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2010年12月9日(木)

PSP『ヴィーナス&ブレイブス』体験版の“ブレイブス・レジェンドモード”をプレイ!

文:電撃オンライン

 バンダイナムコゲームスから、2011年1月20日に発売されるPSP用ソフト『ヴィーナス&ブレイブス ~魔女と女神と滅びの予言~』の体験版プレイレポートを、ライターのGo!がお届け! 今回は、本編クリア後のオマケ“ブレイブス・レジェンドモード”をレポートします。

■とことん遊び尽くすモード“ブレイブス・レジェンドモード”

 さてさて、前回はストーリーモードについて紹介しましたが、今回はもう1つのモード、ブレイブス・レジェンドモードについて紹介していきましょう。前回も紹介したとおり、本来は一度ストーリーモードをクリアしないとプレイできない、いわば慣れた人向けの上級モードと言えます。しかし、体験版ではいきなり遊ぶことができる上、体験版でのデータがあれば製品版でいきなりこのモードを遊ぶことも可能になるのです。いろんな意味でお得な体験版でのブレイブス・レジェンドモード。では早速プレイを開始してみましょう!

『ヴィーナス&ブレイブス ~魔女と女神と滅びの予言~』 『ヴィーナス&ブレイブス ~魔女と女神と滅びの予言~』
▲世界中を回り、世代交代をしながら100年間騎士団を育成していく。まさに究極のやり込みモードと言えるでしょう!

 このモードを開始すると、まずは主人公のキャラクターメイキングを行うことになります。ストーリーモードでは不老不死のブラッドが主人公でしたが、こちらのモードでは自分自身が主人公となり、騎士団を育成、運営していくことになるのです。ちなみにキャラメイクといっても、単に名前と苗字、そして職業を決めるだけの簡単な作業です。職業は、17ある職種のうち、祈祷師、巫女、ニンジャ、聖騎士、魔騎士を除く12種から好きなものを選べるようです。とりあえず今回は、ブラッドと同じ騎士を選んでみました。騎士団ですしね!

 さて、主人公を作ったら、ちょっとした状況説明の後にゲームが開始されます。先述したように、これは本来ストーリーモードをクリアした後で遊ぶモード。なので、基本的な遊び方はわかっているものとしてゲームは展開していきます。そのため細かい説明はなく、最初からこの広い世界のどこにでも行くことが可能で、魔物たちも容赦なくあらゆる場所に現れます。これらの魔物を遠征で倒しながら、100年間、平和を維持するというのがこのモードの目的となるのです。ただし、魔物に街が滅ぼされたからといってすぐにゲームオーバーになるわけではありません。街が滅んだり、魔物を残したまま年を越したりすると“予測安全値”と呼ばれるゲージが減っていきます。逆に、魔物を倒すと上がっていくので、この数値を0にしないように注意しながら、ひたすら遠征を繰り返し、騎士団を維持してくいことになります。

 それでは、いざ遠征開始! ……と思ったら、開始直後からあちこちに魔物が出現し、「え、もう!? しかもあんな遠くに!!」と、初っ端から慌てふためく事態に陥ってしまいました。ついさっき、ストーリーモードの第3章をクリアした程度の知識では正直どうしていいかわからず、しばらくあたふたすることに。とにかく、最初の段階では自分1人しかいないので、急いで騎士団のメンバーを集めなければと酒場へGo! しかし、自分の運が悪かったのか、新人団員にロクな人材がいない! 成長ピークもはるか昔に過ぎ去った老兵や、若いのにHPが1しかないひよっこなどなど、こんな人たちでどうやって街を守ればいいのか!? しかも、職業が偏りまくりでまともな攻撃系キャラがいないという、騎士団始まって以来というか始まる以前の危機。こんなの聞いてないですよ~。

■悪戦苦闘! 序盤を乗り切るコツは運にあり!?

 なんとか騎士団としての態勢(頭数を増やしただけ)を整えて、とりあえず第1回(本当は第2回)の遠征に出発します。職業も偏っているし、そもそも主人公が弱いし! ストーリーモードから移行したばかりだと、ブラッドの不在がこれだけ不安になるのかと衝撃でした。騎士団の核となるべき人物がいない。いや、いますけどこれがまったく頼りない!! まー、自分なんですけどね。主人公はピークがまだ先だし以上に長いのでこの先は期待できますが、それにしても現状、なんとメンバーの心もとないことか。普通にレベル5とかの魔物が出現しているし。これ大丈夫なの!?

 遠征に出て敵とエンカウントしたと思ったら、いきなり盗賊団との戦いに! そう、街で魔物を倒す以外に、こうした野良パーティとのエンカウントバトルもあるのです。魔物と違うのは、相手も7人の編成を組んでおり、ローテーションも行うということ。事前に対策を組んでおくことができないので、いきなり出会うと慌てます。しかもこちらはできたばかりの老兵と若造しかいないへっぽこ騎士団です。ローテーションする相手にどう勝つかというところにまで頭が回りません。そこで取った行動は……“逃げる!”。最初からこれでは、先が思いやられます。ちなみにこのゲーム、エンカウントからは必ず逃げられますが、逃げるだけで“予測安全値”が減ってしまいます。

 そして移動している間にも、つぎつぎと世界中の街に現れる魔物たち。これは! 想像以上に厳しい世界だ。甘く見ていた! そんな中、魔物に襲われた街にどうにかたどり着き、艱難辛苦を乗り越えて、ついに初戦に勝利! ……というドラマティックな展開があるほど甘いゲームではありませんでした。うーん、まともな編成ができなかった以前に、勝てるはずないと諦めきっていたのも敗因の1つかもしれません……。

 とりあえずわかったのは、このモードは物見遊山的なプレイの仕方では太刀打ちできない……ということ。最初から募集された団員に、ロクな人材が集まらなかったのがまず原因。このモードではとにかくランダム要素が強いので、厳しい序盤を乗り切るには、ある程度運の要素が必要なのかもしれません。というわけで街に戻って改めて新規団員募集したところ、そこそこいいメンバーが登場。しかしこの団員募集、120日かかるのが玉にきず。その間にまた新年を迎え、去年雇ったばかりなのにいきなり何人か引退。街に残った魔物のせいで安全値が大幅に減り、なんと3まで低下! これは……えーと、そうだ! やり直そう!

