2010年7月7日(水)
皆さん、こんにちは。プレインズウォーカー養成講座第12回で~す。 | ||
はーい、よろしく! で、さっそくだけど今回は何するの? | ||
今回は、7月16日に発売される新しい基本セット『基本セット2011(以下、M11)』の紹介をやっていこうと思うわ! | ||
へー、この前の『エルドラージ覚醒』みたいに新しいのが出るんだね。それは楽しみだな~。でも『基本セット』ってどういうこと? 『エルドラージ覚醒』とかは基本じゃないの? | ||
そうね、今回はそういったカードセットごとの特徴や違いについても話していくつもりよ。じゃあ、今回もよろしくね。 | ||
はーい、よろしく! |
まず『MTG』のカードセットは、コレクター向けなんかの特殊なものをのぞけば基本セットと拡張エキスパンションで構成されているの。今度出る『M11』は基本セット、4月に発売された『エルドラージ覚醒』は拡張エキスパンションね。 | ||
わざわざ区別されているってことは、名前以外にも違う点があるってことだよね? | ||
まぁ、どっちも『MTG』のカードセットであることは変わらないから、基本セットか拡張エキスパンションかによってルールが違ってたりということはないわ。違うのは、主に収録されているカードの方向性ね。ちょっとこれを見てみて。 |
上の3枚のカードは、どれも『エルドラージ覚醒』のカードなんだけど、この3枚を見ていて比べてみると、なんだか毛色が違う感じがしないかしら? | ||
カードの毛色? ……うーん、そんなに違うかなぁ? | ||
例えば《狂乱のサルカン》は金色の枠になってるし、《闘争の学び手》は“Lvアップ”の能力でテキスト部分が違ってるわ。《引き裂かれし永劫、エムラクール》は無色のクリーチャーで、枠のデザインもコレまでのカードと違う特別なモノなの。 | ||
つまり……他のカードと比べてデザインや能力がぶっ飛んでるってコト? | ||
そうなの。あなたが言ったように拡張エキスパンションにはぶっ飛んでるカードが収録されることがあるのよ。つまり、これまでの『MTG』にはなかった能力やシステム、あるいはカードそのもののデザインね。 | ||
なるほど~。新しい能力なんかは拡張エキスパンションで登場するんだね。 | ||
そういうこと。拡張エキスパンションの役目は、その名のとおり『MTG』の新しい地平を拡張することにあるわけよ。 | ||
じゃあ、基本セットは? | ||
基本セットには名前のとおり、基本的なカードが含まれるわ。例えば、こんなところかしら。 |
こんな風に、基本セットにはシンプルな能力のカードが多いのよ。基本セットには初心者向けのセットという役割もあるから。 | ||
たしかに、どれもわかりやすい能力のカードだね。 | ||
まぁ、全部が全部こんなシンプルなカードってわけじゃあないけど、全体的にそういう傾向はあるわね。あと、基本セットのカードは再録されたものが多いわ。 | ||
再録って、どういうこと? | ||
拡張エキスパンションに含まれるカードは、いわゆる新カード、そのエキスパンションで初めて登場するカードが大半よ。でも、基本セットに含まれるカードは半分が前の基本セットや他のエキスパンションで出たカードなの。 | ||
再登場ってことかぁ。拡張エキスパンションで出ても、能力が基本セット向きなら、基本セットに再録されることもあるってわけだね。 | ||
そういうことになるわね。 | ||
でも、そうなると基本セットはちょっと弱めで、拡張エキスパンションのカードは強いってことになるの? 基本セットが初心者向けならなおさらさ。 | ||
いえ、そんなことはないから安心してちょうだい。シンプルなことと弱いことはイコールではないわ。たとえば《稲妻》は基本セットのカードだけど、《稲妻》よりもコストパフォーマンスのいいダメージ呪文はほぼ存在しないんじゃないかしら。 | ||
言われてみれば、たしかに《稲妻》強いよねぇ。 | ||
基本セットと拡張エキスパンションは『MTG』を植物にたとえたら、実と花のようなもので、役割は違うけどそれぞれ必要なものなの。どっちがいいとか、強いってことはないのよ。 | ||
なるほどなぁ。基本セットは初心者向けでもあって、シンプルなカードが多い。拡張エキスパンションは『MTG』の新しい要素を生み出すカードが作られると。でもどっちが強いとか、そういうことではないんだね。 | ||
そういうこと。基本セットと拡張エキスパンションの違い、わかってもらえたみたいね。それでは、新しい基本セットである『M11』の紹介にうつりましょうか。 |
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[Text by ねこひげ合同会社/ゆば]