2010年10月26日(火)
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10月15日発売『電撃ゲームス Vol.14』(アスキー・メディアワークス刊)に掲載されている座談会を、電撃オンラインで2回に分けてお届け。攻略本についての“ぶっちゃけトーク”も飛び出す!?
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【座談会 参加者紹介】
電撃攻略本編集部/デスク
多田羅洋平
攻略本編集部のキーマンだが最近疲れ気味。いつもフル回転で働く、ちょっと融通が利かないロンゲのイケメン。何事も体裁を整えるのが好き。
電撃攻略本編集部
木原大輔
攻略本編集部・現場編集者の代表で隻眼の戦士。現在は2冊の設定資料集の制作を進めており、そのあとはビッグプロジェクトに組み込まれる予定。
元・電撃攻略本編集部/副編集長
野村一真
本記事のライターであり、『電撃ゲームス』の副編集長も務める。最近、太り気味で腰を痛め、体調面に不安を抱えているが、脳みそは絶好調回転中。
元・電撃攻略本編集部/編集長
倉西誠一
“狩られ道さん”と呼ばれるブロガーで、元『電撃PlayStation』&電撃攻略本編集部の編集長。ツイッターで毎日相当量をつぶやいている。
(Vol.4-1の続き)
倉西 “情報量の多さ”を重視しているユーザーが買っている攻略本ということは、『トトリのアトリエ』って情報量勝負の攻略本だったの?
多田羅 非常に情報量の多いゲームですね。
木原 『ゼノブレイド』に関しては、情報量詰め込み勝負の攻略本でした。詰め込みすぎたぐらいです。
倉西 でも『ニーア』は違うよね?
木原 はい。ただ、攻略情報以外のコンテンツも含め、情報の密度と量は充実していると思います。
野村 “イラストの多さ”と“小説・企画記事”を重視する人も結構いるわけだから、それらを総合して“情報量の多さ”というところにユーザーの支持が集まっている印象を受けるよね。
多田羅 “イラストの多さ”と“小説・企画記事”を抜き出した本が設定資料集になるわけですが、実は設定資料集というジャンルの販売実績を見ると、あまり売れていないんです。だから、それらのコンテンツを攻略本に入れ込んだりしています。
倉西 多田羅が言ったことをストレートに表現すると、従来の攻略本と設定資料集を一緒にしたような本が求められているってことだよね。
多田羅 ラーメンの全部のせ的なものです。
倉西 それなら1杯でいい(笑)。
木原 そういえば、今回のアンケートは攻略本に関することですが、“その他”の回答には“設定資料集としての完成度”という意見もありました。
倉西 ユーザーは、攻略本と設定資料集を商品として分けて認識していないんじゃないかな。
木原 ゲームの本ということですね。
倉西 そうだね。そう考えると『ニーア』の本が最近の“全部入り”の例になるのかな?
木原 そうです。設定資料も攻略情報も小説も企画も、何もかも全部詰め込んでいる感じです。
多田羅 他に足りないコンテンツというと、ゲーム中のシナリオですね。それも含め全部収録されていると最高です。なかなか難しいですが。
倉西 それって、前回の座談会の話題に出た、ゲームを“終わらせない攻略本”の逆ってこと?
野村 多田羅はキレイにすべて終わらせる本が好きなんですよ。何事もキレイに終わらせたがる(笑)。
多田羅 その発言はカットで(笑)。あくまでも私の個人的な好みにしかすぎません。
倉西 それはさておき(笑)、アンケートの“価格の安さ”と“発売日の早さ”の回答も加味して考えると、“全部入り”なら価格が高くて発売日が遅くてもOKってことになるよね。
多田羅 そうですね。実用書の面ではなく、永久保存版の一面が強くなってきているんでしょう。
倉西 “攻略本はもはや実用書ではない”という結論でいいんじゃない? 結論はまだ早いか(笑)。
野村 ちょっと脱線しますが、プレイした何年後かに攻略本を読み直した経験ってありませんか?
倉西 あったあった。ゲームはやり直さないけど。
野村 その時って、攻略情報よりもストーリーガイドとかのほうがおもしろく感じませんでしたか?
多田羅 キャラクター設定とかが楽しかったですね。
倉西 それってプレイしてから数年後の話だけど、最近のユーザーは早くから求めているのかもね。
多田羅 発売日は遅くてもいいから、ずっと持っておけるような、“全部入り”のすごい1冊が出ればいいってことですよね。それが発売するまでは、今回のアンケート結果によると攻略Wikiで情報を集める傾向が強いようですし。プレイする際に攻略情報が欲しいから攻略本を買うというよりは、記念品的に求めている人が多いような気がします。
野村 実は攻略本は、そのゲームをプレイしたユーザーに最後の満足感を与えるものなのかもしれない。でも、前回の座談会で倉西さんが話していた“終わらせない攻略本”が、極論だけど理想のはず。
倉西 “終わらせない攻略本”をもう少し噛み砕くと“実用書ではない攻略本”となるよね。
野村 今回の座談会では、設定資料もイラストも何もかもが入った“全部入りの本”がユーザーに求められていて、その本は攻略に特化した本ではないから“実用書ではない攻略本”になるという論旨でした。でも、アンケート結果を見る限り、あくまでもユーザーは“全部入りの本”を求めているのであって、“終わらせない攻略本”を求めているわけではない印象を受けます。“終わらせない攻略本”というのは、『FFXI』や『FFXIV』、『モンハン』などの終わらないゲームにおいて成立するもので、終わりのあるゲームでは不可能ではないにしろ、本の内容面で難しい気がします。だから“終わらせない攻略本”と“実用書ではない攻略本”が同義だとは、一概にいえないと思います。
倉西 “終わらせない”の定義は難しいかもね。
野村 終わりのあるゲームをもっと引っ張ろうとするコンセプトの本はとても少ないので、それは1つの形として考えていくべきだとは思います。
多田羅 一部のタイトルでは“終わらせない”というテーマの攻略本はあるけれど、基本的には1つの区切りをつけるような、永久保存版としても持っておけるものがユーザーに求められているのでしょう。そして、それを手にすることでユーザーの心の中ではそれが終わらないゲームになっていく……。ということで、美しく締めたいと思います。
倉西 なんともすごくキレイな終わり方(笑)。
木原 この発言も多田羅さんの傾向が出ますよね。話すらもキレイにまとめて終わらせるという(笑)。
―あとがき的余談―
倉西 攻略本の座談会がわりと好評だったという話をTwitterでしていると、“私も読みました”という人が入ってきて、“ぶっちゃけてましたよね”とか言われるんだよね。でも、俺たちとしては、ごく当たり前のことを語っているだけ。いかに攻略本の内情が知られていないかを、この数カ月で実感した。そんな中、今回のアンケートを通じて出てきた答えとして、俺たちが考えていたこととユーザーが考えていることが、実はそう遠くないという事実も意外だった。俺たちもユーザーも同じくゲームに触れているわけだから、素直に考えれば同じ結論になるのは当然かもしれないけど。
野村 結果的にユーザー目線だったわけですね。
倉西 まあ、そういうことだよね。そういえばさ、前回の座談会で攻略本の将来図とか言ってなかったっけ?
野村 その話は、またどこかの機会に。
木原 多田羅さんがサクっと終わらせましたし。
野村 ネタバレしてパクられたら大変なんで(笑)。
倉西 それはそれでおもしろかったかも(笑)。
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