 団員募集、魔物の出現位置、魔物のレベルなどで、運が悪いと序盤がとにかく厳しくなるこのモード。騎士団が形になるまでは、ある程度のトライ&エラーは必要だと思ったので、思い切って最初からやり直しました。最初に酒場に13人の仲間がいるのですが、まずはここでいいキャラがでるまでやり直したほうがいいと判断。すると2度目では、半数が10代のなかなか有望なメンバーがそろい、なんとか形にはなるようになりました。全盛期前のサムライに剣闘士と、攻撃系キャラもそろっています。どうやら最初のプレイが、よほど運が悪かったようです。(ちなみに、後で本作に詳しい人に聞いたところ、ブレイブス・レジェンドモードは序盤の20年がまずは山場になるのだとか)

 そして新生した我がカニタマ騎士団は、若者中心の編成でやり直したうえでしっかり戦略を練って戦うことで、なんとか初戦を突破することができました。それでも、盗賊団とのエンカウントでは、逃げ回ることになりましたが……。やはりある程度戦力が整うまでは、逃げたり、壊滅したりも仕方ない感じですね。2年目ではるか世界の果てのほうにレベル6のヒルジャイアントが出現されたのでは、涙を飲んで見捨てるしかありません。それでも2戦、3戦と勝てるようになった時は、いよいよ自分の騎士団が立ち上がったんだって感動しました。こうして苦労して育てていくことになる騎士団には、愛着もひとしおです。ゲームを始めるのにこんなに感動できるなんて、初めての経験ですよ!

■この先は、自分自身を代替えする長期的な戦略も必要!

 どうにかこうにか立ち上げに成功した騎士団ですが、先にも言ったように、このモードでの主人公は自分自身です。ストーリーモードでのブラッドと違って、不老不死ではありません。他のキャラと同じように、やがて歳をとり、能力も衰えていきます。そしてピークを過ぎたらどうするのか? それもやはり、他のキャラと同じように結婚し、子どもを作り、その子どもに団長としての座を引き継いでいくことになるのです。最初に作れる主人公は、かなりピークが長く設定されているようなので育てやすくなっていますが、なるべく若いうちにレベルを上げて能力を伸ばし、次の世代につなげていかなくてはなりません。この先長くプレイすることになるので、団員だけでなく、団長の引き継ぎも考えながらプレイしていく必要がありそうです。

『ヴィーナス&ブレイブス ~魔女と女神と滅びの予言~』 『ヴィーナス&ブレイブス ~魔女と女神と滅びの予言~』
▲子どもは、成長の途中で教育方針を選択することで、ある程度能力を引き上げることもできます。

■広大な世界、そして待ち受けるさまざまなイベント!

 街に現れるのは魔物ばかりではありません。酒場でうわさを聞くと、さまざまなイベントが発生します。どこぞの街に回復の泉がわいただの、どこかの街に達人が現れただの。これらは噂を聞くとその場所に旗が立つので、わかりやすいですね。余裕があればちょっと立ち寄って、イベントをこなしていくといいでしょう。序盤でも、運よく近くに噂が立った場合は、ぜひ立ち寄ってみてください。達人や財宝のうわさに関しては、うわさの発生場所→実際の登場場所とたらい回しにされることもありますが、基本的に悪い結果にはなりません。うわさ自体はしばらくすると消えてしまうので、もしどうしてもやりたいイベントのうわさが立ったら、急いで行ったほうがいいでしょう。ちなみにPSP版では、ブレイブス・レジェンドモードで“お見合い”や“闘技場”などなど、10種類のイベントが新たに登場するなど、楽しみもさらに広がっています!

『ヴィーナス&ブレイブス ~魔女と女神と滅びの予言~』 『ヴィーナス&ブレイブス ~魔女と女神と滅びの予言~』
▲新たに追加されたイベントの1つ、お見合い。団員同士の結婚を促すイベント。ちなみに邪魔をすることもできます!
『ヴィーナス&ブレイブス ~魔女と女神と滅びの予言~』 『ヴィーナス&ブレイブス ~魔女と女神と滅びの予言~』
▲こちらは同じく新イベントの闘技場です。勝てばレベルアップ、負ければ死亡。負けても生き残れるほど甘い世界ではないのです。

■やはりしっかり知識を得てからプレイするのがオススメ!?

 さて、何度も紹介してきましたが、このモードは本来はストーリーモードをクリアした人に向けた上級者モード。そのため、序盤の難易度はかなり高くなっていると感じました。ちょっとストーリーモードをかじった程度の私のような未熟者では、10年もたない、なんてこともあるかもしれません。というわけで、このシリーズを初めて遊ぶ人は、基本的には先にストーリーモードをクリアすることをオススメします。ストーリーモードをクリアした後なら、きっと序盤のこの逆境も逆におもしろいことでしょう。軌道に乗るまではつらいですが、それを乗り越えた先には、深~い愛着を感じることができるはず! ぜひぜひ、電撃オンライン内の特設ページで体験版をダウンロードし、本モードを楽しんでみてください!(Go!)

→『ヴィーナス&ブレイブス』特集担当による思い出振り返りレビューを掲載中!

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