2010年11月6日(土)
10月30日より全国8館にてイベント上映されているOVA『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) episode 2 赤い彗星』。その上映館のひとつである東京・新宿の新宿ピカデリーでは、キャストや制作陣による初日舞台あいさつが行われた。
▲左から古橋監督、福井さん、内山さん、池田さん。 |
本作は、作家・福井晴敏さんの同名小説をアニメ化した第2弾。物語は『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』から3年後の宇宙世紀0096が舞台となっており、ユニコーンガンダムの他に、Zガンダム・メタスの流れをくむ可変機・リゼルといった最新鋭モビルスーツが登場する。それ以外にも、ジェガンや改装されたネェル・アーガマなど、過去作品のファンにはなじみあるマシンも姿を見せている。
この日のあいさつに訪れていたのは、バナージ・リンクス役の内山昂輝さんとフル・フロンタル役の池田秀一さん、そして小説版の作者である福井晴敏さん、監督の古橋一浩さんの4名。以下で、そのやり取りの様子をお伝えしていこう。
――『エピソード1 ユニコーンの日』から半年。『episode 2 赤い彗星』が上映される日がやってまいりました。福井さんが思う『episode 2』の見どころとは?
福井さん:今日は皆さんもご承知の通り、“本物のシャア”が向こうにいらしておりますが(笑)、シャアの登場以降、『ガンダム』シリーズに限らず、仮面のキャラクターが次々と出て参りました。ですが、これから皆さんにオリジナルをご堪能していただければと思います。
――福井さんはアフレコにも立ち会ったとのことですが、そのご感想を聞かせていただけますか?
福井さん:アフレコ現場に立ちあって、池田さんの第一声を聞いた時、そこにいた全員が思わず笑ってしまったんです(笑)。それはなぜかと言うと、あまりにも思った通りの声が聞こえてきたからです。私が小学生の時から聞いてきた“あの声”と何も変わっていない。その声が、我々の書いたラインを音にしていく様子は、感無量でしたね。
――内山さんは、『ガンダムUC』にたずさわりながら成人となったわけですが、何か印象深い出来事はありましたか?
内山さん:特に何も変わらないですね(笑)。十代のころは「何か変わるかも?」とも思っていたんですが、成人して「ああ、十代が終わったんだな」とは思いました。
――『ガンダム』シリーズに出演するようになって、何か周囲の反応が変わったと言うことはありますか?
内山さん:他作品のアフレコ現場でスタッフの方や共演者の方に「『ユニコーン』見たよ!」や「『ガンダム』スゴイね!!」とたくさん言われました。
――今回、アフレコで大先輩の池田さんと共演することとなりましたが、それについてはいかがでしたか? また、これから次の話のアフレコを迎えるわけですが、意気込みをお聞かせください。
内山さん:今回のアフレコでは、のびのびと演じさせていただくことができました。エピソード3はこれから収録ですが、いろいろと盛りだくさんの内容のようですね。『ガンダムUC』という物語は“バナージの成長譚”でもありますので、彼の成長にあわせて、今後も自分も成長していることを表現できればいいなと思います。
――続いて池田さんにお伺いします。今回が初参加となりますが、どのような気持ちでアフレコに臨んだのでしょうか?
池田さん:30年前には、こういう形で皆さんとお会いできるとは思っていませんでした。30年が経って今、フル・フロンタルというキャラクターに出会えたことは光栄だと思っています。
――実際にスクリーンでご覧になった感想は?
池田さん:まず最初に懐かしいと思いました。「ああ、またコイツに会えた」という感じですね。
――池田さんは、この夏にも朗読イベントでシャア・アズナブルとフル・フロンタルを演じていましたが、何か気持ちに変化などはありましたか?
池田さん:あの朗読劇は、シャアの変遷とフル・フロンタルまでつながるモノを福井さんに書いていただいたのですが、自分自身でも「なるほどな」と感じる部分が多々ありました。
――内山さんとのアフレコはいかがでしたか?
池田さん:大変すばらしく、また怖いと思いました。この才能は危険なので、シャアであれば抹殺するかもしれません(会場笑)
内山さん:こ、怖いです!(笑)
――古橋監督は、今のお気持ちいかがですか?
古橋監督:できあがったものに関しては、「肩の荷が下りた!」という気分でいっぱいですね。エピソード1、2と順を追って大変になっていき、今作っている3ではもっと大変なことになっています。
――「ココを見てほしい!!」というポイントはどこですか?
古橋監督:感じたまま見ていただきたいですね。いい部分も悪い部分も、そのままご覧になって感じていただければ、それが何よりです。
福井さん:エピソード1の時にも言ったことですが、皆さん、ブログやTwitterには、いいことだけ書いてくださいね(笑)。
――(笑)。それでは最後に、ひと言ずつメッセージをお願いします。
内山さん:今日は雨の中ありがとうございました。episode 2、ご堪能ください! そして『ガンダムUC』をこれからもよろしくお願いいたします!! 今日は本当にありがとうございました。
池田さん:思い起こせば約30年前、このビルの地下にあった新宿松竹で、『機動戦士ガンダム』の舞台あいさつに立たせていただきました。今振り返ると、こうしてここでお話しできることが感無量です。新しい『ガンダム』の世界を、この作品を通じて演じていきたいと思っております。今ひとつ、諸君らの力を貸していただきたい!!
古橋監督:『ガンダム』シリーズの思い出と一緒に、『ガンダムUC』を刻んでいただければ何よりです。よろしくお願いいたします。
福井さん:先ほど聞きましたが、夜の12:00から並んでくださった方も入らしたようで、ありがとうございます! 本編上映後のエピソード3の予告編が入るのですが、そこで3月5日発売と入れてしまったので、今全員大変な状態です(笑)。ぜひエピソード3への期待もガンガンと高めていただければと思います。これからもよろしくお願いします。
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