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2010年11月9日(火)

前線の隊長気分を存分に味わえる! 『戦場のヴァルキュリア3』体験版を配信

文:電撃オンライン

 セガより2011年1月27日に発売されるPSP『戦場のヴァルキュリア3』の体験版を、電撃オンラインで配信します! ということで、まだ『ヴァルキュリア』を遊んだことのない人にもぜひプレイしてもらうべく、不肖キャナ☆メンが体験版のプレイレポートも書かせていただきました。

『戦場のヴァルキュリア3』

→四の五の言わず、早く体験版を遊ばせて! という人はコチラへ

『戦場のヴァルキュリア3』

 まず『戦場のヴァルキュリア3』について説明しておくと、ヨーロッパ大陸という架空の地を舞台に、連邦と帝国、2つの大国に挟まれた小国“ガリア公国”で起きた戦争を描いたアクティブ・シミュレーションRPGです。どこが“アクティブ”なのかというと、SLGの戦闘部分では指揮官としてユニットに指示を出すだけでなく、行動を指示したユニットを3人称視点で直接操作するという点。

 指揮官として戦況に応じた指示をする視点と、1人の兵士となって敵と戦う視点、その両方を楽しめるのが本作の一番いいところではないかと思います。ちなみに『戦場のヴァルキュリア』シリーズでは、その独自のシステムを“BLiTZ(ブリッツ)”と呼んでいます。

 『3』とあることからもシリーズモノですが、時代的には『1』と同じなので、これまでを遊んでいなくとも大丈夫だと思います。そもそも無料の体験版ですし。体験版、あるいは製品版を遊んで興味を持ったら、前作、前々作の低価格版をプレイする、ぐらいのノリでも問題ないのではないでしょうか。

→本作の世界観や主要キャラを知りたい人はコチラの記事へ

■体験版で何が遊べる?

『戦場のヴァルキュリア3』

 では、『戦場のヴァルキュリア3』体験版をプレイした上での、より詳しい感想を書かせてもらいます。体験版をプレイすると、帝国に侵攻されてガリア公国がピンチなことや、主人公のクルト少尉率いる部隊“ネームレス”と、帝国のダハウ大尉率いる部隊“カラミティ・レーヴェン”が対決することになる状況がわかります。

 体験版に収録されているのは“カラミティ襲来”と“ダハウの真意”、2つのミッションとそれらの前後のエピソードです。1エリアだけで敵も少ない最初のミッションで戦いに慣れ、4エリアで構成された2戦目では自分なりの戦術で解く醍醐味を楽しめる、といった感じでプレイできます。あと、クリアするとセーブデータが作成されて、それがあれば製品版で特典も入手可能!

『戦場のヴァルキュリア3』
▲1戦目は、ダハウの指示を受けた女性副官のリディアが、巨大戦車エヒドナを使いメルフェア市に攻め込んでくるという流れ。しかし、メルフェア市侵攻はダハウの考えた陽動作戦で、それを見抜いたクルトは――? という、体験版ながらも戦記モノらしいエピソードが楽しめます。

 ミッション開始前にきちんと確認したいのは、敵勢力情報と勝利条件。「敵を知れば百選危うからず」という言葉にもある通り、敵がどんな陣容で、何をするのが目的なのかを知らないと、1戦目はともかく2戦目は負けかねません。特に2戦目は勝利条件が2つあり、どちらの条件で勝つかによってミッション後に見られるイベントも変わってきます。

 味方部隊には、突撃兵、偵察兵、対戦車兵、支援兵、狙撃兵、技甲兵、戦車と兵科がひと通りそろっていて、9人出撃できる2戦目ではいろいろな作戦を取れます。ゲームの遊び方や各兵科の特徴はミッション開始前のチュートリアルで解説されるので、それを見ておくといいはずです。けれど、各ユニットの個性が兵科の特徴だけで決まるわけではないのが『ヴァルキュリア』のいいところ!

■兵士ひとりひとりの個性が想像力をかき立てる!

