2010年9月29日(水)
3D映画を見に行くと、メガネonメガネを気にしないといけないキャナ☆メンです。発売日が来年の2月26日に決まった、話題沸騰のニンテンドー3DSを触ってきましたよ!
まずはカンタンに本体の特徴を紹介。といっても、それはE3の時に詳しく記事にしているので、私もそこから引用してみました。
●3.5インチの上画面(800×240ピクセル)が立体視に対応
●グラフィック表示性能が向上
●モーションセンサーとジャイロセンサーを搭載
●スライドパッド(アナログスティック)を搭載
●カメラが2つになり、立体写真を撮影可能
●3D映画を見られるようなサービスの提供
●閉じたままで行える無線通信の機能をハード側に搭載
ちなみに、3DSのすれちがい通信はハードで処理するために、同時に複数タイトルが行えることが本日判明しました。別のゲームをやっていてもすれ違えるなんて便利! おもしろくて便利な機能なのに、すれ違う相手がいない……という悩みも、少し緩和されそうです。3DSのすれちがい通信に期待大ですね。
それともう1つ、本体をスリープモードにした状態でWi-Fiアクセスポイントの近くにいるだけで、自動的にさまざまな情報・データを受信する“いつの間に通信”も搭載されます。家にアクセスポイントがあれば、寝ている間にいろいろ受信してしまう“いつの間に通信”と、便利になったすれちがい通信を併用したおもしろいソフトが出るのではないかと、ワクワクしながら会場で話を聞いていましたよ。
で、岩田社長自ら「触ってみなければおもしろさが伝わらない」と言われていますし、ここからは実際に触れてみた感想を。一番の注目は、裸眼での3D立体視なわけですが、スタッフのおねーさんの指示に従って本体に触っていたら、3DSカメラをまず紹介されました。
●ニンテンドー3DSカメラ
ケータイがこれだけ普及している世の中では、誰でも操作できるはずの簡単便利機能。カメラを立ち上げたら、LかRを押して写真を撮るだけ。ピースサインを向けてくれるおねーさんを激写です。そうしたら「ほら坊や、ギャラリーを見てごらんなさい……」と艶っぽくささやかれ(脳内妄想)、おねーさんが3Dのつまみをクイッと上げると、うぉ! おねーさんのピースサインもクイッと飛び出たよ! 最初から2Dの写真がいきなり3Dになるのは、初めて3D映画を見た時のような感覚。新鮮ですよ。鉄板焼きをしている時、ソースがかかると一気に雰囲気変わりますよね、あのくらいの衝撃。
▲OFFと書かれた横のつまみが、3Dを調整するボリューム。ここで世界が変わります。 |
●『Miiスタジオ』
で、そのカメラ機能を使ってMiiをお手軽に作成できるのが『Miiスタジオ』。Miiはパーツが多くて、自分に似たMiiを作ろうと思うとなかなか時間がかかるけど、これを使えば簡単に自分に似たMiiを作れますよ、っていうソフトです。肌と髪の色、髪型を決めたら自分の写真を撮る。それだけの作業で、自分に似たMiiの候補を8パターン出してくれます。ちょっとおもしろい顔なども表示してくれるので、ガチンコで似ているのはイヤ、という人にも隠し味的なユーモアが堪能できると思います。ぶっちゃけ、以前Miiの作成で妥協した私としては、今日作ったMiiを持ち帰りたかった……というくらい納得したものができました。
▲『Miiスタジオ』では、作ったMiiからQRコードを作成することもできるんです。このQRコードは、3DSだけで読むことができて、読むとそのMiiが3DSにやってきます! 会話のきっかけに、QRコードをプリントアウトしたマイ名刺などを作ってもおもしろいのでは? |
●『ARゲームズ』
そして、3DSのすごさを体感したのが『ARゲームズ』です。うまく伝えられるか不安ですが、この内蔵ソフトに3DSのすべてが詰まっているとさえ感じました。3DSを触る機会があれば、何を置いてもこれだけはやってほしい! と思うソフトです。
まずは『ARゲームズ』を起動して、ちょっと広めの平らな場所にARカードを配置。そうしたら、3DSでARカードを認識するとゲームが始まります。今回は、カードから3Dの箱が出てきました。「なにこれ……?」3Dなだけでタダの箱です、こんなのを見せて何がしたいのかとポカンとしていると、おねーさんにAボタンで箱を撃つように言われました。
撃ったら箱が分裂していくので、とりあえず全部撃つ。すると、各所に“的”の付いたジオラマ風の立体が出現! 「“的当てゲーム”になっているんですよ、これ」とおねーさん。っておいおい、手前の的なんてちゃんとこっち向いてないんですけど。とりあえず狙いを定めてAボタン! って……あれ、当たらない?
「右とか左とかに回りこんで正面から的を撃ってくださいね!」っておねーさん、そうかー! 気づかなかったー! なんとなくしてやられた感を抱えて、的の周囲をぐるぐる動きながら、「えいえい!」と今度は撃破。ふふん、どんなもんだい……ってあれ、終わらない? って、ジオラマ風立体の中央には、奥行きのある四角いくぼみを発見。そして中には、的が少し隠れる感じで置いてあるよ……こ、ここまでは予想していなかった! っていうか、飛び出るだけじゃなくて、くぼむの? 3DSのパワー恐るべし。
そしてボスとして出てきたドラゴン戦もおもしろい。ドラゴンの立体がしっかりしていて、咆哮(ほうこう)を上げて襲い掛かってくるかのような動きで迫られたら、思わず身体がビクッて反応してしまった! ……おねーさん、ちょっとクスリとしていましたよね? 恥ずかしいけれど、まるで3D映画を見ているような立体視にはちょっと感激しました。
うねうね動くドラゴンを倒すのにも、いろいろ回り込まないといけなくて、これまでの携帯型ゲーム機では絶対に体験できなかった“身体を動かす体感ゲーム”としてのおもしろさがありました。ニンテンドー3DS、ただ裸眼で3D映像が見えてすごい、というだけのゲーム機じゃない。『ARゲームズ』をやると、いろいろな可能性の詰まったハードであることがわかります。もし今後、読者の皆さんも3DSを触る機会があれば、本当に『ARゲームズ』をやってください。3DSの真価がわかります! ちなみにARカードは、6枚同梱されるそうです。つまり6つのゲームがあるということ。他の5つのゲームが楽しみ。
と、『ARゲームズ』について熱く語ってしまいしましたが、最後にひと言。3D立体は、人によって見えやすい距離、感度が違っていて、ピントを合わせるまでに苦労する人もいると思います。事実、私は乱視なせいなのか定かはではないですが、毎回、見えやすい位置を探し出すのに苦労していました……。それと、これまでのDSからの大きな変更点として、アナログスティックが付きました。このスティックの操作感がすごくよくて、もう3DSではゲーム中の移動に困ることはないと思います。
ここでは語りきれませんが、3D立体視の魅力やサウンド、通信、ARカードなど、さまざまな要素が新たなゲームのおもしろさを期待させてくれます。ニンテンドー3DS、携帯型ゲーム機の夜明けを見た!(キャナ☆メン)
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