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2010年10月12日(火)

【洋鯨亭 第30回】続編の発売も決まった『レッドファクション:ゲリラ』レビュー

文:電撃オンライン

【洋鯨亭 第30回】続編の発売も決まった『レッドファクション:ゲリラ』レビュー

 こんにちは。洋ゲー紹介所“洋鯨亭”のRonです。

 前回は東京ゲームショウ2010(TGS2010)の開催中に近くのホテルで行われていた、THQ『HomeFront』の体験会の模様をお伝えしました。実はこの会場では、同時にTHQの別の新作タイトルである『レッドファクション:アルマゲドン(以下、アルマゲドン)』の発表会も行われていたんです。残念なことに、TGS2010取材の関係でこちらの発表会には参加できなかったのですが、実機を使ったデモプレイを少し拝見することができました。

 本作の発売は北米版が2011年5月予定とのことだったので、それほど開発が進んでいないのかなと思いきや、壊れた障害物を修復したり、パワードスーツに乗ったりと、新作ならではの追加要素を見せていただくことができました。それらを見た感じでは、アクション部分に関しては前作となるPS3/Xbox 360『レッドファクション:ゲリラ(以下、ゲリラ)』以上という印象を持ちました。

 特殊な銃で大きな物体を引き寄せて敵を倒したり、小型のブラックホールを生み出して建物に大穴を空けたりするデモでは、解説を聞いていた他の参加者からも驚きの声が挙がっていたほどです。そうそう、敵が前作の人間に代わってエイリアンになっていたのも、ちょっと意表を突かれましたけどね。

 ということで、今回は『アルマゲドン』の前作にあたる、PS3/Xbox 360『ゲリラ』をご紹介しましょう。

【洋鯨亭 第30回】続編の発売も決まった『レッドファクション:ゲリラ』レビュー
▲写真は今回ご紹介する『ゲリラ』。
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▲こちらは新作『アルマゲドン』のイメージイラスト。『ゲリラ』の50年後の世界が舞台で、火星のエイリアンを呼び覚ましてしまったために、写真のような光景に。

■撃つよりも壊すことを重視したTPS

 まずは、本作の簡単なプレイ感からお伝えしましょう。とりあえず上のゲーム画面だけを見ると、バリバリのTPSのようですよね。ところが実際にプレイしてみると、TPSの”S”、つまりシューター部分はそれほど前面には出ていないことがわかります。その理由として、まず本作が広大な箱庭の中を探索するオープンワールド型のゲームであること。そして、敵を倒すことと同じぐらい敵の施設を破壊することが重要になっている、ということがあげられます。

 もちろん銃を使って敵を倒していくこともあるのですが、それと同じくらい、場合によってはそれ以上にハンマーや爆弾で施設を破壊しまくることになるんですよね。

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▲戦闘画面を見ただけだとTPSのようにも思える本作。ところが破壊活動を行っている場面では一転して別ゲームの様相に。

■主人公は火星でゲリラ活動を行う鉱山技師

 それでは、本作について簡単にストーリーなどを説明しましょう。

 主人公は鉱山技師のアレック。ある日彼は、テラフォーミング(地球化)によって植民惑星となった火星で働いている兄・ダンの元を訪れます。ところが火星は、地球から派遣されたEDF(Earth Defence Force=地球防衛軍)によって統治され、ダンをはじめとした市民は圧政に苦しめられていたのです。

 そんな中、無事再会を果たしたばかりのアレックたちのもとへ、突然EDFが現れることに。なんとダンはEDFに対抗しているゲリラ組織“レッドファクション”に所属していたために指名手配され、命を狙われていたのです!

 EDFの突然の襲撃に、抵抗する間もなく命を奪われてしまうダン。こうして兄の死をきっかけにアレックは自らも“レッドファクション”の一員となり、EDFに支配された火星から市民を解放する戦いに身を投じていくことになるのです。

 ……というのが本作のストーリー。アレックは採掘施設で働いていたこともあって、初期装備の武器は大型のハンマーです。これを振り回して敵を倒すこともできますし、EDFの主要施設を直接破壊することもできます。このハンマーは本当に強力で、EDFの戦闘車両やら施設やカベ、タンクなどの建造物など、地表にあるほとんどのオブジェクトを破壊することができてしまいます。

 しかも破壊表現に対しては物理計算が行われているため、建造物のカベを周囲から壊していって、見た目にも“あと1カ所破壊すると建物が崩れる”という状態の時に、その1点を壊すとちゃんと崩壊する点は、“物体が理屈どおりに壊れていく爽快感”が味わえます。

 まぁ、厳密に応力とか荷重などを考えれば“あと1カ所破壊すると崩れる”状態になる前に、建物が崩れるか傾くはずなのですが、これはシミュレーターではないですし、見た目でなんとなく納得のいく壊れ方をすれば、ゲームとしてそれで十分楽しいのです。

 また、リモート爆弾や銃撃でガスボンベを爆発させ、その爆風で建物をハデに壊すこともできます。建物をチマチマではなく、一気にボンボン壊したい時はこちらがオススメですね。派手な爆発で建物を破壊するのは、お伝えするのが難しいくらいスカッとします。

 これらの武器や道具を駆使してオブジェクトを壊すことが爽快過ぎるから、ついつい破壊活動ばかり勤しんでしまうのはもちろんなんですが……ゲームシステム的には、破壊によって敵の支配力を下げられるという効果があります。支配力とは各エリアに対するEDFの影響力を示していて、敵を倒したり施設を破壊すると数値が下がり、各エリアの支配力をゼロにすることが目的になります。

→マルチプレイモードでも破壊の楽しさが味わえる!(2ページ目へ)

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