2010年10月19日（火）

今度のナゾはムジュンに満ちている!? 『レイトン教授』と『逆転裁判』がコラボ

　レベルファイブは本日10月19日、東京・ゆうぽうとホールで開催した発表会“LEVEL5 VISION 2010”で、3DS用AVG『レイトン教授VS逆転裁判』を発表した。

　本作は、同社の人気シリーズ『レイトン教授』と、カプコンの人気シリーズ『逆転裁判』とのコラボ作品として制作される新規プロジェクト。プロデュースをレベルファイブ代表取締役社長・日野晃博氏が、シナリオプロットを『逆転裁判』シリーズの生みの親である巧舟（たくみしゅう）さんが担当する。

　考古学者であるエルシャール・レイトンと、弁護士・成歩堂龍一が迷いこんだ“異世界”を舞台に物語が進行。中世都市“ラビリンス・シティ”は現実と幻想が交錯しており、闇にひそむ“魔女”と“魔法”が現実に存在するという、不思議な町だ。町を支配するのは究極の犯罪者“ストーリーテラー”で、彼のペンがつむぎだす物語は、そのまま現実となり、未来が決定されるという。


▲エルシャール・レイトン（『レイトン教授』シリーズ）		▲ルーク・トライトン（『レイトン教授』シリーズ）		▲成歩堂龍一（『逆転裁判』シリーズ）		▲綾里真宵（『逆転裁判』シリーズ）


▲成歩堂龍一の、今回の依頼人にかけられた容疑は“魔女”。一切の常識が通じない魔女裁判が今、開廷しようとしている。

　イベントでは、日野社長に紹介されて、巧さんが登壇。コラボの話を聞いた時は戸惑ったようだが、「『逆転裁判』ではできない裁判をしたい」と考え、了解したことを明らかにした。今回の世界は魔法が信じられており、その中での“魔女裁判”をゲームにしたらおもしろいだろうと感じたのだそう。「『レイトン教授』の世界観と今回のテーマ、そして『逆転裁判』でいいコラボになるのでは？」と語った。


登壇した日野社長（写真右）と巧さん。巧さんはこのような発表会に出る機会がこれまでなく、しかもいきなり他社のイベントに登場することになって驚いたそう。

　コラボを持ちかけた日野社長は、「自分で話を持っていったんですが、OKしてもらえるとは！（笑）」と未だに信じられない様子。また「『逆転裁判5』を作らずに（コラボをやって）、大丈夫なんですか？」と苦笑いしながら質問すると、巧さんも笑いながら「でも、このコラボは僕が一番驚いていますね。何をしているのかと」と笑顔で返していた。


▲今回公開されたアニメは予告用の短いものだったが、その収録時にもかなりのリテイクを巧さんが出したという。日野社長が「あんなにリテイクを出す人を初めてみました」と暴露した後で、「作品へのこだわりをすごく感じました」と、改めてその仕事ぶりに関心していた。

　巧さんによれば、カプコンとしても合作形態でソフトを開発するのは初めてのことで、『逆転裁判』としてもコラボは初めてのこと。「ワクワクしているので、いいものを作りたい」と話すと、「『逆転裁判』としても『レイトン教授』としても、本物になるようなものにしたい。2作品がさらに大きくなるような、強い思いで臨みます」と日野社長も続けた。