます……。

『METROID Other M』 『METROID Other M』 『METROID Other M』

(C)2010 Nintendo Co-developed by TECMO/Team NINJA

データ

▼『METROID Other M』
■メーカー:任天堂
■対応機種:Wii
■ジャンル:ACT
■発売日:2010年夏予定
■価格:未定

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