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2010年9月14日(火)

“魔女”を信じることができるか!? 『うみねこのなく頃に』がPS3に12月登場

文:電撃オンライン

 アルケミストは、PS3用ソフト『うみねこのなく頃に ~魔女と推理の輪舞曲~』を12月16日に発売する。価格は8,379円(税込)。

『うみねこのなく頃に ~魔女と推理の輪舞曲~』
『うみねこのなく頃に ~魔女と推理の輪舞曲~』

 本作は、人気作品『ひぐらしのなく頃に』を手掛けた07th Expansion・竜騎士07さんのPC用最新作『うみねこのなく頃に』をPS3用に作り直したもの。台風に閉ざされた孤島の洋館で繰り返される連続猟奇殺人の犯人を見つけることが目的のAVGだ。PCでリリースされた原作同様に、4つのエピソードを順番に読み進める形で進行し、途中に選択肢は存在しない。

 Episode1~4に加えて、エピソード後に登場する“お茶会”も収録している。またすべてのシーンをフルHD(1,920×1,080)仕様で制作しており、鮮明な映像を楽しめるという。キャラクターデザインは、原作の肖像画やパッケージイラストを担当する江草天仁(えくさたかひと)さんと、ゆるキャラを手がけたFFCさんが行っている。以下で、本作の概要を紹介していく。

◆プロローグ

伊豆諸島、六軒島。
全長10kmにも及ぶこの島が、観光パンフに載ることはない。
なぜなら、大富豪の右代宮家が領有する私的な島だからである。

年に一度の親族会議のため、親族たちは島を目指していた。
議題は、余命あと僅か(わずか)と宣告されている当主・金蔵の財産分割問題。
天気予報が台風の接近を伝えずとも、島には確実に暗雲が迫っていた……。

六軒島大量殺人事件(1986年10月4日~5日)

速度の遅い台風によって、島に足止めされたのは18人。
電話も無線も故障し、隔絶された島に閉じ込められた。
彼らを襲う血も凍る連続殺人、大量殺人、猟奇の殺人。
台風が去れば船が来るだろう。警察も来てくれる。
船着場を賑わせていたうみねこたちも帰ってくる。

そうさ、警察が来ればすべてを解決してくれる。
俺たちが何もしなくとも、うみねこのなく頃に、すべて。





うみねこのなく頃に、ひとりでも生き残っていればね……?

貴方に期待するのは犯人探しでも推理でもない。
貴方が“私”をいつ信じてくれるのか。
ただそれだけ。

推理がしたければすればいい。
答えがあると信じて求め続けるがいい。

貴方が“魔女”を信じられるまで続く、これは永遠の拷問。


◆原作・竜騎士07さんのコメント

 コンシューマの皆さん、こんにちは。竜騎士07です。『うみねこのなく頃に』は連続殺人幻想ノベル。嵐の孤島で起こる不気味な連続密室殺人事件のミステリーと、ベアトリーチェと名乗る謎の魔女による魔法殺人というファンタジーが入り混じる、複雑奇怪な世界です。

 次々に起こる不可能犯罪に、あなたはミステリーとして挑むこともできます。しかし魔女は、そんなことは考えるだけ無駄だとばかりに、あなたと推理をかく乱し、この物語をファンタジーで侵食しようと企んできます。ミステリーとファンタジーという、相反する要素を同時に楽しむことができる奇怪なる物語、『うみねこのなく頃に』。あなたと魔女の、推理と幻想の物語を、どうか心ゆくまでお楽しみいただければ幸いです。

 あなたは最後まで、魔女に屈することなく、ミステリーを貫くことができるのか……?

