『アイマス MA2』を声優3人が語る！ ブースに現れた“ライバル”は黒いアイツ!?

文：電撃オンライン

――続いて、カバー曲のレコーディングについてお聞きします。中村さんからお願いします。

中村　『Tip Taps Tip』は、今回は3人ユニットのような形で歌っているのですが、それぞれちょっとずつアレンジや、誰をフィーチャーしているのかが違うんです。この曲の収録をしていたら……ゴキブリが出まして。スタジオに。

沼倉　え！　ブースの中!?

中村　ブースの中！　すごいびっくりしました。（ゴキブリが出るまでは）どういう方向性でいけばいいんだろうと、エンジニアさん、曲のディレクターさん、『アイマス』の音楽ディレクターさん、自分と、それぞれ方向性がちょっとずつ違っていたのですが、「ゴキブリ出たー!!」ってことで一致団結できたんですよ（笑）。

沼倉　やっぱり、ライバルがいるといいんですね（笑）。

中村　そう！　「あいつ倒すぞ！」みたいな話になって。本当は殺生なので、ちゃんと捕まえて逃がしてあげられたらよかったんですけど、その余裕がなかったもので……。「洗剤はないか！」、「武器はないか！」と30分ぐらい時間を使ってしまったんですが、結果的にみんなの気持ちが1つになって、その後の収録も乗り越えられました。で、後から2人が歌っているのを聞いて、イヤだったゴキブリさんとの思い出がだいぶ払拭されてきました。楽しくもビックリする感じに仕上がったなと思います。

――『世界でいちばん頑張ってる君に』は、いかがですか。

中村　原曲とはまったくキーが違うものとして（曲を）いただきました。『START!!』や『Tip Taps Tip』とは違う、ミディアムバラードに近い歌です。春香が大人として、自分のためだけではなくみんなのためにも頑張っていく、その支えになる気持ちとマッチしているかなと思いながら歌いました。かなり好きな曲です。

　あと今回、『世界でいちばん頑張ってる君に』をリクエストしてくださったプロデューサーさんからお手紙が届いたんです。収録が終わった直後の話なんですけど、「僕がリクエストした曲だと聞いてすごくうれしいです」という手紙をいただいて、二重の意味でうれしくて。たくさんの方に聞いていただけることと、プロデュースしてくれた方も楽しみにしているんだということが感じられました。

――沼倉さんはカバー曲についていかがでしょう。

沼倉　『Tip Taps Tip』はアレンジが変わっていて、最初にいただいた時は原曲よりもちょっとだけロックっぽい感じだったんです。その時はまだ、原曲に近いイメージで歌おうかなと思っていました。それで、いざゴキブリが出た（笑）あのスタジオで歌う時に、オケが変わっていてさらにかっこよくなっていたんです。これはカワイイ感じでは歌えないぞ、と。わりと響が得意としている“ライブ感”というか、“かっこいい感じ”を重視して歌わせていただきました。

　原曲とはガラッとイメージが変わったんですけど、それもまた「いい味出てる、いいダシ出てる」みたいな感じになっています。（3人それぞれで）アレンジや歌い手が違うこともあって、いろいろな楽しみ方をしていただけるんじゃないかな、と思えるものになりました。

　ソロのカバーは『涙そうそう』を歌ったんですけど……とうとう来たかと（笑）。（過去のカバー曲リクエストで）もしかしたら沖縄系の曲を歌うかしら、と思っていたんですが、なかなか歌う機会がなくて。このまま歌う機会がないのかもと思い始めていたところでの『涙そうそう』でした。

　今回は、夏川りみさんが歌っている曲の雰囲気に近いオケで歌ったんですけど、もう夏川さんが素晴らしすぎて、自信がなかったんです……。が、出身地が明確になっている響が、沖縄の雰囲気の曲を歌うということは、うまく歌うことよりも“沖縄を思って歌う響”のことを考えればいいのかな、それなら“そのまま”でいいのかなと思って歌いました。

　これは冗談半分で聞いていただきたいんですけど、響バージョンを聞いた後に原曲は聞かないでくださいね！　……半分本気で言ってますが、「絶対押すなよ」的な（笑）。故郷を思って、しっとりゆったりと歌う響は、なかなか今まで見せられる機会がなかったので、そういう面でも新しい響が見せられると思います。楽しみにしていてください。

――長谷川さんはいかがですか。

長谷川　『Tip Taps Tip』は、私の時はGが出ず（笑）滞りなく終わりました。

沼倉　違うところで収録したんですよね！

中村　そうなんだ！　くそ……。

長谷川　なんで「くそー」!?（笑）　そう、違うところで収録しました。原曲を聞いたら、ラップだったんですよね。大丈夫かしらと思っていたんですが、いざやってみると「～してみてよ」とか「～じゃない」とか、女の子のしゃべり口調そのままだったので、美希っぽい表情を付けられたかなとは思っています。私は2人の『Tip Taps Tip』をまだ聞いていないので、どんな風になっているのか、皆さんと一緒に楽しみにしています。

　そして『Squall』もカバーさせていただいたんですが、美希にしては珍しい、しっとりした落ち着いた曲です。『Day of the future』は、明るさや前向きさといった美希の強い部分を表現できていると思うんですけど、『Squall』は正反対ですね。今まで美希で歌った中でも、こんなにしっとりとした曲は初めてじゃないでしょうか。美希の一途なかわいらしさが表現できていたらいいな、と思いながら歌いました。

→CDジャケットに3人が歓声！（3ページ目へ）

(C)窪岡俊之 (C)NBGI

■収録トラック
『THE IDOLM＠STER MASTER ARTIST 2 -FIRST SEASON- 01 天海春香』
　01.トーク01－挨拶－
　02.【新曲】『START!!』
　03.『太陽のジェラシー（M＠STER VERSION）』
　04.トーク02
　05.【カバー曲】『世界でいちばん頑張ってる君に』
　06.トーク03
　07.【カバー曲】『Tip Taps Tip（Version Haruka）』
　08.トーク04
　09.【新曲】『MEGARE！（M＠STER VERSION）』
　10.『START!!』オリジナル・カラオケ

『THE IDOLM＠STER MASTER ARTIST 2 -FIRST SEASON- 02 我那覇響』
　01.【新曲】『TRIAL DANCE』
　02.トーク01－挨拶－
　03.『TRIAL DANCE』オリジナル・カラオケ
　04.トーク02
　05.『DREAM』
　06.トーク03
　07.【カバー曲】『Tip Taps Tip（Version Hibiki）』
　08.トーク04
　09.【カバー曲】『涙そうそう』
　10.トーク05
　11.【新曲】『MEGARE！（M＠STER VERSION）』

『THE IDOLM＠STER MASTER ARTIST 2 -FIRST SEASON- 03 星井美希』
　01.トーク01－挨拶－
　02.【新曲】『Day of the future』
　03.『ふるふる☆フューチャー』
　04.【カバー曲】『Squall』
　05.トーク02
　06.【カバー曲】『Tip Taps Tip（Version Miki）』
　07.トーク03
　08.【新曲】『MEGARE！（M＠STER VERSION）』
　09.トーク04
　10.『Day of the future』オリジナル・カラオケ

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