2010年11月28日(日)
PS3/Xbox 360用ソフト『Fallout: New Vegas(以下、FONV)』の発売より2週間ほどが経過したある日、『FONV』特集ページの作成に携わった2人の男が差し向かいに座り、話していた。
彼らが話していたのは、むろん『FONV』のこと。特集ページの制作作業もほぼ終わり、自由気ままに“終末の世界”を旅していた2人は、本作をプレイして何を感じていたのか……。ちょっぴり赤裸々な部分も隠すことなく、2人の座談会の模様をお届けしていく。
黒船Mk-II(マークツー)
主に特集ページのプレイレポ部分を担当した洋ゲー好きライター。洋と幼をかけているのか「幼い女の子が登場するゲームも好きなんですよ。ははは」とのたまうメガネ男子。
てけおん
『FONV』をプレイしたいがためにE3まで行ったらしいページ制作担当。現実の食べ物にRAD値があったら間違いなく3日で死ぬレベルの大食漢。ゲームでも荷物の1~2割は食べ物。
てけおん:んで、発売からもう3週間が経つけれど、今レベルで言うとどれくらい? つか、何時間くらい遊んでる?
黒船Mk-II:だいたい50~60時間くらいかな? で、レベルは24。脳筋プレイ(※ほぼ腕力ですべての問題を解決するプレイスタイルの意)で進めてるから、結構苦労するところもあるよ。
てけおん:あ~、確かに。俺もプレイ時間は似たようなモンでレベルは22。『FONV』って会話で解決はかったほうが楽に進められる場面もあるもんね。SpeechやBarter、Scienceあたりは途中から意識的に上げ始めたよ。
黒船Mk-II:うん、そういう意味では『Fallout 3(以下、FO3)』よりもプレイスタイルに幅が出た気がするよね。俺は『FO3』では話力に頼ったプレイをしていたから、その反動もあって脳筋にしちゃって……。2週目は女キャラにして口で生き抜いていくプレイにしようかと思ってる。その前に1回クリアしろって話なんだが(笑)。
▲キャラクターメイキングはこの作品の重要な要素のひとつ! 2人は作成に1~2時間くらいかけたようですが……むしろ短いほうかも? |
てけおん:どこかで苦労するところがあると、つい2週目はこんなキャラクターにしよう! って考えちゃうことあるよね(笑)。俺も2週目はSpeechとかに早めに振ってみようかと思ってるんだ。後はEnergy Weaponsを上げてエネルギー兵器系に特化したキャラクター。てけおんの中で、知的=エネルギー兵器系得意って印象があるのよね~。1週目はGunsに多めに振ってあって、実弾武器に頼りっぱなしだったからなぁ。弾薬に重さがあるハードコアだと、重量がバカにならない(笑)。
▲電撃オンラインの特集ページをご覧の方はご存じでしょうが、ハードコアモードでは弾丸に重量がある他、お腹がすいたり喉が渇いたり眠くなったりするんです。ちゃんと“人間らしく”振る舞わないといけないツラいゲームモードで、選ぶ際にはこのように念を押されます。 |
黒船Mk-II:なんとなく武器っぽい話の流れになってきたところで、お気に入りの武器とか上げてこうか。てけおん何使ってる?
てけおん:俺? う~ん、始めたばっかのころは、つかレベル10くらいまでは9mmピストルしか使ってなかったわ。で、とあるところでザット・ガン入手してからはそればっか。んで今はライトマシンガンとアンチマテリアルライフルに落ち着いたかなぁ。あ、でも9mmは今でも使うね。
黒船Mk-II:え~、9mmってあんまし強くなくね?
てけおん:そうなんだけど……・いや、強い弱いの問題じゃないのよ。カッコいいんだもん!
黒船Mk-II:なるほどね、納得したわ(笑)。10mmピストルはほのかに未来っぽいニオイがしたけど、9mmはもろに拳銃!! って見た目だもんね。でもじゃあザット・ガンはなんでよ?
てけおん:あっちは見た目がモロ『ブレードランナー』じゃない。それとリロードした瞬間の「チュイーン」って音がたまんないって理由かなぁ。話してたら使いたくなってきた! んで、黒船は何使ってるの?
▲これが噂のザット・ガン。ほら、カッコいいでしょう? 緑に光っているランプはリロード中に赤く光ったりします。こういう細かい演出もニクいですね。 |
黒船Mk-II:近接無双! まぁ脳筋の醍醐味だよね。今回、V.A.T.S.発動時でもくらうダメージが結構大きいから、最初のキャラメイキングのところでEndurance(※最大HPなどに影響するパラメータ)に多めに振っておいて、PERKSもそれにあわせたもの取っている感じ。
てけおん:え、じゃあ完全に素手でやってるの?
黒船Mk-II:んにゃ、ナイトキンが持ってる、あのコンクリートの塊が先っぽに付いたこん棒っぽいヤツも使ってる。
てけおん:んん~、リーバークラブか。はいはいはい。確かに、存在自体が“ザ・脳筋”って武器だもんな、アレ。
黒船Mk-II:もうね、ナイトキンが使ってるの見て一発で気に入ったわ。「KUROFUNEに使われるべく生まれた武器だな」って。ビビビときたね。
てけおん:ビビビて(笑)。俺は完っ全に換金アイテムにしてるな。修理して売ると結構高いんだよね。
黒船Mk-II:そっちは実弾系の銃を主に使ってるっぽいけどさ、今作から登場した“武器MOD”ってどうなのよ?
