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2010年7月20日(火)

『デッドライジング2』プロローグを配信決定! “脳涼!SAVE THE ZOMBIE DAY”

文:電撃オンライン

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『デッドライジング2』には、
暴力シーンやグロテスクな表現が含まれます。
CERO:Z(18歳以上のみ対象)
※18歳未満の方は購入できません。
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 7月17日、カプコンから9月30日に発売される『デッドライジング2』と、映画『ゾンビランド』のイベント“脳涼!SAVE THE ZOMBIE DAY”が行われた。

“脳涼!SAVE THE ZOMBIE DAY”

 “脳涼!SAVE THE ZOMBIE DAY”は、ゾンビをテーマにした2作品のコラボレーションイベント。『デッドライジング』から生まれた映画『屍病汚染 DEAD RISING(以下、屍病汚染)』の監督を担当したカプコンの稲船敬二さんが登場し、映画の制作秘話や、ゲーム『デッドライジング2』の新情報を語ったので、その模様をお伝えする。

 ゾンビメイクをした参加者が『屍病汚染』を楽しんだ後に登場した稲船さん。実は今回公開された『屍病汚染』は、今後Xbox Liveと公式サイトで配信されるエンディングとは異なる、ここでしか見られない特別なものだという。最初はスタッフがグッドエンディングにしようとしていたのだが、会場に集まったコアなゾンビファンはそんなものを望んでいないと稲船さんは考え、ダメ出したのだそう。「報われないエンディングにしろ!」という稲船さんの号令の下、このイベントに適したエンディングを上映したと明らかにした。

 しかし、「そのエンディングを見てみたい」というゾンビフリークもいるのではないだろうか? そこで稲船さんは、会場での特別なエンディングが入ったDVDを11月4日に発売・レンタルで出すことを発表。エンディングは、通常のものとはかなり違うようなので、気になる人はチェックしてみては? 販売価格は3,990円(税込)を予定している。

“脳涼!SAVE THE ZOMBIE DAY” “脳涼!SAVE THE ZOMBIE DAY”
▲ジャケットは高橋ヨシキさんの描き下ろしで、かなり目をひくイラストになっている。これを見た稲船さんは、「こんなにカッコいいシーンは作中にでてきませんが(笑)」と、笑いながら説明。しかし、映像の出来には太鼓判を押していた。
“脳涼!SAVE THE ZOMBIE DAY”
▲劇中で使われた武装車椅子とプロテクターが当たるキャンペーンが実施される。映像を撮り終えた稲船さんはスタッフから「持って帰りますか?」と聞かれたそうだが、「いや、無理!」と即座に答えたほど、血のりがべったりついていたとか。「当たった人は、勇気を出して座ってほしい」とメッセージを送った。

 続いて行われた『デッドライジング2』ステージイベントでは、本作の前日譚を描いた『デッドライジング2:CASE 0』が、Xbox 360限定でダウンロードコンテンツとして無料配信されることを明らかにした。「Xbox 360で始まった『デッドライジング』なので、特別感を出すために配信します」と機種選定の理由を説明した。

“脳涼!SAVE THE ZOMBIE DAY”

 この『CASE 0』は、『デッドライジング2』の3年前を描いている。本編『デッドライジング2』は、アウトブレイクで崩壊したラスベガスに変わり作られたフォーチュン・シティで、またしてもアウトブレイクが発生するというストーリーだが、『CASE 0』では娘がウィルスに感染してしまい、治療薬Zombrexを探す主人公チャック・グリーンの様子が描かれている。なお、『デッドライジング2』では、Zombrexは24時間効果があるが、『CASE 0』ではまだ開発されたばかりなので、12時間しか効き目がないというように、本編とはさまざまな差異があるようだ。

 稲船さんは実際にプレイしている様子を見ながら「前回日本版では、首が飛ばなかったのですが、今回は世界共通で首が“飛びます”」とゾンビファンを前に宣言。そればかりか、手足が飛び散ったり、ゴア表現が上がっていることを見せ付けた。「無数の武器があるので、試すだけでも楽しいです」とアピールした。