『戦場のヴァルキュリア3』
▲彼がクルトで、名を奪われた部隊“ネームレス”の隊長。

 出撃準備中に各ユニットの情報を見ていると、“相性”と“ポテンシャル”という項目があります。これらはキャラクターの性格を反映した項目なので、数値以外の戦力を把握する上でもそうですし、キャラの人間関係をあれこれ想像するためにも、ぜひ見ておきたいです。

 たとえば主人公のクルトを見てみると、俊英、冷静、料理好き、理屈家というポテンシャルを持っています。各ポテンシャルの細かい効果を見てみると……。

俊英……射撃、回避、対人、対甲、防御、状態異常がアップ
冷静……迎撃を受けると射撃が30%アップ
料理好き……しゃがんでいる間、防御がアップする
理屈家……防御力がダウンする

 とあります。これらの効果が、それぞれの条件下においてアクションモード中(ユニットを3人称視点で動かしている時)発動するので、戦闘にも結構かかわる能力です。また読んでいると、俊英、冷静、料理好きは能力アップのポテンシャルなのに対し、理屈家は能力ダウンのポテンシャル。メリットだけじゃなくて、デメリットなポテンシャルもあるのが、キャラの性格をよく表しているなあと、より想像力をかき立ててくれます。

 だから、なんとなくポテンシャルをながめていると、俊英で冷静、理屈家なクルトは、成績優秀なエリートで正論を言うのが好きな、頭でっかちキャラなんだろうなあ……と想像してしまいます。でも、料理が好き。もしかして、いつも冷静な隊長が、料理を作っている時は鼻歌まじりにフライパン返してしまったり、エプロン姿を披露してしまったりするのか!? と、もはや想像どころか妄想が止まりません。実際のところはどうなのか、ゲーム本編でしっかり確認したいところです。

 そして相性を見てみると、リエラ、イムカ、グスルグ、セルジュと相性がいいらしい。リエラとイムカはヒロインで、グスルグは戦車に乗ってる人、体験版の部隊の中には1人しかいない狙撃兵ですね。まあヒロインと仲がいいのは当たり前として、重要な戦力でもある戦車に乗るグスルグはどんなキャラなんだろう? と見てみました。

『戦場のヴァルキュリア3』 『戦場のヴァルキュリア3』
▲ダブルヒロインの本作。左がリエラで右がイムカ。

『戦場のヴァルキュリア3』
▲クルトと話しているのがグスルグ。

 するとグスルグ、相性がいいのがクルトしかいません。友だちの少なそうなクルトよりも友だちが少なそう……。ただし、こいつは“リーダーシップ”というポテンシャルを持っていて、このポテンシャルには“自軍ユニットが近くに3体以上いると防御力アップ”という効果があるので、誰かしらと一緒に行動させた方がよさそう。本当に孤高な人間にリーダーシップがあるはずもないので、意外といいやつなのかもしれません。

 あと“ダルクスの誇り”というポテンシャルを持っているため、彼は『ヴァルキュリア』の世界では迫害を受けているダルクス人であり、そのことに卑屈になるどころかむしろ誇りを持って生きているのではないかと想像。そして、そのことと“理想家”のポテンシャルはどう絡んでくるのかな? とサブキャラでも妄想は止まらない。

 では他のキャラは……といきたいところですが、これを延々と続けてしまうと体験版を体験しない記事になってしまうのでやめます。とりあえず1戦目は、最大出撃人数が5人で、クルト、リエラ、イムカが強制出撃なので、残り2人はグスルグ、セルジュにしてスタートです。性能でごり押ししてくるであろう巨大戦車に、チームワークを見せてやるぜ!

→戦術を考えるのがおもしろいバトル!(2ページ目へ)
→体験版をダウンロード!(3ページ目へ)

(C)SEGA

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データ

▼『戦場のヴァルキュリア3』ダウンロード版
■メーカー:セガ
■対応機種:PSP
■ジャンル:S・RPG
■発売日:2011年1月27日
■価格:5,600円(税込)

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