2010年9月17日（金）
無双、やらないか？ コーエーテクモが放つ『TROY無双』は血しぶきタップリ!?
コーエーテクモゲームスのブース内、パーテーションで区切られた一角に展示されているPS3/Xbox 360用ソフト『TROY無双』。17歳以上禁止エリアで、まるで人目をはばかるかのように試遊台の展示が行われている本作の、PS3版のプレイレポートをお届けします。
|
|---|
●おなじみ？ ギリシャ神話の戦争を描く
トロイア戦争について問われた時、即座に明確な答えを返すことのできる方は、日本においてはかなり古代ギリシャ史および神話に詳しいといわざるを得ないでしょう。恐らく漠然と“トロイの木馬”のエピソードや、トロイア遺跡を発掘したシュリーマンについて知っている、あるいは2004年公開の映画『トロイ』を思い出す方もいるでしょうか。
そんな、日本の戦国時代や『三国志』、はたまた漫画『北斗の拳』ほどには、我々になじみの少ないトロイア戦争をモチーフとした新たな無双『TROY無双』は、どんなゲームに仕上がっているのでしょうか？
●濃密に漂う、漢（おとこ）のロマン
有名な漫画『聖闘士星矢』を始めとして、日本ではとかくロマンチック、もしくはヒロイックにとらえられがちなギリシャ神話。本作のもととなったトロイア戦争も、そんなギリシャ神話内のエピソードなのです……が。
とにかく血が多い！ 人体の欠損表現こそありませんが、ドバドバ出ます。もう、ロマンチック？ なにそれ美味しいの？ といわんばかりの大盤振る舞い。とはいえ、ひとりで多数の敵を相手に戦うマッチョなおっさん……もとい主人公・アキレウスが、剣を振り回し、盾で殴りつけ、敵を串刺しにする。そこには確かに漢のロマンが大量に詰まっています。方向性としては、まったく時代も舞台も異なりますが、古代ギリシャの都市国家スパルタを舞台とした映画『300』に近いものを感じますね。
●かなり手ごわい。防御＆回避が重要な位置づけのアクション
さて、そんな本作ですが、試遊を待つ間、他の人のプレイを見ていたところ、途中でゲームオーバーになる場面が何回かありました。かくいう記者も、途中で死にそうになったり……。敵の数は、今までの『無双』シリーズと比較しても決して多くはないのですが、逆に敵の動きや攻撃が激しめな印象。適当に武器を振り回していると速攻で槍や剣で突かれ、痛い思いをします。とにかくR1、R2ボタンに割り振られた防御＆回避アクションをうまく使い、さらには敵に囲まれないように巧みなポジショニングが求められるゲームです。
□ボタンの弱攻撃、△ボタンの強攻撃、×ボタンの盾での崩し攻撃と、かなり攻撃偏重に割り振られたボタン配置からもわかるとおり、複雑なコンボがいろいろと繰り出せそうな予感も。今回の試遊では適当にボタンを押しているだけでしたが、それでもなかなかダイナミックな攻撃が繰り出せました。また前述の通り、敵は結構イヤらしい動きを見せるため、それらをコンボで蹴散らすのは従来の『無双』シリーズとはちょっと異なる、けれどもかなり大きな爽快感を演出しています。
そして、○ボタンで発動し、ゲージを消費してさらなる激しいアクションを可能とする“Fury”。もともと血が飛び散るゲームなのに、さらに血しぶきが上がり、画面にまで血糊（のり）がくっつきます。血が苦手な人、血を見ると興奮して性格が変わる人はご注意を……。
個人的には、よろけた敵や、逃げ回る敵に対し、△ボタンを押して発動する“突き刺し攻撃”がオススメ。一撃必殺のいわゆるフィニッシュムーブですが、敵の体勢によって演出が変わるので、つい敵にトドメを刺そうと逃げる敵を追いかけてしまいました。背後から突き刺す演出がすごく格好いい！ のです。デモは巨大なアポロン像との戦いで終わりますが、かなり満足できる内容となっていますよ。
●まとめ
ブース内に試遊台は4台あり、Xbox 360版とPS3版が2台ずつ。Xbox 360は海外版、PS3は日本語版になっています。少々難易度は高めですが、歯ごたえを求める向きには最適かも!? TGSに遊びにきた“血を見たい”方はぜひ本作を遊んでみてくださいね！
|
|---|
(C)TECMO KOEI GAMES CO., LTD. All rights reserved.
■東京ゲームショウ2010 開催概要
【開催期間】
ビジネスデイ……2010年9月16日～17日 各日10：00～17：00
一般公開日……2010年9月18日～19日 各日10：00～17：00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般（中学生以上）1,200円（税込）/前売り1,000円（税込） ※小学生以下は無料
