2010年11月9日(火)
2007年から世界各地で行われてきた『ファイナルファンタジー(以下、FF)』シリーズのコンサートツアー“Distant Worlds music from FINAL FANTASY”。この日本公演が、11月6日・7日に東京国際フォーラム ホールAで行われた。
“Distant Worlds music from FINAL FANTASY”は、『FF』シリーズの名曲の数々を、グラミー賞を受賞したアーニー・ロスさんが指揮する公演。ストックホルムを皮切りにアメリカやヨーロッパなどで開催され、今回は満を持しての日本開催となった。
コンサートは、『FF VII』の『片翼の天使』からスタート。スクリーンにはゲーム中に流れた映像やバトルシーンが流れ、耳だけでなく目でも楽しめるようになっていた。演奏が終わると、アーニー・ロスさんは「日本公演を実現できてうれしい」とあいさつ。「おなじみの『勝利のテーマ』をお聴きください」という発言に続いて、バトルに勝った時に流れるファンファーレを演奏し、観客の心を掴んだ。
途中ではゲストアーティストが登場。ドイツ人ピアニストのベンヤミン・ヌスさんや、ギタリストのメン・フェン・スーさんが演奏を披露した。
第1部は『エアリスのテーマ』と『チョコボメドレー 2010』で終了。休憩を挟み、『FF VII』のオープニングで流れる『オープニング ~爆破ミッション』で第2部が幕を開ける。途中では『FF XIII』関連の楽曲が連続で演奏された。『ファブラ・ノヴァ・クリスタリス』では歌姫のフランシス・マヤさんが登場し、その美声をホールに響かせた。
最後に『FF VIII』の『The Man with the Machine Gun』と『FF VI』の『ティナのテーマ』が演奏され、この日のプログラムは終了となった。鳴り止まないアンコールに応えて再度登場したアーニー・ロスさんは、ファンから人気の高い『ビッグブリッヂの死闘』を紹介。集まった観客から大きな歓声と拍手が巻き起こった。
数々の『FF』シリーズの楽曲を手掛けてきた植松伸夫さんと、『FF XIII』を作曲した浜渦正志さん、指揮のアーニー・ロスさんに、花束が送られていた。 |
このオーケストラコンサートの映像を収録したDVD『Distant World music from FINAL FANTASY Returning home』は、2011年1月19日に発売される。本公演の全演奏曲を収録する他、特典としてコンサート音源を収録した2枚組のCDも付属するという。演奏を楽しんだ人も、残念ながら来られなかった人も見逃さないように。
→次のページでアーニー・ロスさん、植松さん、浜渦さんにインタビュー!
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■“Distant Worlds music from FINAL FANTASY Returning home”11月6日演奏曲
●第1部
『片翼の天使』
『勝利のテーマ』
『Don’t be Afraid』
『ファイナルファンタジー I~III メドレー2010』
『Love Grows』
『Ronfaure』
『J-E-N-O-V-A』
『親愛なる友へ』
『Vamo’alla flamenco』
『エアリスのテーマ』
『チョコボメドレー 2010』
●第2部
『オープニング ~爆破ミッション』
『ザナルカンドにて』
『妖星乱舞』
『閃光』
『ファングのテーマ』
『ドレッドノート大爆進!』
『ファブラ・ノヴァ・クリスタリス』
『ブレイズエッジ』
『The Man with the Machine Gun』
『ティナのテーマ』
●アンコール
『ビッグブリッヂの死闘』