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2010年7月12日(月)

新システムで奥深い対戦! 先行体験した『KOF XIII』で感じた魅力をお届け

文:電撃オンライン

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■ついにアッシュ編が完結。戦いの結末は――!?

 格闘ゲームのメインは対戦ではありますが、個人的に注目してほしいのがストーリーです。『KOF』シリーズといえば、3作品にわたって物語が展開する、いわゆる3部作となっているのが特徴的です(一部例外もありますが)。近年では『KOF2003』、『KOF XI』の2作品にわたって、何らかの目的でさまざまな“力”を求めるアッシュ・クリムゾンを中心とする“アッシュ編”が繰り広げられてきたわけですが、ついに本作でアッシュ編が完結! 今まで暗躍していたキャラが表舞台に上がってきたり、ここにきてさらなる敵キャラが登場したりとハラハラドキドキでした。

 今回のプレイではエンディングを見ることはできなかったのですが、その直前までの展開はド肝を抜かれるものになっていましたよっ!! ただし、これまでの流れを知らないと話についていけない部分もありますので、『2003』&『XI』をプレイしていない方は、今のうちにプレイしておくか、公式サイトでストーリーをチェックしておいたほうがいいかもしれませんね。

 ちなみにボスは、シリーズのお約束通りメチャクチャ強いです。おそらく初見で倒せる人はほとんどいないのではないでしょうか? まぁ、倒しやすいパターンはありそうですし、恒例のコンティニューサービスもありますから、ぜひクリアできるまで頑張りましょう! ボクも稼動したらエンディングを見たいです。

『ザ・キング・オブ・ファイターズ XIII』 『ザ・キング・オブ・ファイターズ XIII』
▲無界と禍忌は過去作のボスキャラで、本作には登場しません(無界はデモ中にのみ出ますが)。こういった会話を理解できるとおもしろみが倍増しますので、あらすじをチェックしておくことをオススメします!▲おなじみのシステムとなっているコンティニューサービス。クリアすることが目標という方には、やはりCPU体力1/4がオススメです。ハイパードライブモードやMAXキャンセルを使いこなせれば、ゲージMAXのほうが楽しいですが。

 ちなみにストーリーモードでは、“必殺技を当てろ”や“ジャンプをしろ”などの指令・ターゲットアクションが表示され、お題を次々と達成していけば各種ゲージやスコアが増えます。どうやらスコアによってゲーム終盤でストーリーが変わってくるようなので、ハイスコアを狙うのも一興かと。また、バトル開始前のキャラクター同士の掛け合いもイイ感じ。本筋のストーリーとはあまり関係ありませんが、それぞれの関係性を生かした熱い舌戦が見られます。バリュエーションも豊富なので、すべての会話シーンを見ていくだけでもかなり楽しめるハズですよ。

『ザ・キング・オブ・ファイターズ XIII』 『ザ・キング・オブ・ファイターズ XIII』
▲お題はどれも簡単なので、普通にプレイしているだけで、ゲージがもりもりたまっていきます。なので、CPU戦ではゲージの残りなどは気にせず使っちゃいましょう。▲掛け合いには、熱血しまくりの前口上からコミカルな夫婦喧嘩(?)までいろいろあって、見ていて飽きません。コチラは舞vsアンディー戦のシーン。舞に問い詰められてしどろもどろなアンディー……不覚にもカワイイと思ってしまいました。

■かゆいところに手が届く、便利なトレーニングモード搭載

 『KOF』シリーズはCPUがよく動くので、CPU戦で練習するのは意外と難しくないですか? ボクは新作が出るたびにコンボを覚えるのに苦労してきました。しかし! 今作でついにトレーニングモードが追加され、サクサク練習できるようになりましたよ。

 トレモをプレイする方法は、攻撃ボタンのどれかを押しながらスタートするだけ。トレモでは、自キャラと相手キャラを1人ずつ選び、7分ほど(※店舗の設定により異なる可能性があります)自由に練習できます。しかも、ゲージの量や相手キャラの動作、ダメージ表示などのありとあらゆる条件が設定可能で、メチャクチャ使い勝手がイイときたもんだ。基本操作を覚えたい初心者から攻略を煮詰めたい上級者まで、幅広く活用できると思いますので、ぜひお試しあれ!