てけおん:武器MODはすごくいいね!! 苦労して手に入れたユニーク武器(※通常手に入る武器とは、性能・名称などが違う武器のこと。上に出たザット・ガンもユニーク武器にあたる)もいいんだけど、それこそ自分の手でユニーク武器を作り出しているような感覚だな。
黒船Mk-II:改造した武器だと愛着持てそうだなぁ。
てけおん:個人的には、もっと武器MODの数が多いとうれしかったんだけどなぁ~。たとえば、同じ部分にマウントできるパーツでも、連射性能があがるとか、1発のパワーが上がるとかセレクトできるとうれしかった。
黒船Mk-II:ゼータクなやつめ! おれもリーバークラブにMODほしかったというのに!!
▲武器MODを付けると、武器の横に“+マーク”が付きます。これがまた“俺専用武器”感をかもしだしてくれていいのです。 |
てけおん:じゃあ今度は勢力について。今回いろんな勢力が登場するけど、どんな連中と仲よくしてる?
黒船Mk-II:ザ・キングスかな。あとはパウダーギャングとなかよくしたいです。
てけおん:えっ!? アイツらって……悪いけど言うたらただのチンピラじゃん! 俺はNCR(新カルフォルニア共和国)とブーマーかな。
黒船Mk-II:いやいや、話してみると結構イイ奴らだよ、ザ・キングス。昔気質の不良って感じ? 逆に、NCRは規則正しすぎるっていうか、会話のそこかしこに見える独善っぽさがなじめなくって……。学級委員長タイプとソリがあわなかった黒船さんからすると、あいつらと仲よくするなら、シーザー・リージョンと仲よくするわ! って感じ。ビバ奴隷制!!
てけおん:ビバじゃねえ(笑)。シーザー・リージョンかぁ……。俺は無理だなぁ。たぶんシーザー・リージョンの仕業だと思うんだけど、(CERO Z)爆弾が設置されていたところあるじゃん。
黒船Mk-II:それって、手足が(CERO Z)されている感じのアレ?
てけおん:うん。あれ見た時にシーザー・リージョンさんとは仲よくできんと思ったわけですよ。
黒船Mk-II:まさか(CERO Z)爆弾がそのまんま収録されているとは……って意味でも衝撃だったけどね。てけおんが仲よくしたくない理由はまぁわかった。
▲コヤツらがシーザー・リージョン。そこかしこで対立勢力をはりつけにしたり処刑したりしています。 | ▲黒船Mk-IIが仲よくしているというザ・キングス。彼らに「こんにちは」とあいさつされるたび、黒船Mk-IIは癒されているらしい。 |
てけおん:あとは、グッドスプリングスとかノバックとか、拠点となりそうな町に住んでいる皆さんとは仲よくやっているよ。
黒船Mk-II:そこは、全殺しプレイでもしようと考えない限り敵にまわさんでしょうよ。特にハードコアだと回復アイテム大事だし。……あ、そういやパウダーギャングの服着てたら、いきなりグッドスプリングスの住人に撃たれてビビった記憶あるな。
てけおん:特定勢力の服を着てたりすると、そういうことあるよね(笑)。
黒船Mk-II:最初気付かなくて「えっ!? えっ!?」ってなったわ!
てけおん:仲の悪い組織でも、その組織の服を着ることで彼らのテリトリーに潜入できるってのもおもしろいかな。『FO3』だと敵対しちゃったら戦うしかなかったからさ。
黒船Mk-II:うん。今回はレイダー(※主人公に襲いかかってくる野蛮なギャング)もいろんな派閥があるっぽくてそれもいいよね。
てけおん:フィーンドさんとはいいお付き合い、もといド突き合いをさせてもらってます。
黒船Mk-II:フィーンドね~(笑)。アイツらなんでエネルギー兵器持ってるんだる? おかげで美味しい思いさせてもらってるけどさ。
てけおん:ね。今回結構エネルギー兵器お目にかかる機会が少なかったからさぁ、初めて遭遇した時はビビったよ。
▲こちらはド突いたフィーンドさん。エネルギー兵器ありがとうございます! |
黒船Mk-II:じゃあ次は、ニューベガスについて語るかね。
てけおん:おお! オトナの世界!!
▲おお! オトナの世界!! |
黒船Mk-II:直球すぎるだろ!!(笑) もっとカジノの話とかさぁ。
てけおん:カジノはあなたがプレイレポでやってるじゃん。
黒船Mk-II:まぁいいか(笑)。プレイ前はギャンブル以外のサービスがあるなんて思ってなかったから、ビビったよね。
てけおん:まさか(CERO Z)まであるなんて……。
黒船Mk-II:『FO3』でもにおわすようなシーンはあったけどな。『FONV』だと、さっきのてけおんに負けないくらいド直球だったもんなぁ……。さすがに暗転したけど。
てけおん:ね。(CERO Z)はプレイしてどんな感じかわかってもらうとして、あの世界にこんな街があるってのがなんか違和感バリバリでおもしろかったかな。
黒船Mk-II:街の灯りがスゲー遠くからわかったもんな。最初、夜になってあの灯りを見た時はちょっと驚いたわ。
てけおん:2,000キャップ貯めて街の中に入った時は相当うれしかったなぁ。なんか1つ壁を乗り越えたような感じがしたね。
▲ニューベガスのまわりを走っていたころ。これはこれで楽しかったですけどね。 |
→危険が危ない!! ウェイストランドの恐怖とは?(2ページ目へ)
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