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2010年7月21日(水)

【PW養成講座13】覚えておくと意外と便利? 『MTG』でよく使う略語講座

文:電撃オンライン

お次はキャントリップよ。これは本来の効果に加えて、カードを1枚引くという能力を持ったカードを指す言葉よ。
アユミちゃんがよく使ってる《広がりゆく海》とか《前兆の壁》のことかぁ。「キャントリップ1ドローね」って言ってたっけ。
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そうそう。キャントリップは手札の枚数を減らさずに行動できる、便利なおまけみたいなものね。キャントリップというのは“軽いおまじない”くらいの言葉らしいわ。カードが引ける代わりに、呪文そのものの効果は小さいってことかしらね。
少し上で出てる《エルフの幻想家》もキャントリップなの?
まぁ、そう言っても間違いじゃないわね。言ってみればEtBでキャントリップ付きのクリーチャーってことね。じゃあ次の用語はクロックよ。
時計ってこと? 大会とかの試合時間みたいな。
惜しい! イメージ的に時計ってのはとっても近いわ。クロックというのは戦場にいるクリーチャーなどのダメージ源と、相手のライフ残量からあと何ターンでゲームが終了するかを計る目安のことなの。
クリーチャーのパワーの合計ってこと?
実際にはクリーチャーは戦闘でブロックされたりするから、クリーチャーのパワーの合計というよりも与えられるダメージ量という感じかしら。
つまり、こっちが5/5クリーチャーを出してて、相手にクリーチャーがいなければ5点クロックってこと?
その通りよ。例えば相手のライフが20で、相手が何もできなければ4ターンでゲームが終わる場合なんかは“4ターンクロック”とも言うわね。実際のゲームでは、今どういうクロックがかかってるかを考えて、どのクリーチャーを除去する、あるいはしないということを判断したりするわけよ。
みんな自然に考えることなんだね。
ええ。アナタも自然と考えながらプレイしてると思うわよ? 次は簡単なんじゃないかしら。サクるよ。これは生け贄に捧げることを指す用語ね。
なんでサクるっていうの?
生け贄は英語でサクリファイス(Sacrifice)と言うのね。つまり「サクリファイスする」を略してサクるってわけ。語感がいいからなのか、他のTCGでもサクるって言ったりしているみたいね。
確かに、わかりやすい言葉だな。
さてさて。次にいくわよ~、次はチャンプよ。
これはわかるよ。チャンピオンのことでしょ? 大会の優勝者とかさ。
うーん、確かにチャンピオンのこともチャンプって呼ぶけど、この場合のチャンプ(Chump)は“馬鹿げてる”って意味なの。もっぱらチャンプブロックという感じで使われるわね。
なんか、すごくカッコよくブロックする、みたいな? ここは俺に任せろー! って感じでさ。
そ、それってどういう状況なのよ……でも、ちょっぴり当たってるわ。チャンプブロックっていうのは一方的にこちらが破壊されるのをわかっていて行うブロック、ようはライフを守るため、あるいは時間稼ぎのためのブロックね。
『エルドラージ覚醒』で出てくる、落とし子・トークンでブロックする時とかのことだね。
そうそう。トークンなんかはチャンプブロック要員になることが多いわね。でも、チャンプブロックしたクリーチャーは確かに一方的にやられちゃうけど、その間に相手をライフを0にしちゃえば勝ちなんだから、決して馬鹿げてはいないわよね。
そうだね、ギセイになったってヤツだよね。泣けるなぁ。
そこまでは思わないけど……。まぁいいわ、次に行くわよ。次はティム、タッパー、ルーターよ。
えっ、3つも同時にやるの?
これらは全部、特定の能力を持ったクリーチャーをさす言葉なのよ。まずティムはタップすることでダメージを与える能力を持つクリーチャーのことよ。ま、クリーチャー以外のカードにも使うけどね。
それって《放蕩紅蓮術士》とかLvアップした《硫黄石の魔道士》のことだよね。なんでティムなの?
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ある映画に出てくるティムっていうキャラクターによく似たイラストのカードがあって、そこから名付けられたの。
なるほど。あ、じゃあ他もタップ能力を持つものなのかな?
ご名答。タッパーは、その名の通りタップすることで、クリーチャーをタップさせる能力を持つカードね。
《目潰しの魔道士》とか《コーの綱投げ》か。でも、こういう能力って強いのかな? 除去呪文を入れた方がいいんじゃない?
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そうね。確かに構築ではなかなかお呼びがかからないけど、除去呪文が少ないドラフトやシールドでは、相手の大型クリーチャーを封じこめられる優秀な能力なのよ。
あっ、なるほど。確かにシールドなんかだったら活躍してくれそうだね。
ええ。それじゃあ最後はルーターよ。
タッパーがタップさせる能力なら、ルーターはルートする能力? ルートって何だろう?
ルーターの語源は《マーフォークの物あさり》ね。これの英語名《Merfolk Looter》が元になっているの。つまりカードを1枚引いて、1枚捨てるって能力ね。
Lvアップした《飛び地の暗号術士》とかもルーターなわけだ。
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1枚引いて、捨てるから手札の枚数は増えないけれどいらないカードを捨てられるし、《復讐蔦》や《恐血鬼》なんかは捨てても復活できるわ。それに《墓場からの復活》のようなカードとも相性がいいわね。
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墓地に置くことで強いカードって結構いっぱいあるんだねぇ。
そうね。そして、今回の講座で紹介しているように戦闘以外の面で働くカードで、特にクリーチャーなんかはまとめてシステムクリーチャーというから、一緒に覚えておくといいわ。
オッケー。じゃ、次はどんな用語?

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[Text by ねこひげ合同会社/ゆば]

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