『ザ・キング・オブ・ファイターズ XIII』 『ザ・キング・オブ・ファイターズ XIII』
▲相手をジャンプさせたり攻撃カウンターヒットにさせたりすることもできるので、実戦では試しづらい状況限定コンボなども練習できるのがありがたい。また、スタートを2回押せば、簡単に初期位置に戻せるのもいいですね。ダメージなどの表示もディスプレイ選択をOFFにすることで、非表示にすることができるのもいいです。

■一新されたグラフィックが美しすぎる!

 今作では、キャラのイラスト&ドット絵、背景やエフェクトなど、すべてのグラフィックが一新されています。作品ごとに異なるキャラクターのイラストはもちろんのこと、ドット絵も大きく変わっているためか、プレイ中もことあるごとに騒いでいました。

 中でも一番の見どころは、NEO MAX超必殺技ですね。初めて見るという新鮮さもありますが、全体的に演出が派手で、そしてカッコイイ。特に好みなのはアテナの“サイコメドレー13”! いつも通り、今までの衣装のアテナがすべて出てくるわけですが、これを見ないことには新作を遊んだ気分になりませんね。

 あと、グラフィック面に関していえば、遊び心がいっぱい詰まっていた印象があります。カラーバリュエーションによって、ロバートがテリーそっくりになったり(逆パターンもアリ)、ライデンがどこかの海外コミックスで見たようなキャラになって、「なんじゃこりゃー!?」ってなります(笑)。もはや恒例となっている背景のゲストキャラクターも健在でしたので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

『ザ・キング・オブ・ファイターズ XIII』 『ザ・キング・オブ・ファイターズ XIII』 『ザ・キング・オブ・ファイターズ XIII』
▲今作のカットイラスト。みんなカッコイイわ、カワイイわで、個人的にはシリーズの中で一番のお気に入りです。公式サイトに動くドット絵付きの紹介があるので、もっと見たい方はぜひそちらをご覧ください。
『ザ・キング・オブ・ファイターズ XIII』 『ザ・キング・オブ・ファイターズ XIII』
▲各キャラ10種類のカラーがありますので、すべての方に気に入る色合いがあるのではないかと。で、右の画像が例のロバートなのですが、一瞬ホントにわからなくないですか!? ボクは最初、龍撃拳を出されるまでテリーかアンディーの特殊衣装だと思って戦っていました……。

■対戦だけに終わらないおもしろさ

 そんなこんなでお送りしてきました『KOF XIII』プレイレポ。いかがでしたか? 慣れるまでが大変なゲームではありますが、白熱した対戦が楽しめる内容に仕上がっています。アーケード作品のため対戦がメインになるとは思いますが、ストーリーやグラフィック面もバッチリなので、そのあたりにもぜひご注目を。ボクとしては真っ先にラスボスを倒して、気になるエンディングが見たいところです。

 また、トレモのおかげでゆったりと練習できるので、『KOF』をプレイしたことのない方や、いつもコンシューマ版を待っているといった方でも安心してプレイできるハズ。皆さんも、ぜひお近くのゲームセンターまで足を運んで、遊んでみてくださいね。(エリザベート、クーラ、キングでチームを組みたいトッシー)

(C)SNK PLAYMORE
※『ザ・キング・オブ・ファイターズ』は株式会社SNKプレイモアの登録商標です。
※画面は開発中のもの。

データ

▼『ザ・キング・オブ・ファイターズ XIII』
■メーカー:SNKプレイモア
■対応機種:AC
■ジャンル:FTG
■稼働時期:2010年7月14日

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