 いいえ、恐らくは屈し、魔女の靴を舐めることになるでしょう。原作であるPC版では、ほとんどの方がそうでしたから。

 コンシューマ版での新しい挑戦者の皆さんが、魔女に屈して靴を舐めるところを、私はこの高みより、のんびりと見物させてもらうつもりです。

 ようこそ、『うみねこのなく頃に』の世界へ……。


◆収録エピソード

 2010年9月現在、原作のPC版で発表されている7つのエピソードのうち、1~4のエピソードを収録している。ここでは、それぞれのストーリー概要をお届けする。

“Episode1 Legend of the golden witch”

『うみねこのなく頃に ~魔女と推理の輪舞曲~』

 1986年10月4日。18歳の右代宮戦人(うしろみや ばとら)は親族たちとともに、6年ぶりに六軒島を訪れることになった。目的は、毎年恒例で開かれている親族会議に参加するため。久しぶりに顔を合わせた親戚や屋敷の使用人たちとも懐かしく語らう彼らだったが、その一方で大人たちにとっては、今年のその会議にはもう1つ重要な目的が。

 それは、余命まもないとされる当主金蔵の遺産相続のことだった。そんな中、戦人は六軒島に住まうとされる魔女、ベアトリーチェの話を聞かされる……。


“Episode2 Turn of the golden witch”

『うみねこのなく頃に ~魔女と推理の輪舞曲~』

 身分違いの殿方への恋に思い悩む紗音(しゃのん)と、自由で解放された世界に強いあこがれを抱く嘉音(かのん)。そんな2人の使用人の前に魔女・ベアトリーチェが姿を現し、人を愛することの幸せを説いて甘言をささやきかける。魔女の力を得て、願いを叶える紗音。しかし嘉音はその中に潜む邪悪な真意を察し、その誘いをはねのける。その選択の行方は一体どこに向かうのだろうか……?

 一方、魔女の存在を否定する戦人はベアトリーチェに勝負を挑み、惨劇の謎を解き明かしてみせると宣言する。赤い真実の推理バトルの火ぶたが、ここに切って落とされた……。

“Episode3 Banquet of the golden witch”

『うみねこのなく頃に ~魔女と推理の輪舞曲~』

 親族会議のため六軒島へと向かう船の中、絵羽(えば)が夢の中で見たのはかつての記憶。父の後継者として認められたいと努力し続けながらも、“女”ということだけでそれを肯定されなかった悲嘆と失望。しかし、若き日の“彼女”は語りかける。「願いは叶う。そう信じ続けることこそが、“私たち”の魔法」だと……。

 そして、夕食の席上で披露されたベアトリーチェからの手紙。そこに記されていたのは莫大な量の黄金の在り処。それを最初に手に入れた者が、右代宮家の後継者の資格を得る、とのことだった。「黄金は、私が見つけてみせる……!」絵羽はそう心に誓って、謎の解明に乗り出す……。

“Episode4 Alliance of the golden witch”

『うみねこのなく頃に ~魔女と推理の輪舞曲~』

 六軒島の最後の親族会議が開かれてから、10数年後。成長した縁寿は兄の戦人や真里亞(まりあ)たちの記憶を掘り起こしながら、かつての親族会議の席上で一体何があったのか、思いを馳せていた。太平洋の孤島で起きた謎の事故と、消えた親族たち。そこから戻ってきたのは、叔母の絵羽ただ1人だけ。

 両親と兄を一度に失った縁寿は、彼女の庇護(ひご)のもと育ったが、本当に知りたい真実は何も知らず、何も知らされないままだった。縁寿は慕っていた真里亞の日記帳をひもときながら、彼女がつねに口にしていた魔法の存在について考え始める。使う人に幸せをもたらすとされながらも、怪しげで信じがたい謎の力。そして、そんな彼女の命と財産を狙って暗やくする者たちがいた……。

→次ページでキャラクターを紹介!

(C)竜騎士07・07th Expansion/Alchemist

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■東京ゲームショウ2010 開催概要
【開催期間】
 ビジネスデイ……2010年9月16日~17日 各日10:00~17:00
 一般公開日……2010年9月18日~19日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売り1,000円(税込) ※小学生以下は無料

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