2010年6月18日（金）

コンシューマ版の『ザ・シムズ3』はPS3、Wii、DS、Xbox 360で同時発売

　エレクトロニックアーツは、米国現地時間6月14日に行ったカンファレンスで、『ザ・シムズ3』を北米でPS3、Wii、DS、Xbox 360で発売することを発表した。日本での発売は未定。

　『シム』シリーズには、Wii『ぼくとシムのまち』やDS『ザ・シムズ2 はちゃめちゃホテルライフ』など、関連作品が多数存在する。しかし、本家にあたる『ザ・シムズ3』はPCのみでリリースされており、これまでコンシューマ版はなかった。

　E3の会場にはPC版『ザ・シムズ3』拡張パックのデモ機展示とは別に、コンシューマ版の解説を行う部屋を用意。1回の解説は15分と短めだったが、部屋の前には長蛇の列ができ、空いている時でも30分待ちという状態。『シム』シリーズ人気の高さをうかがわせていた。

　シムの外見をカスタマイズし、彼らの望むことをかなえてやり、一生を幸せに過ごさせるか、思わぬアクシデントに巻き込むか……という人生シミュレーション部分は、コンシューマ版でもPC版とまったく同じ。デモにはXbox 360版が使われていたが、生涯の願望や性格などの種類は特に増えていないようだった。


▲Xbox 360版のプレイ画面。インターフェースはPC版から大きく変わっていて画面がスッキリ。PC版より見やすいかも？

　プラットフォーム別の特徴として、PS3版とXbox 360版ではプレイヤー自身がデザインした家具や洋服、体のカスタムパーツをエクスチェンジシステムにアップロード・ダウンロードすることができる。これはPC版にもある機能だ。さらに、仕事や冒険の途中にランダムで与えられる200以上のチャレンジミッションを、Facebookを通じて友だちとシェアできるようになるらしい。ただ、どのようなシステムになっているのかは今回は説明されなかった。

　Wii版では最大3人の同時プレイ機能、Wii版限定コンテンツとなるビーチ、職業、住人、天気、生涯の願望が用意されている。


▲おそらくこのスクリーンショットが、Wii限定となるビーチ。		▲サーフィン（？）やスケボーといった新たなオモチャもあるようだ。

　DS版では、新機能とは少し異なるのだが、家の建築やシムの外見など、PC版にかなり近い形でカスタマイズできる。これがDS版のアピールポイントの1つだ。

　また、PS3/Wii/Xbox 360版には新しい“カルマシステム”を導入。これはPC版にもある願望（トイレに行きたい、結婚したいといったシムたちの欲求）をかなえるとカルマポイントが少しずつ蓄積され、これを消費してカルマパワーを使えるものだ。カルマパワーの内容は、いい方向に働くものが8種類。悪い方向に影響を与えるのが5種類ある。

　たとえば、あとちょっとで異性のシムをくどけそうな時、“Get lycky”のカルマを使えば幸運が舞い降りて、やることなすことうまくいく。またカルマパワーは自身のシムだけでなく、他人をターゲットにすることもできる。気に入らないシムの家にゴーストを大量に出現させる、隕石を落として家を丸焼けにしてしまう、などのブラックユーモアも、あいかわらずたっぷり含まれている。なお、PC版ではおなじみの拡張パックがどうなるのかは未定だ。


▲カルマシステムの画面。上段が善のカルマ、下段が悪のカルマで、最低10カルマポイントを消費する。