 会場では、ゾンビを爽快に倒していく様子に、ゾンビフリークたちから笑いが起きていたのだが、その様子を見た稲船さんは、「笑いが起きてよかったです」とホッとひと安心。それもそのはず。前作『デッドライジング』を社内でプレゼンした際には集まった人が引いてしまい、「これは売れない」と悲しい顔をしながらダメ出しされたのだという。「ゾンビファンの願いをかなえる作品になっています!」と、ソフトの魅力を熱く語った。

“脳涼!SAVE THE ZOMBIE DAY” “脳涼!SAVE THE ZOMBIE DAY”
▲武器を組み合わせることができるのが魅力の1つ。フィールドにあるコンボカードやロード中には、組み合わせのヒントが記載されているので、見逃さないように! なお、組み合わせの中には、まったく使えないものもあるようだ。

 気になる『CASE 0』の配信日だが、本編である『デッドライジング 2』発売日の9月30日から1カ月前くらいにリリースしたいとのこと。途中までは無料でプレイでき、さらにストーリーを知りたい人や、武器のカスタマイズなどを満喫したい人は、課金することで思う存分ゾンビと戯(たわむ)れることができる。価格は「ワンコインの500円ぐらいにしたい(稲船さん)」とのことなので、楽しみにしておこう。ちなみに『CASE 0』のセーブデータがあると、本編をプレイした際に影響を与えるらしい。

“脳涼!SAVE THE ZOMBIE DAY” “脳涼!SAVE THE ZOMBIE DAY”
▲『CASE 0』のプレイを通して、『デッドライジング2』を解説する稲船さん。デモプレイでは、チャックがビールをガブのみして、吐しゃ物を出すシーンが公開された。それを見た稲船さんは「ゲロにふれたゾンビは転ぶので、ゲロが武器になります!」と笑いながら説明。酔っ払った状態で動き回ったり、フードを食べると戻してしまうようなので、試してみては?
“脳涼!SAVE THE ZOMBIE DAY” “脳涼!SAVE THE ZOMBIE DAY” “脳涼!SAVE THE ZOMBIE DAY”
▲ロビーではXbox 360用に配信予定の『CASE 0』のプレイアブルデモが出展されていた。ゾンビ愛好家の参加者はやはり気になるようで、時間を忘れてゲームを楽しんでいた。

 続いて、気になるゾンビを採点する“トーキョー・ゾンビ・コレクション”が開催された。稲船さんに加え、ゲストとして東京ファンタスティック映画祭のチーフクリエイターを長年務めた、いとうせいこうさん、そしてかなりのゾンビ映画好きだという鈴木亜美さんも参加し、和風をテーマにしたゾンビを審査した。

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▲いとうせいこうさん、鈴木亜美さんとともに“トーキョー・ゾンビ・コレクション”なるショーの審査員を務めた稲船さん。ゾンビを前にして「見えないところにも気を使うのがイイ!」などと笑顔でコメントしていた。ちなみに優勝したのは、ヒマワリをコンセプトして最後に登場した“サマーゾンビ”が優勝。決めセリフは「私ってかわいいですよね!?」だ。
“脳涼!SAVE THE ZOMBIE DAY” “脳涼!SAVE THE ZOMBIE DAY”
▲“トーキョー・ゾンビ・コレクション”終了後には、7月24日から公開される映画『ゾンビランド』のヒットを記念して、撮影が行われた。あまりのゾンビの数に報道陣が苦笑いする場面も。
“脳涼!SAVE THE ZOMBIE DAY”
▲マスコミ向けの囲み取材では、鈴木亜美さんが「包丁やランプを使い、ゾンビと戦ってみたい!」と稲船さんに力強くアピール。これには稲船さんも「次の機会があれば、ぜひ! ……でも最初から強い女性ではなく、徐々に成長してほしい(苦笑)」と、さっそく演技を指導し、報道陣を笑わせた。

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