2010年11月1日(月)
バンダイナムコゲームスから10月28日に発売されたDS用ソフト『Solatorobo それからCODAへ(以下、ソラトロボ)』。『電撃ゲームス』(アスキー・メディアワークス刊)に掲載された、本作の連載インタビューを電撃オンラインでお届け。Vol.6は2回に分けて、『ソラトロボ』の世界を彩るサウンドについてインタビュー。2回目では、主題歌のボーカルを担当する三谷朋世氏に、収録時のエピソードや主題歌についてお話を伺った。
※インタビューの文章は『電撃ゲームス』9月24日発売号で掲載した内容に一部修正を加えたもの。インタビュー中の名前は敬称略。
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“LieN -リアン-”ボーカル
三谷朋世氏
福田考代氏とのコンビによるユニット“LieN -リアン-”の歌い手を務める。個人名義ではクラシックやジャズの歌手として活動中。
──『ソラトロボ』の企画を聞いたとき、どのような印象を持ちましたか?
私がプロジェクトについて聞いたのは、まだ構想の段階でした。詳しい物語はわかりませんでしたが、いろいろ想像するうちにすごく期待が大きくなっていきました。
──普段の歌の収録では、福田氏とどのように音楽を作っていくのですか?
まず、彼女から、曲のイメージを教えてもらいます。さらにイメージを膨らませるために、絵やキャラのイラストを見せてもらって、テーマにあった雰囲気の声を作るようにしています。
──歌い方へのオーダーで、印象に残っているものはありますか?
「ファンタジーな世界観の作品であることを意識してほしい」というのは聞いていました。これまで歌った作品が、比較的思い詰めたような雰囲気の歌が多かったので、ここで心機一転、気分を切り替えて歌おうと思いました。
──ご自身の歌が入っていない状態の曲を聴いたときの印象はどうでしたか?
歌詞の呪文のような造語が、とても印象的でした。語呂がいいですし、ちょっと歌ってみたら心地いい感じで。この造語は、イントロなどでコーラスとしても入っているんですが、“言葉だけど歌詞を邪魔しない感じ”がしますね。
──その曲を聴いてから、三谷さんはどのように歌い方を調整したのですか?
曲を聴いてすぐに、作品の壮大な雰囲気が浮かんだので、イメージをつかむのは苦労しませんでした。ただ、冒険モノで主人公が男の子なので、少し力強い感じで歌い込んでいきました。それを収録現場で相談しながら、私がイメージしている“ファンタジーらしい感じ”に近づけていきました。
──何か収録で楽しかったエピソードがあれば教えてください。
作中に登場するキャラクターのココナちゃんの曲を歌ったことですね。彼女のようなアイドルの曲は歌ったことがなかったので、ブリブリとした声で限界に挑戦しました(笑)。また曲にはライブ時の歓声が入っているのですが、そのボイスの収録は近くにいた人たちに手伝ってもらいました。みんなの力で完成させたという点でも、思い出深いです。
──それでは最後に、読者へメッセージをお願いします。
『ソラトロボ』によって、これまで“LieN -リアン-”を応援してくださったファンの方だけでなく、新たなユーザーさんとの出会いもあると思います。そんな多くの皆さんと絆を深めつつ、これから私たちも前進していけたらと思います。今後ともよろしくお願いします。
→ディレクター・磯部氏と美術設定・岡部氏が語る開発秘話! 最終回は11月2日掲載。
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